34話 転移ゲート魔法陣
昨日は、とても素晴らしい夜を過ごした。
しかし、マイラのお父さん、マイラになんてものを持たせるんだよ。興奮する薬なんてさ。
そう、マイラは最初シーツに血が付いたよ。痛そうだった。
しかし、2回目は俺の回復魔法とお父さんのくれた興奮する薬で、もう俺もマイラも凄かったよ。
俺はマイラと朝食を食べて、銃の勇者と不死身の勇者のレベルアップに向かった。
マイラに連れていってと言われたが、初めての次の日なので、休んでいるように言って、俺一人で行った。。
◇◆◇◆◇◆◇◆
銃の勇者と不死身の勇者のレベルアップは無事終了して俺は、城の部屋に帰ってきた。
マイラの家には、今日はお父さんが帰ってくるのでお楽しみが出来ない。またお父さんがいないときにでも呼んでもらおう。
「ごしゅじんさま、お帰りー!」
とサクミが抱き付いてきた。
そう言えば、まる一日帰ってこなかったのって初めてだな。
「サクミ、寂しくなかったか?」
「ちょっと寂しかった。でも、ごしゅじんさまが帰ってきてうれしいよ。」
まあ、元気そうでよかった。
「それじゃ、夕食を準備して一緒に食べよう。」
「うん。」
とサクミは夕食を取りに行った。
俺はその間に考えた。
そろそろ、勇者のレベルが250を超えるので、効率の良いレベルアップの方法を試案していたのだ。
そこで転移ゲート魔法陣を使う事で解決できる。
”魔獣大陸”に転移ゲート魔法陣を通して、勇者のみを送って、物資も転移ゲート魔法陣で出し入れする。
これで、従者はいらないまたは転移ゲート魔法陣の向こうで待機させればいいことになる。
従者を危険に晒さずに、レベルアップする効率のいい方法だ。
「ごしゅじんさま、夕食持ってきました。」
と考えがまとまる頃にサクミが帰ってきた。
俺は、1日ぶりに”あーん”をしながらサクミと夕食を楽しく食べた。
「それじゃ、レベルアップに行ってくるよ。」
「行ってらっしゃい、ごしゅじんさま。」
と俺は、”魔獣大陸”に移動した。
今回は魔物がいない安全なところにアイテムで結界を張り、転移ゲート魔法陣を設置する作業をした。
明日、これでテストしてみよう。
俺はその後、自分のレベルアップをして、城の部屋に戻った。
今回は、縮地の練習もできたので、いいレベルアップになった。
・・・・・
そして、俺は湯網をしてサクミと布団に入った。
横になりながら、神様との契約を見直したいので、俺は、”グラス”で神様にメールを送った。
メールの内容は、”井中は、このミッションが終わっても、日本に帰らないでこの世界で暮らしたい。契約を変更できませんか?”というメールだ。
そりゃ、マイラと結婚するんだから、この世界で死ぬまで永住だろ。
それによく考えたら、もう数カ月たってる、そして帰れるのは約1年後だ。
その頃には仕事もクビだし、異世界に行ってたなんて言ったら、病院で何年も過ごすことになりかねない。
また、日本に帰るのも麗香と帰れなくちゃ意味が無い。
とにかく、日本に帰ってもお先真っ暗だ。
お、メールが帰ってきた。
”条件なら変更可能です。理由と何か教えて下さい。また、今回仕事は続けてもらいます。報酬は別の報酬を用意できます。何がいいですか?”だそうだ。
俺は”理由は、好きな人が出来たからです。仕事は続けます。報酬は、俺とマイラがこの世界で不自由なく幸せに暮らすことでお願いします。”と送った。
”分かりました。仕事の続き願いします。あと報酬もおOKです。また、報酬はあなたの仕事に見合った分もっと追加出来ますので、後で言ってください。”神より。
やった!大丈夫そうだ。これで、マイラとこの世界でらぶらぶだ。
・・・・
◇◆◇◆◇◆◇◆
次の日は、歌う勇者と格闘の勇者のレベルアップに行った。
相変わらず、歌う勇者と格闘の勇者は、従者たちの扱いが悪かった。おかげで、1人危なかったよ。マイラを引退させて良かったわ。
俺は、歌う勇者と格闘の勇者のレベルアップを早めに終わりにして、城に帰った。
そして、許可を取って、城の城壁端に、”魔獣大陸”への”転移ゲート魔法陣”を設置した。しかも俺のオリジナルの呪文ロック付きなので、知っている者しか出入りできない。
