41話 巨人族城攻め後 2
本日4回目の投稿です。
偵察者のベルモンガレカラは、警戒を解かなかったが、どうやら俺と話をしてくれるようだ。殺気が少し和らいだ。
「見逃しても、また治して魔王軍に立てつくんだろ、それにオレは、魔将軍ではない。」
とベルモンガレカラは言った。
俺は、奴が高レベルだから、てっきり魔将軍の1人だと思っていた。まあとりあえず話を続けよう。
「まあ、俺自身は魔王軍に敵対しないけど、勇者はリベンジするかもな。ところで、魔将軍じゃ無いのにあんたほどの手練れがゴロゴロいるのか?魔王軍って所は。」
と俺がいったら、ベルモンガレカラは顔をしかめて言った。
「良く口が回るな。冥途の土産に教えてやる。オレは、魔族の男じゃ一番強い。魔将軍の力に匹敵する。まあ、オレみたいのはゴロゴロいない。」
そうか、この男が魔族の男では1番強いのか、少し希望が持てる。あと半年あれば、勇者もレベルアップできるしな。
「そうか参考になったよ。」
と俺は言いながら、柳の体術でベルモンガレカラの懐に近づいた。こっそりイメージで、ベルモンガレカラの足元に風の渦を作っておきながら。
ベルモンガレカラは黒雷の闘気剣で俺を切ってくる。
ガシッン!
俺はこれを剣で受た。
切られるのを覚悟していたが、足元の渦が結構効果があったようだ、体重が乗っていない。
俺は、そのまま剣を滑らせ懐に入る。
ドシュ!
俺は足を進めひじ打ちを打った。
俺の肘がベルモンガレカラのみぞおちに差し込む。
「ぐふっ!」
ベルモンガレカラは、みぞおちに一撃食らい一瞬止まった。
ザン!
俺は斬撃をベルモンガレカラに放つ。
ザシュ!
ベルモンガレカラに体を動かして少しずらされてしまったが、俺は左腕を二の腕から切り取った。
ベルモンガレカラは急いで体制を立て直すが、俺は近距離で無詠唱の”フレイムシュート”を数本放った。
バババアシューンンン!
ベルモンガレカラは中級魔法防壁を展開しこれを防ぐ。
ババッバババッバッバッバ!
俺はステップバックして、次の攻撃魔法”ライトニングストライク”を放つ。上空に魔力が集まる。
ドガシャーン!
ベルモンガレカラに高出力の雷が降り注ぐ。
ズバン!
ベルモンガレカラは黒雷の闘気剣でこの雷を受け流す。
更に、俺は追撃で攻撃魔法を撃つ。
「シャイニングホワイトスパイラルバスター!」
光の収束砲がベルモンガレカラに迫る。
ベルモンガレカラは、即座に中級魔法防壁を多数展開した。
バババババババババアバ!
その防御で、ベルモンガレカラに硬直が一瞬発生した。
俺は瞬歩で斜め左から切り込む。
ザン!
・・・・ブシュー!
ベルモンガレカラの左足から血が飛び散る。
俺は頭を狙ったつもりだったが、体を捻られて太ももに剣が入っていた。
その俺の剣をベルモンガレカラが弾く。
ガイン!
俺の体制が崩れた。
『ヤバイ!』と俺が思った瞬間!俺の左上半身に無数の剣先が走った。
その剣先は高速で左右上下に五回走った。
俺の左上半身が切り刻まれ、黒雷と闘気で消滅していった。
ベルモンガレカラは奥義”五連枡目刻み”を使ったのであった。
・・・・・
ベルモンガレカラは、勝利を確信していた。
なぜなら、剣を収め、腕の傷を回復魔法で止血していたからだ。
俺は、地面に落ちた半身についている右目で、ベルモンガレカラをぼんやり見ていた。
そう、心臓を持っていかれた。”不滅”の俺でも再生まで結構時間がかかる。
動いてバレたら、結界などに閉じ込められて厄介になるので、すこし、死んだふりをする事にした。
・・・・まあ普通死んでるんだけど、・・・しかしすごく痛い気が狂いそうだよ。
・・・・
しばらくすると、左から魔力の反応を感じた。
ベルモンガレカラは
「まいたな、五体満足じゃ無くなっちまったよ。」
と言って、悲しそうな顔をした。
そして、ブアーン!と消えてしまった。
転移アイテムであろう。
とりあえず助かった。ベルモンガレカラも限界だったのであろう。
そのあと俺は回復を始め、青い機体に乗った錬金術の勇者サダに助けられた。
・・・・・
俺はこの戦いで、魔王軍の強さの片鱗を見た。神様が指定した勇者のレベルアップLV500~LV600では到底勝てない。
そう感じる。恐らく、大魔王はLV900を超えているだろう。
俺は、”グラス”で神様にメールを送った。
”神様が指定した勇者のレベルアップLV500~LV600では、魔王軍に勝てないのではありませんか?もう少し勇者のレベルアップを許可してください。”という内容で。
俺の仕事は勇者のレベルアップLV500~LV600にすればいいだけだったが、情が湧いているのだろう。
神様からの返答は、”検討してみるので全ての勇者がLV600前後になったら知らせるように”とのことだった。
俺は神様の返答を待ちつつ、転移ゲート魔法陣と”魔獣大陸”のレベルアップを錬金術の勇者、爆炎の勇者、カラクリの勇者に集中して行った。
戦闘内容修正終了。




