48話 妖精の姫 2
本日3回目の投稿です。
俺と王女は魔力抑制アイテムと認識阻害アイテムを使い。森の中を歩いていた。
しかし、巨大な魔力反応が空に現れた。そして空が暗くなったと思ったら、黒い金属の触手の結界の檻の中に捕まった。
そして、上空に黒い羽の生えた、冥王の様な鎧を着た少女が声を掛けてきた。
「妖精の王女さんですね。ちょっといかしら?」
と可愛らしい声で。
俺は魔将軍の誰かだろうと思った。しかし、認識阻害でステータスが読めない。
俺はその魔族の子と話した。
「魔族さん、”妖精の涙という宝玉”を取るのは止めてください。貴女は罪のない女性を殺すのですか?」
「殺さないで取るから大丈夫よ。」
「・・・・そんな方法はあるはずがない。」
「ここに人造心臓があるわ。これを取り出した後に埋め込むのよ。」
この魔族の子は、王女を助ける気でいるみたいだ。結構優しいのかもな。
「・・・・・成功するのか?」
「・・・たぶんね。」
前言撤回。臨床試験のもしてなさそうだ。
「そんな不確かなもので、出来るわけないだろう。」
と言ったら顔つきが変わった。
「あなた何者?」
いきなりなんだ?
「え?・・・・只の従者です。」
「それじゃ認識阻害外しなさいよ。」
俺を警戒している?
「えーと、貴女も認識阻害かかってますよね。」
「ええそうだけど、なにか?」
「いっしょに認識阻害を取るっていうのはどうでしょう?」
・・・・・と言ってみた。
「貴方今の立場分かってるの?」
怒られた。
「それじゃ、認識阻害を置いておいて、元の話に戻しましょう。」
「元に?」
「そう、神殿の結界が外れればいいんですよね。」
「ええそうよ。」
「神殿の結界を神官に外してもらいますから王女は助けてください。というのはどうでしょう?」
・・・・我ながらいい提案だ。
「それこそ確信も何もないわ。そもそも何故私のステータスが見たいの?」
な、全否定かよ。くっ!
「それは、もしかしたら戦って勝てるかなと思いまして、」
と言ったら、魔族の子はムッとして、少し黙ってから話し始めた。
「いいでしょう。それじゃ認識阻害を取るから、貴方も取りなさい。」
「はいな。」
と俺はステータスを見せて、相手のも見た。
レイカ LV999 年齢**才
大魔王 ****
HP・・・・・・・
・・・・・
「げ!LV999の大魔王・・・レイカ?」
とつい叫んで口に出してしまった。しかし、レイカだって!
「どうしたのよ。私と戦うの?どうするの?」
「・・・・・ちょっと待ってください。」
これは、もしかして麗香なのか?しかし、俺のステータスを見ても何も言わない、というか俺が分からない?覚えてない?ショックだ。少し、思い出してもらえるように言ってみるか。
「大魔王さま、俺は人を探している、○○株式会社で働いていた女性、田中麗香さんだ。」
と言ったら大魔王は目を見開いた。どうやら知っているな。やっぱり麗香か?
「あなた、何処でその名前を。」
「知っているのですか?大魔王様。もしかして、貴女が・・」
「その者を知っていますが、ここにはいないわ。」
と俺が言い切る前に言葉を挿まれた。
・・・・くっ!別人だと言い切った。仕方がない。
「・・・それでは、何処にいるのですか?」
「それを知ってどうするの。」
俺は少し考えた。そうだ愛していたことを伝えよう。
「・・・・おれは、その女性を追ってこの異世界まで来たんだ!そう、おれはその女に惚れていたんだ。○○株式会社にいた井中哲次郎だ。知ってるなら教えてくれ!」
・・・・・あ、なんか考えている・・・・
「えーと、わかったわ。異世転移者って言いたいのね。井中さんは、もしその女性に会えたらどうするの?」
自分とは別人だと言いつつ、さりげなく理由を聞かれている。この子できる。しかし、俺の事ホント分からないみたいだ。
あと、そうだよな、会ってどうすんだろ、もう俺マイラとこの世界に定住って神様に伝えちゃってるし。
「・・前は告白するつもりだったが、・・・・・今は分からない。」
「どうして?」
「日本に居たとき、既に告白してフラれてる。それに、・・・・・今は好きな人がいる。」
「それじゃ会っても、仕方がないのでは?」
確かにな。だが、
「いや、俺の気持ちの整理をしたい。教えてくれ。」
・・・・・・と言ってみる。
「好きな人ってその王女さま?」
「え?違うけど。」
「え?井中様。好きな人がいらっしゃるんですか?てっきり私のことが・・・・・・」
「え?王女様もしかして俺に気があるんですか?」
・・・・あっと、変な会話になっちゃったよ。
「イチャつくのは後にして。」
「はい。」
・・・マズい流れだ。
「で、知りたいのどうなの?」
あれ?話の流れが戻っている。よし。
「はい知りたいです。」
「では、力づくで聞いてみなさい。」
「え?」
なんで?
「王女様は、結界を張ってあげるわ。」
「きゃ!」
と王女は黒い鎧の触手に引っ張られ、結界内に入った。
そして周りの結界の檻も解かれた。
「さぁ始めるわよ。」
と大魔王レイカは言った。




