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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
十勇者ミッション
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7話 林健吾 2


□■□■□■□■


猫耳メイドはこう言った。


「よろしければ、今晩私に夜の御供をさせて下さい。」

「え?なに?」

「私はカラクリの勇者様専用に買われた奴隷メイドです。何でもしますので、御傍に置いてください。」


・・・・オレ専用の奴隷メイドだって!素晴らしい!実に素晴らしい待遇じゃないか!


「えっと、ホントに何でもしていいの?」


とオレは欲望の眼差しで見つめながら言った。


「はい。」


と俯いて、返事をする猫耳メイド。


オレは躊躇した。女の子は震えていたのだ。


「何か訳ありなのかい?話してごらん。」


と優しく言った。


「はい。勇者様。」


・・・・


・・・


・・



猫耳メイド、名前は、ミミナ

今回の件は、簡単に言えば俺に気に入られないと、オレ専属奴隷から外されてしまい、病気の両親に送る金銭が無くなるからだそうだ。

別の仕事で稼げばいいじゃないかと言ったら、猫耳族には限られた仕事しかなく。奴隷への身売りが一番金額が多いそうだ。


この世界に疎いオレは、詳しく話を聞いた。


この世界では、猫耳族と犬耳族は戦闘能力が低く、村や町を作っても、他の種族から侵略されてしまうという。そこで、他の種族に取り入って暮らしているとの事だ。特に人族は、猫耳族と犬耳族の外見が好ましく思う者が多く、奴隷として買い取ってくれるそうである。


オレは、そういう事ならと不憫に思ったので、夜の御供を頼んだ。


「それじゃ、夜の御供を頼むよ。」

「はい、勇者様。」


といって、二人はベットに入った。


しかしベットに入ると、ミミナはチジこまって震えてるだけで、どうにもバツが悪い。


「もしかして、こういうの初めて?」

「はい、ごめんなさい。」


ちょっと可哀そうになった。


「今日は、横に添い寝だけでいいよ。」

「済みません。」


ミミナは何度もあやまってきた。

オレは、ふかふかの猫耳の感触を楽しみながら寝入った。



・・・・え?なに紳士すぎるって?


理由は、二つあった。

一つ目は、恋人の三田村真紀菜の時、無理やりヤッテしまったら、逆にすごく惚れられて、俺の部屋に転がり込み、オレにべったりになった。

更にエスカレートして、オレが他の女の子と話してるだけで、やきもちを焼き、ついには刃物まで持ち出す始末になった。

ちょっとしたトラウマである。

この子とは、合意の上でしたいと思う。

二つ目は、LVアップを一日中していたので、全身筋肉通だったりする。


とにもかくにも、オレの勇者生活は始まったばかりだった。



□■□■□■□■


次の日も、LVアップを続行した。


他の勇者は、もうダンジョンに入っていると聞いたからだ。


そろそろ、ゴブリンを倒そうかな。


・・・・


・・・


・・






とそれから5日位過ぎたころ。


LVも上がりミミナとも仲良くなった。

そろそろダンジョンいって、帰ったら今日こそミミナと・・・・。


と考えて午前中、準備をしていたら、ドアが叩かれる音がした。


ドン!ドン!ドン!


何処かで聞いたやかましいノック音だ。


うるさいなぁと思いながら、ドアを開けると!


「健吾!会いたかったわー!」


といって抱き付いてきた。


抱き付いてきたのは、三田村真紀菜であった。


「よお!」


とその後ろで、片手を上げて挨拶してくる人物がいた。


井中哲次郎、オレの友達だった。







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