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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
女勇者編
78/123

2-25 特別教官”ジョン” 1


今日は俺が特別教官”ジョン”として魔法騎士育成学園に行く日だ。


俺は真美子を送り出した後、魔法騎士育成学園の向かった。


愛美さんと合流して理事長室へ行き、理事長に挨拶を済ませた。


そして、愛美さんに連れられて、校庭の左の総合運動エリアに向かった。


少し待つと、真美子たちのTクラスの生徒がこちらにやって来て、俺の目の前に並んだ。


愛美さんが俺を紹介することから、授業が始まった。


「皆さん、今日は特別教官として、”ジョン”さんをお呼びしました。総合的な戦闘法を教えて頂きます。」

「こんにちは”ジョン”です。今日はとりあえず全員と模擬戦をして実力を見ます。こちらは模擬専用の刃を潰した剣を使いますので、安心してください。それじゃ始めます。掛かってきなさい。」


と俺は言って無造作に立った。


しかし、誰も攻撃してくる気配が無い。


よく見ると生徒は皆、ポカンと俺を見ている。


あれ?


と思っていたら質問が出た。


「質問いいですか?」

「どうした?」

「順番はどうするんですか?」

「順番?」

「順番です。」


なんだ?全員一斉にかかってこいって意味、通じてなかったのか。


鑑定魔法を使えば名前は分かるが、一応名前を聞いておこう。真美子にちょっかい出した奴かな?


「キミ、名前は?」

「オルテガムですけど。」


こいつがオルテガム。


「ほう、オルテガム君か、真美子から聞いてるよ。イケメンで、この国で2番目に大きい貴族様何だってな。」

「な、真美子さんからだって、貴様、真美子さんとはどういう関係だ。おっさん。」


おっさんだと!


「教官にその口の利き方は無いだろう。まあ、ケガさせても回復魔法かけてやるから安心しろな。」

「質問に答えてないなおっさん。分かった。俺が1番最初だ。倒して関係を聞いてやる。」


生意気なガキだ。こいつとタイマンで勝負してもどうせ勝つが、真美子から後でいろいろ言われそうだ。

力を見せつけるなら集団の中の一人って事がいいな。


「ちょっとまて。」

「なんだおっさん。怖気づいたのか?」

「えーと、俺はさっき言ったんだ。全員と模擬戦だと。」

「何を言っている。」


話が通じててないな、仕方ない、と思ったら真美子が割って話してきた。


「オルテガムさん、て、じゃなくて”ジョン”さんは、全員同時に模擬戦の相手をすると言ってるのよ。」

「え?真美子さん何言って、それ、本当ですか?」


あれ、真美子の言葉には納得したよ。


「ええ、しっかり連携を組まないと全員負けるわよ。マイルダさん、フラルウさん、ベガガさんは援護魔法を、その他の人は半月形に取り囲んで攻撃をして。」


お、真美子なかなかの作戦じゃないか。


「え?」「何言ってるの、真美子さん?」「そんな1対8卑怯よ。」「真美子さんどうしたの?」・・・・・・・


他の生徒がいろいろ言ってる中、真美子はステップバックして剣を構えた。

愛美さんも真美子にならって剣を構える。


よし、やるか。ちょっと挑発も入れておこう。


「教えてやろう、実戦じゃ1対多数なんてざらだ。待ってやるから攻撃して来い。真美子に振られたイケメンさん達。」


とそれを聞いた、男子生徒3人が顔を真っ赤にし始めた。真美子に告ったのがバレバレだよ。


「おっさん、もう殺す。」「何で知ってるんだてめー!」「いい気ななってんじゃねー!」


と叫び声をあげ、オルテガムは剣で斬撃波を出し、男子生徒B気功波を撃ち、男子生徒Cはフレアアローを放った。


ザンンンンンン!ブオオオオオオオ!ゴオオオオオオオオオオ!


俺は風の渦で攻撃を防ぐ。


シュンンンンンンン!


と風の壁が出来てすべての攻撃が風の壁の渦に消えた。


俺は瞬歩でオルテガムの前に移動した。


「なっ!」


オルテガムは俺を見て驚き、振り下ろした剣を構えなそうとした。

俺は手加減腹パンをして、次の男子生徒に瞬歩で移動する。


「ごふっ。」


俺の移動した後に、オルテガムは地面に倒れる。


他2人の男子生徒も同様に瞬歩後に手加減腹パンをした。男子生徒2人も地面に倒れた。


周りを見ると他の生徒は動かない。わざわざ女生徒に攻撃するのも気が引けるので、ここでいったん終了だ。


「10点だな。掛かって来ないならいったんやめだ。こいつらを誰か看病してやれ。」


と俺は、みんなに言った。



しかし、真美子は剣を構えたまま、愛美さんに近寄って何か相談をしている。


模擬戦を続行する気だな。



真美子は、ファイアーアローを俺に放って来た。その後を瞬歩で近づいてくる。


ゴオオオオオオオオオオ!

ザンン!


俺は、ファイアーアローを剣で切り裂き消滅させる。


シュン!


真美子は、光で出来た短い暗器を投げ、同時に剣で切りかかってくる。


ギャキン!


俺は、光で出来た短い暗器を最小の動きで避け、真美子の剣を受けた。


真美子の剣を受けて動きの動きの止まった俺に、愛美さんがレイピアで突きかかってきた。


「やー!」

キン!


俺は体を少しずらして、真美子の剣を流しながら、愛美さんのレイピアの剣先の軌道をずらした。


ザン!


真美子は剣を切り返し俺に振った。

しかし、そこにはもう俺は居ない。


「うくっ。」


真美子の首の裏に手加減した手刀を当てる。

剣を構えなおしている愛美さんにも、俺は体捌きで横に回り込み、首の裏に手加減した手刀を当てる。


真美子と愛美さんは膝を折り地面に倒れた。


俺は愛美さんを仰向けに寝かせた後、真美子を抱きかかえ座った。


俺は真美子の顔を見つめて、回復魔法をかけようかどうかと考えていたら、真美子が目を開けた。


「大丈夫か。真美子。」


俺は顔を近づけて言った。

真美子は俺を見つめた後、周りを見渡した。


何を勘違いしたのか、真美子は慌てて俺から離れて言った。


「テツさん。ダメよ。みんながいるんだから。」


えっと、また大声で言っちゃってるよ、俺の名前を。


たぶん、俺を偽名の”ジョン”って呼ぶのが難しいんだな。



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