31話 マイラの家 2
本日2回目の投稿です。
数日後、俺がいつものように勇者のレベルアップを済ませて、夕方に帰ってきたら手紙が届いていた。
当然この国の文字は、仕事上、神様より翻訳スキルが与えられているので読める。俺は手紙を読んだ。
内容は、”マイラを助けてくれたお礼がしたいので、シュバルテイサリアムズ伯爵家で夕食を一緒にとの事だ。”
俺はサクミにお留守番を頼み、早速、長距離転移でシュバルテイサリアムズ伯爵家に向かった。
◇
シュバルテイサリアムズ伯爵の門番に通してもらい、屋敷の中に入った。
家庭教師のサラサーミさんが帰るところだったので、呼び止めて、明日の午後、魔法を教えてくれるように頼んだ。彼女は快く承諾した。
その後、前回と同じくメイドさんが20人以上並んで迎えてくれた。
やっぱり、一人くらいもらえないかな。
と考えていると、淡い緑色ドレスを着た、可愛い女性が俺に声を掛けた。
その女性は160センチくらいで、茶色よりのブロンドでウエーブがかかった長い髪、そして、その瞳は紺色。どこかで見た顔だ。
唇には、赤くリップが塗られている。俺は見とれしまっていた。
「・・・・哲次郎さん、聞いてますか?」
と腕を引っ張られながら言われ、ようやく気付いた。目の前の女性はマイラだった。
今まで、マイラは男装をしていて、髪は束ねてマントに隠していたし、前髪も垂らしてイケメン風にしていたせいで、これ程可愛いいとは思いっていなかったのだ。
「マイラ、今日はドレスなんだな。とても似合うよ。」
と俺が言ったらマイラは顔を赤らめて
「そ、そう?ドレスって久しぶりで、自身が無かったんだけど。ありがとう。」
と言って、ニッコリ笑った。
それから、マイラに連れられて、マイラのお父さん、名前は、ザランティスの元に向かった。
俺は、ザランティス伯爵に改めて、マイラ救出の御礼を言われた後、一緒の食卓で夕食を取ることになった。
・・・・・・
食事をしながら、世間話しや、勇者たちの話をした後、俺は、マイラの武勲を立てるために勇者の付き人をしている件について話した。
「ザランティス伯爵、勇者の付き人として、マイラが勇者と共に戦っている件ですが、このまま付き人として戦っていても、武勲は上げられませんし、最悪死んでしまいます。」
「確かに、数日前のこともあるので、それは私も考えているが、他に武勲が得られる方法も今のところ無くて困っている。お家の存続もあるしな。いいアイデアは無いのですか?井中殿。」
「そうですね。いくつかありますが、マイラさんに私の付き人として、勇者のレベルアップに付いて来てくれれば、マイラさんのレベルも上がり、やがては武勲を上げる事にもつながると思います。もちろん私が一緒にいて、マイラさんを守りますのでご安心ください。」
「ほう、井中殿がマイラを守ってくれると、それは頼もしい。で、他の方法とは?」
「はい、マイラさんか妹さんにお婿さんを取ってもらって、武勲は諦める方法と、もしくは、ザランティス伯爵が新しい息子を作ることです。」
「・・・・それは、私も考えていたが、どうも、婿にはいい男がいなく、こどもの方も女の子ばかり生まれる。実は、隠し子で、あと3人ほど居るが、皆娘じゃ。・・おっと。」
「な、お父様、隠し子なんていつ作ったのですか!もう。」
伯爵、ぽろっと隠し子って言ったちゃったよ。マイラも怒ってるよ。でも3人も女の子じゃ子種が・・・・・
「井中殿、どうだろう。マイラの婿になってみないか?」
「え?伯爵いまなんて。」「な、なんですかお父さん!突然。」
と俺とマイラは、慌ててしまった。
俺は、この世界には留まら無いつもりだったので、考えもしなかったが、マイラみたいな可愛い子と一緒になれて、しかも伯爵だなんて素晴らしい。
と思っていると、伯爵は話を続けた。
「マイラ、数日前のダンジョンの件、井中殿がいなかったら、お前の処女も命もなくなっていた。私は井中に感謝している。しかも井中はLV300以上だと言うではないか、それほど強ければ、婿にとってもいいと私は思っている。マイラにも、もう戦いは止めてもらうつもりだ。」
とその言葉に反応して、マイラが言い出した。
「でもお父様、私は8歳のころから、ずっと武勲を上げることを目指していました。出来れば成し遂げたいです。」
「マイラよ、井中殿は嫌いか?」
「え、いえそんなことは無いです。むしろ・・・・その、頼もしいです。」
とマイラは顔を赤らめた。
俺は『ヒャッホーこれは脈あり過ぎだな。』と思いながら傍観していると、
「井中殿は、どうですかな。マイラはお嫌いですか?」
と話を振ってきた。
俺は考えた。お婿に行けば、マイラと堂々とこの間の続きが出来る。そうマイラとイチャイチャしたい。
俺は立ち上がって、
「マイラさんは大好きです。伯爵様、お許しがいただけるのなら、マイラさんを我が妻にしたいと思います。」
と俺は言って伯爵にお辞儀をした。
マイラは、赤くなり、両手で口の部分を抑えている。
伯爵は、鋭い目で俺を見つめた後、言った。
「よかろう、婿となるのならマイラとの仲を許そう。」
「ありがとう御座います。ザランティス伯爵様。」
と俺は言いながら、再度伯爵にお辞儀をした。
いやあ、日本では諦めていた嫁が俺にも出来るんだぜ。もう幸せだよ。
しかも、ブロンドの可愛い子だ!そんな可愛い子、今後絶対巡り合えないよ。
俺は、浮気しないで、マイラを愛すると誓ったのだった。
その後、祝いだと伯爵が言いはじめ、酒を大量に持って来た。
飲み過ぎると帰れないので遠慮したが、伯爵は「俺の酒が飲めないのか!」と言い出したの仕方が無く付き合った。
サクミが心配なので、こっそりトイレの時に転移で帰って「今日は帰らないからお休み」と伝えて、転移で伯爵の元に戻った。
その後飲み過ぎて、伯爵は潰れてしまった。
俺も飲み過ぎて、平衡感覚がもうだめ、転移も出来ないので、今夜は伯爵廷に泊まった。
◇
次の日の朝、メイドに起こされた。
巨乳のメイドだったので、朝立ちが治らなかったぜ。それよりもマイラとチュッチュッしたいな。
その後、マイラに朝食を一緒にと言われたが、俺はドラゴンの勇者と螺旋の勇者に”LVアップの加護魔法薬”を渡す約束をしていたので、午後にまた来ると言って、転移で城に飛んだ。
今後は、ドラゴンの勇者と螺旋の勇者には”LVアップの加護魔法薬”を渡して自分たちでレベルアップしてもらう予定だ。
そのため、俺は、薬を二人に渡した後、部屋に戻った。
「ごしゅじんさま、お帰りなさい。あ、なんかお酒臭い。」
とサクミに言われてしまったので、俺は共同の風呂に入って汗を流し、アルコール臭を消した。そう午後にマイラと会っても嫌われないようにしなくちゃね。




