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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
十勇者ミッション
43/123

42話 剣の修行 2

今日は久しぶりに剣の道場に来ている。

最近は、錬金術の勇者、爆炎の勇者、カラクリの勇者のレベルアップに集中していて、道場は疎かにしていた。


俺はこの間、魔族べルモンガレカラにやられた剣技を破る術を教わりに来た。

その為に、基本のレベルアップを、勇者のレベルアップをしながら行っていたのだ。


「こんにちわ、師匠とほなか師範代。」

「おお、しばらく来ないからもう飽きたと思ってたんだぞ。」

「そうよ、しばらく来ないから死んだかと心配したわ。」

「そうそう、ほなかは井中殿が心配で、仕方が無かったんじゃよ。」

「そ、そんなことないわよ。お爺ちゃん何言ってるのよ。もう。」

「ところで、井中殿、ほなかとの結婚の話は、考えてくれていないのかのう。」


とはなかとの結婚の話をしてきた。

俺は、婚約していると断っていたのだが、事あるごとに、婚約ならまだ間に合うから、ほなかとの結婚を考えてくれと師匠が俺に進めたのだ。

随分と気に入られたものである。しかし、マイラを裏切ることはできない。


「師匠、以前にも言った通り、俺は婚約者を裏切れない。申し訳ありません。」

「そのことじゃが、この国は一夫多妻制があるのじゃ。どうじゃ、その婚約者とほなかの二人と結婚しては?」


なんだ、と、一夫多妻制ありだったのかこの国は!

と固まっている俺に、2人は追い打ちをかける。


「ほれ、ほなかも何とかいってやれ、」

「い、井中、わたしは、その、2番目でいいから井中と結婚したい。井中の子種が欲しい。」


・・・どうしよう、すごいいい条件。しかし、マイラはやきもやきなので無理そう。


「その、すごく嬉しいのですが、俺の婚約者のマイラがすごいやきもちやきなので無理です。」

「それなら、ほなか、ほら・・・・」

「はい、井中さん、結婚しなくてもいいから、子種だけでも私に下さい。」

「え?」

「ですから、貴方の優秀な子供をほしいと言っているのよ。この柳生島流の未来のためにも。」

「そ、それでもマイラにばれるとこまるので。」

「黙っておけば大丈夫よ。」


・・・なに俺の子種が欲しいの?そのための結婚?


「・・・その子種が欲しいだけなのか?ほなかさん。」

「・・・わたし処女なの、初めては好きな人がいいわ。」


なんと、すごい心が揺さぶられる。マイラを説得したい。しかし、誘惑に負けられない。


「ごめん。」

「あたしに魅力がないの?」


としょげた顔をほなかがした。


「いや美人だし魅力的だよ。俺もマイラがいなかったら、すでにほなかを押し倒している。」


あ、やばい隣に師匠がいるのに何てこと言ってるんだ。


「それじゃ、そのマイラって子とわたしが、勝負して勝った方を選んで!」

「何言ってるんだ。マイラがほなかに勝てるわけないだろ。マイラを傷つけたらもうここには来ないぞ。」

「ち、違うわ、そういう戦いの勝負じゃなくて、お、女としての勝負よ。」

「え?そうなの?どんな勝負。」

「た、例えば、夜の運動で貴方をどっちが満足させられるかとか。」


とほなかは顔を赤くしながら言った。

可愛い。けど、それって、どう転んでもアウトだし、ほなかは子種を俺から取れるという作戦だよね。

そもそも、マイラの夜のテクニックはもう凄いので、マイラが負けることはないけど。


「・・・・無理です。マイラが認めないし、そもそも、その勝負では、ほなかさんはマイラに勝てない。」

「な、そんなにマイラって子とイチャイチャしてるの?」

「ま、まあそうだけど。」

「きぃー!」


このままじゃらちがあかない。あとで押しかけてこられても困る。というか俺のどこにそんなに惚れたんだ?あれか、剣の練習で長時間切りあっていたので、フラグになったのか?


俺はステータスを見る。


柳生島 大刀隆 LV392 剣技LV93

柳生島 ほなか LV332 剣技LV81


俺       LV571 剣技LV74 拳法技LV82


これならいける。


「ほなか師範代、俺に勝てたらマイラにその”女の勝負”を頼んで来てもいい。もちろん奥義ありでいい。しかし負けたら諦めてくれ。」

「な、今ままで、引き分けか私の奥義で切り刻まれていたくせに。・・・あ、もしかして口実かしら、私とするための?」


と何故かほなかはニンマリとご機嫌になった。

師匠は、俺のレベルを知っているので難しい顔をして言った。


「はなか、この勝負止めなさい。勝てないかもしれないからじゃ。」

「そ、そんなお爺ちゃん、でもやるわ私。」


とほなかは真剣になった。


そして勝負が始まった。



荒原に二人向き合う。


ほなかは、日本刀のような剣を構えて、目が血走っている。

俺は、ロングソードを構えた。


「それじゃ行くわよ。」


と俺の返事も効かずにほなかは、いきなり奥義をだした。


”天地風山乱れ十連撃!”