そもそも、この”魔獣大陸”への転移は長距離なので、非常に魔力を使うから、人間では、俺か勇者以外はまともに動かせないと思う。
早速即試したら上手くいったが、俺の空間転移の方が魔力効率は良かった。
だがこれで、俺も勇者と同じ時間にレベルアップが可能だ。明日から使うことにした。
俺は、部屋に帰る前にマイラの家に転移してお茶をよばれた。
やっぱり1日に1回は、彼女に会いたいじゃないか。
お茶をしながら、”魔獣大陸”への”転移ゲート魔法陣”の話をマイラにしたら、マイラも行ってみたいと言いはじたので、夜のレベルアップの時に連れて行くことにした。
ついでに俺の部屋と、マイラの家の庭の隅に転移ゲート魔法陣を設置して置いた。
これで、マイラも俺のところにいつでも来られる。
◇
城に帰って、夕食を済ませた後にマイラを迎えに行き、城の転移ゲート魔法陣で”魔獣大陸”へ転移した。
そして、俺とマイラは、今、”魔獣大陸”にいる。
太陽がまぶしい。
”魔獣大陸”は、今の時間は昼間であった。
転移ゲート魔法陣はアイテム結界を張った中なので安全だった為、
「わあ、ここが”魔獣大陸”なんだね!」
と”魔獣大陸”の怖さを知らないマイラが呑気に言った。
「マイラここは凄く危険なんだ、俺から絶対に離れるなよ。」
と注意した。まあ、今の俺なら、ここら辺の魔獣は敵ではないので大丈夫だが、マイラだと一発で致命傷になる。
何故連れてきたかって?マイラはやはり強くなりたいらしくて、昨日も実は連れて行って欲しいと言っていた。
ほおっておくと、いつかは行ってしまいそうな剣幕だったので、連れてきたわけだ。
また、最悪、俺の回復魔法があるので死なない限り大丈夫だ。
魔獣が周囲にいないことを確認して、俺たちは結界から出て、結界の開けた部分張りなおす。
ここの地域は、俺がレベルアップのために魔獣をすべて殺した。
そのため、なかなか魔獣が見つからない。逆に言うと安全な地域である。
俺は、LV200前後の単体の魔獣を見つけた。マイラと飛んで向かった。
「マイラ、あの魔獣を俺が動けないようにするから、長距離攻撃魔法で倒してね。」
「え?そんな横取りしちゃっていいの?」
「うん、今日はマイラのレベルを上げる為だから。あと、動けないからといって油断しない事。マイラの倍以上のレベルがあるんだから。」
「はい。」
俺は魔獣にエアカッターを3発放ち動きを止めた後、エアカッターを小さく絞り螺旋状に高密度で魔法を放つ。
ザシュルーン!
・・・・ばきゃ!
「ぎゃぁあ!」
と魔物の後ろ脚がふき飛んだ。
「いまだマイラ!」
「はい。フレアランサー」
とフレアランサーを魔獣に撃ったが、一発では無理だったので、2発で何とか倒した。
「哲次郎さん、LV202って耐久力凄いね。」
「ああ、俺も最初手こずったよ。」
「それよりさっきの攻撃魔法、”エアスクリュー”だったよね。無詠唱で中級攻撃魔法なんていつ覚えたの?」
「え?あれはエアカッターを小さく絞り込んで撃っただけだぞ。」
「・・・え?」
「何かまずいのか?マイラに教わった通り、魔法はイメージだと言うので、工夫したんだ。」
「・・・・・もしかして、哲次郎さんって天才なの?」
「・・・・・なんで?」
「だって普通出来ないもの。」
「そうなのか、・・・じゃああれは、”エアスクリュー”だ。」
これから俺は、さっきの魔法は”エアスクリュー”と呼ぶことにした。
「・・・・」
なぜかマイラは俺を無言で見つめていた。変だったかな?
と、LV200程度の単体を同じ様に十数匹倒し終わるころには、マイラはLV152になっていた。
上位のレベルを倒すとやはり、レベルアップが速かった。
「そろそろ帰るよ。マイラ」
「哲次郎さん、すごいです。私、LV152になっちゃった。」
「ああ、これで、神聖国家の周辺なら敵なしだな。」
「うん。また連れて行ってね。哲次郎さん」
マイラは、とても嬉しそうであった。
でも余り、危険なことはさせたくないんだがな。
まあ今のところ、転移ゲート魔法陣はオレがロック掛けてあるし、魔力もマイラ一人じゃ動かせないから大丈夫だろう。
と2時間が過ぎていたので、俺たちは、転移ゲート魔法陣で城に帰った。




