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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
十勇者ミッション
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4話 神との契約 2

とにかく、今の俺が立たされた状況は心が読まれてしまう不利な状況だ。


駆け引きとかまるで出来ない。


三田村さんは、状況を分かってるのだろうか?


色いろな不安が心を過ぎる。


「もう一度言うけど、わたしは、魔法陣を使ってここに来る人に、異世界で叶えて欲しい願いを叶えてあげているのよ。」


と金髪美人は笑顔で言った。


そうだな、色々考えてもらちが明かない。どんな願いを叶えたか聞いてみようか。

と思っていたら、三田村さんが、先に割り込んできた。


「私は、健吾とずっとラブラブで居たい。異世界とかどうでもいいから、健吾を探して!出来るんでしょう!」

「わかったわ、貴女の願いは、”健吾君とずっとラブラブで居る”こと、”健吾さえいれば、何処の異世界でもいい”ね。」

「そうよ。」

「ちょっと待ってて、探してみるわね。」


と金髪美人は、目を閉じて、眉を寄せながら「う~ん!」と小さく唸ってる。


心を読まれていなければ、直に可愛いと思っていたのだが、今は、俺は恐怖と戸惑いで一杯だ。

それにしても、異世界に来た人って探せるんだ!

それなら、田中麗香さんを見つけられるんじゃ・・・・。


「あ!居たわ。林健吾君ね。フェフェリカーネスのソルジャーね。今、十勇者ミッションに参加中よ。」

「え!見つかったの?早く会わせて!」


何だ?ソルジャー?十勇者ミッション?俺は二人のやり取りを傍観していた。


「慌てないで、対価を頂いてから会わしせてあげるわ。そうね、今空いてるミッションは、・・・・・」

「すぐ会いたいの!どうにかならないの?」


と三田村さんは必死だ。

それを見た金髪美人は言った。


「仕方ないわね。それに貴女じゃミッションクリア出来そうに無いしね。」

「それじゃ、早く!」

「そうね。林健吾君のいる世界に送って合わせてあげるけど、同時にお仕事もしてもらうわよ。それでいいかしら?」

「いいわ。それで決まりね。」


おいおい、仕事の内容聞いてないだろ、恋は盲目と言うけどこの子大丈夫か?


「現地で勇者のサポートをして貰うわ。ちょっと手違いで、大魔王が強くなりすぎちゃって、バランスを取らなくちゃいけないのよ。」

「勇者のサポート?健吾といる時間は取れるの?」

「ええ、もちろんよ。林健吾君は、カラクリの勇者だから。」

「え!勇者様なんだ!」

「具体的には、林健吾君と一緒に行動している勇者達のLVを500~600に引き上げること。期限は一年以内に。」

「え?レベル上げ?それ大変なの?」

「大丈夫よ。貴女には今回、”LVアップの加護魔法”、”魔力MAX”、”魔力自動回復”を与えますから。」

「わかったわ。」


・・・分かったじゃねえだろ、LV500~600上げるのって大変じゃないのか?

と考えていたら、金髪美人が声をかけてきた。


「貴方はどうするの?麗香さんでも探す?」


く、三田村と話していたので、読まれていないと思ったが、心に思っていた事バレバレだった。

しかし、麗香については、もう諦めたんだ。でも・・・。

この金髪美人痛いところをついてくる。


「俺は日本に帰る。今すぐ返してくれ。」

「わかったわ。でも今すぐはダメ、対価を貰うわよ。」


やはりそう来たか、自力じゃもう帰れないもんな。


「どんな対価ですか?」

「そうね、2つ程ミッションがあるわ。説明すわね・・・・・・。」


と説明を受けた。



内容はこうだ。


①勇者としてLV1から魔王を倒し”魔神の欠片”を手に入れるハードなミッション

20人ほど挑戦したが、すべて失敗に終わった。

半分以上が死亡、四分の1が行方不明、残りが、あきらめて、現地に家族を持って生活。


②ドラゴンバスターとなって、魔竜王を倒し”魔神の欠片”を手に入れるミッション

新しいミッションなので、難易度は不明。



どちらも、死ぬこと失敗。

諦めてその世界に定住した場合は、リタイアとみなして、死後ペナルティーを与えるそうだ。


死んだ人は、魂が回収されて別の世界に神様が転生させる。(ミッションに参加した者も同様)

異世界で死んで転生した場合、生前の記憶は基本的に失われる。(ミッションに参加した者も同様、例外もあるらしい。)


特殊能力は、神様から授けられるが、転移または転生先の異世界で制限を受けることが多い。

ミッションクリアした後、望みは叶えられる。

基本的に2回目のミッションの依頼は無い。








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