連続した剣十連乱舞が俺を襲う。


シュン!ザン!サシュン!シューン!・・・・・・・


だが、俺はこの奥義を何度も食らっている。伊達に切り刻まれていたわけじゃない。


俺はバックステップをしながら。、風の渦をいくつものカーテンのように出し。風に当てられ鈍った剣先を弾く。


ザキーン!バキュ!ガン!ギャーン!・・・・・・・


全て防いだ俺がほなかに切り込む、しかし、ほなかはそのまま俺を通り過ぎて避け、かなり離れてから体制を立て直した。


さすが、この奥義の弱点を知っている。

”天地風山乱れ十連撃!”は最後の剣戟を撃つと硬直してしまう奥義だが、ほなかは最後の斬撃を軽い切り込みに変えていたのだ。


「やるな。師範!」


しかし、ほなかは答えずに瞬歩で俺に近づき、次の奥義を放つ。


”燕4連返し”


燕返しの剣先が4度俺に襲い掛かる。


シュン!シュン!シュン!シュン!


俺は、レベル差で何とか見える剣先を躱す。

俺の体制が崩れた。


”天地鳴哭連斬切り”


続けて、ほなかの奥義が放たれる。


サンンン!シュン!シュルーン!ザン!サシューン!シュン!・・・・・・


上下の激しい連撃が俺を襲う。


俺は、体全体に風の渦を高密度に纏わせた。そして、俺独自の連続切りをその奥義にぶつけた。


バキュ!ガン!ザキーン!ガン!ガン!バキュ!ガン!ギャーン!・・・・・・・


俺のレベル任せの連続切りが剣撃の壁を作る。


「きゃー!」


とほなかが吹っ飛んだ。


俺は、ほなかに瞬歩で近寄り、切りつける。

そう、俺は勝利を確信していた。


しかし、ほなかの前に盾が現れた。

物理シールドアイテムであった。


俺は、ほなかを殺す気はないので、剣にほとんど闘気や魔力を込めていなかった。

そう、普通なら、こんな幼稚なアイテムの盾など、そのまま相手ごと切れるはずであった。ほなかは、俺が剣に最低の闘気か魔力しか込めてないことを利用したのだ。


ガキーン!


俺の剣が一瞬弾かれ、その盾の後ろには、ほなかが居合の構えで立っていた。


”閃剣居合残像切り”


ズシュ-ンンンンン!


俺の体は、居合の一線で切られた。体全体に風の渦を高密度に纏わせてなかったら、胴で上下に分かれていたところだ。まったく殺す気で奥義を放ちやがったよこの女。


ぶしゅううううううううう!


と俺の腹から血が噴き出す。


「そこまでじゃ!」


と師範から勝負あったの声が聞こえた。


・・・・・・


ほなかは何故か、へたり込んで動かない。


俺は、回復魔法を掛けて傷をいやした。


「わたしの勝ちよ。」


とほなかは、ようやくこっちに来て言った。


「まいった、最後の盾、あれは反則だよ。」

「あら?何でもありじゃなかったの?」

「そうだけど、まあ、その、ああ、油断したよ。でも危険な方法だな。」

「まあ、井中が剣にもっと魔力とか込めてたら、私もあれで終りだったけど、わたしと打ち合う時って、いつも最低の魔力しか剣に通して無かったじゃない。」


やっぱり計算済みか。


「それにほなかさん、あんなに連続して奥義を放てるとは思わなかったよ。」

「あれね、実は疲れを一定時間無視して動けるアイテムを使ってたのよ。おかげで体が痛いわ。」


そんなものまで!


「そ、それじゃ、俺帰るわ。」

「ちょっと待ちなさい。」

「マイラさんにちゃんと言ってよね。そうじゃないと押しかけるから。期限は3日以内よ。」

「・・・・分かりました。」


・・・・・



トボトボと俺は、伯爵家に帰ったが、とてもじゃないが言い出せない。

しかし、そこは、気が利く俺の嫁になるマイラだ。


「何かあったのですか?哲次郎さん。」

「え、まあ、その、うん。」

「言いにくい事?」

「うん。」

「まさか女?」

「うん。」


と俺は土下座して話し始めた。


・・・・・・


・・・・・・


・・・・・・


マイラは俺の話が終わると、


「哲次郎さん、それじゃまだそのほなかさんとは、エッチな事していないのね。」

「はい。」

「それなら、いいわ。」

「ほんと?」

「でも、これからが問題ね。」

「そうですね。」

「明後日ほなかさんとやらを呼んできて、私が話すわ。貴方も一緒にね。」

「はい?」

「哲次郎さん、聞こえなかったの?」

「いいえ、分かりました。」

「それから、今晩は、私に一杯サービスしてよね。」

「はい。」


と、その晩は終わった。


・・・・その後の話は、またの機会という事で・・・・・


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