2-7 夫婦とか
俺と真美子は俺の部屋にいる。
「で、その真偽眼で俺を何処まで知ってる?言ってみろ。」
「え?はい。・・・・・」
真美子は以下のことを言った。
①テツさんは神様の事で何かか隠している。
②テツさんは神様に怯えているようだ。
③この間のテツさんが言った日本人の父親の話は嘘。
④テツさんはエッチだけど、いい人で、相手を思いやる優しい人。
⑤テツさんは私を好きかどうかわからない。
「わかった。それだけなんだな。真美子。」
俺はいつの間にか真美子の事を呼び捨てにしていた。怒ってたしね。
「はい。テツさん。それが嘘なら、私の処女あげます。」
なんかすごい返事が返ってきた。
「そ、そうか。」
しかし、真偽眼はマズいな。これじゃ真美子の側にいるといつか、神の事とか俺の能力とか色々ばれるな。
それに、側にいるだけでも精神的にもキツイ。
そうだ、”RVP”の解析と情収集、物質やその能力、性質の改変を試してみるか。
だけど、生き物には昆虫しか試して無かったな。
でもいいか、やってみるか。
「真美子。真偽眼て目にあるのか?」
「ええ、たぶん。」
「ちょっと触らせてもらっていいか?」
「いいわ好きにどうぞ。」
俺は真美子の顔に両手を伸ばしてた。
真美子の顔が熱を帯びた。
しかし無視だ。集中しよう。
俺は念のため、周りに結界を作った。
そして手を真美子の顔に触れ解析と情収集を始める。
なるほど、真偽眼単体に機能の許可・不許可の項目がある。
そこに、神の名前・コード番号とか入っているな。
これなら、無茶しないでも簡単に出来そうだ。
ここに、俺の名前・コード番号を入れて、よし。
俺は結界を解くと同時に、手を真美子の顔から離した。
「真美子、真偽眼を使って、俺に質問してみろ。」
「え?なんでさっき嫌がってたじゃない?」
「いいから。」
「テツさんは、私のことが好きである。イエスかノーで答えて。」
「イエス。」
真美子はじっと見ている。
「テツさんは、愛美さんのパーティにはいりたい。イエスかノーで答えて。」
「イエス。」
真美子はじっと見ているな。
「テツさんは、私と結婚したい。イエスかノーで答えて。」
「ノー。」
真美子はじっと俺を見ている。
そしていくつか質問が続いた。
「テツさんもしかして、私の真偽眼使えなくしたの?」
「いや、俺だけに作用しないように付け足しただけだ、だから俺だけ真偽眼は役に立たない。」
後、神にもな。
「そんなことが出来る訳が・・・・・・・」
「これで色々分かったろ、何故俺が・・・・・なのか、誰にもしゃべるなよ。」
「伏字じゃ分からないわよ。でも、誰にもしゃべらないわ。あと、少し質問があるのだけどいい?」
「質問?ああいいよ。」
「もしかして、記憶とかもいじれちゃうの?」
「試したことが無かったな。それいい案だ。」
俺は冗談で、真美子の顔に手を伸ばした。
真美子はその手を払った。
「ちょっとまってよ。私の記憶けさないでよ。」
「冗談だよ。そんなこと出来ないから。」
ちょっと悪戯が過ぎたか。記憶操作なんて危険な事したくないからね。
俺ははニッコリ笑ってあげた。
そしたら、真美子は何か考えている。そして話し始めた。
「ちょっとまって、喋らないのには、条件があるの。」
な、ここで条件だと!
「な、なんだここで俺を脅すのか?」
「条件は簡単よ。私と結婚すること。」
なんだ結婚か。でも
「なん、それ、本気だったのか?」
「冗談だと思ってたの?」
「そうだ、すまん。」
「で、どっちなの?結婚するの?それとも私にバラされるの?」
なんか、脅されてるよ俺。ちょっとムッと来た。
「選択肢が2択だと思わない方が良い。」
「どういうこと?」
「俺が真美子を監禁するとか殺すとかして、喋らせないっていう手もある。」
ちょっと脅してみた。
「・・・いいわ、それでも、ただ、もし私を殺すんだったらその前に抱いて。処女で死にたくないもの。」
なんだと!抱いてくれだと!
開き直りなのか?
仕方がない、俺の負けにしてやる。
「わかった。降参だ。」
「じゃあ結婚してくれるの?」
結婚はちょっとな、責任取れないよ。それに三田村真紀菜のようなヤンデレ臭がする。
理由を少し話して諦めさせるか。
「えーっと、俺はいずれこの世界を去る。結婚しても居なくなるぞ。」
「いついなくなるの?」
TPが溜まる時間だな。
「分からない。時が来るまでだ。10年とか30年とか・・」
「それじゃ30年いてください。それで我慢します。もしくは連れて行って下さい。」
え?居なくなるって言ってるのに全然引かないよ。
しかたがない。
「もう一つ問題がある。」
「なに?テツさん。」
「俺はたぶん不老だ。年を取らない。」
これでどうだ。不老の化け物と一緒には居たくないだろう。
「え、なにそれ卑怯よ。それ本当なの?」
「いや卑怯と言われても。本当かどうかはまだ、長年生きていないから分からない。」
「そうよ。私が勇者のミッションクリアして願いを叶えて貰って”不老”になればいいんだわ。」
「なんでそうなる。」
「だってあなたと一緒に生きていくには、それが一番いいじゃない。」
えっと、そこまで結婚したいのか、俺と、どこで俺はこんなに惚れられたんだ?
もしかしてこの子、引くに引けないのか?
「いや、間に合ってるっていったら?」
「泣くわ。」
うーん、どうしよう。
「本気なのか?」
「本気よ。」
もう少し内情を言ってみるか。もしもの時はこの子の記憶をいじってみよう。危険だけど。
「・・・・俺には婚約者がいる。マイラっていうんだ。その子を探して次元を旅する途中なんだ。内緒だけど。」
真美子は眉をしかめている。信じてなさそうだ。
「テツさんが不老なら、テツさんがたどり着くころまでに、その人はもう年で亡くなってるんじゃない?」
「たぶん、マイラも不老だ。それにマイラのお腹には俺の子がいた。」
真美子は目を見開いた。口も空いている。
「で、でも30年もほったらかしじゃ、いい人出来ちゃうんじゃない?」
「・・・・」
う、そうだよな。30年は長いよな。いい人出来てもおかしくはない。それに、30年分のTPでマイラの世界にたどり着けるか分からない。
「ごめんなさい。その2番目でもいいから、私を妻としてください。」
そう来たのか?でも
「・・・2番目はほなかって子なんだ。」
「まさか3番目もいるの?」
まあ、3番目じゃないが
「いや、いないけど奴隷とメイドが一人づつ。」
真美子の目が細まった。軽蔑している目だ。
ヤリチンとか思っているのかな?
「テツさんその次元に帰れる保証はあるの?」
それは、もしかしたらたどり着けないかもしれない。
「・・・分からない。早くても数百年、それでだめなら何千年かかるか想像もつかない。」
「テツさんマイラさんと会うまででいいです。私を妻として下さい。」
そこまで、言うのなら仕方がない。
でも、しばらくしたら諦めるかもな。一時の気の迷いってこともあるし。
「・・・・・分かった。」
「それじゃ、勇者として強くなって魔王を倒します。”不老”めざして。」
「やっぱりそうなるのか?」
「はい。では、テツさん、魔法を教えて下さい。私生活魔法しかできないんです。」
「え?いままでどうやって戦ってきたの?」
「魔法はパーティの人に任せてました。私は切るだけです。」
俺は頭を抱えた。魔法か教えたことないな。取りあえず、イメージだな。
「真美子、魔法はイメージだ。俺はそれで魔法を使っている。」
「えっと、わからないのですけど。」
「そうだな。例えば、手を出して、ここに熱い炎の塊を思い浮かべると。」
俺は手の平から小さなファイアボールを出した。
「じゃあ真美子、やってみて。」
「は、はい。」
「うーん!うーん!」
と真美子がやっているが、全くできない。
「テツさん。出来ません。」
俺はため息をついた。ダメかそれじゃ他の方法で行くか。
「そうか。真美子、魔法の呪文なら魔法は発動できるのか?」
「ええ、ただ、発音が悪くて、簡単な呪文の生活魔法しか出来ないの。」
「魔法の先生に教わったりとかした?」
「ううん。なんか城の魔術師の教官はいやらしいので教わらなかったの。」
なんとこの世界の教官は、嫌らしいことが出来るのか。というか、教わるのは、教官じゃなてもいいよな。
「そうか。魔法の家庭教師とかは付けられないのか?」
「テツさん、魔法騎士育成学園っていうのがあるんだけど、そこで魔法とか剣術とか習うっていうのは?」
「それはいいアイデアだな。でも、今までなぜ行かなかった?」
「学費が高いからよ。国から支援を受けている愛美さんは通ってるわ。」
あの美人でオッパイの大きい子か。
「真美子は、そのお金あるのか?」
「私とテツさんがダンジョンとかで稼げばすぐじゃない。それに私が強くなれば、荻原光と間藤真紀羅の復讐も帰り打ちに出来るわ。」
俺が稼ぐこと前提か、まあいいか。あと、真美子が強くなるのはいいことだな。俺の手間が減る。
「そうだな。」
「ええ、それに夫婦ですもの。一緒に稼ぐのは当然よ。」
夫婦か。
「じゃあ今夜からエッチOKだよな。」
と茶化してみた。今の俺は精力が戻ってないから、実は無理。
「えーと、私がある程度魔法を覚えてからじゃダメ?」
と甘えた声で言ってきた。
え、今になってとぼけてきたのか?
「さっきはすぐやらせてくれるようなこと言ってなかったけ?」
「そ、それじゃテツさんが私をもっとロマンチックに口説いたらいいわ。」
うーん。なんかうまくやられてる感じがしてきたぞ。
「わかったよ。」




