27話 町へ 2
本日3回目の投稿です。
俺たちは武器屋へ来た。
店内に入ると、色々な武器が並んでいた。
「いらっしゃいませ。何をお探しで。」
と店の店員が俺に言ってきた。
「剣を見に来た。」
「それならこちらでございます。」
と剣が並んでいるところに案内された。
サクミとマイラムは、綺麗な装飾の付いた短剣を見ている。
俺はロングソード類をざっと眺めた。
一番目立つところにオリハルコンの剣が置いてあった。値値段を見たら白金貨81枚だ。高い。
しかし、こんな高いものを目立つところに置いておいて大丈夫なんだろうか?強盗とかに狙われるよな。
「おやじ、こんな高価な剣を置いておいて大丈夫なのか?防犯面的に。」
「え?大丈夫ですよ。あ、この町は初めてですか、それは見本の模造剣ですから。購入したら、別の所で本物を鑑定書付けて渡してるんですよ。」
・・・なるほど。見本だから無造作に置かれいるわけだな。
「本物が見たい場合はどうするんだ?」
「ボディーガードと一緒に奥に来てもらいます。」
「なるほど。」
・・・・・しかしみんな高いな。鋼の剣でも結構するよ。暫らく軍の支給品でいいか。
「これなんかどうです。名刀ですよ、だんな。」
と一振りの名刀”柾マネ”を取り出した。模造剣だけど。
「ほう日本刀に似てるな。」
「分かりますか?100年前、異世界から来たの錬金の勇者が作った刀の複製品です。勇者の作ったものには劣りますが、切れ味はこの材質の刀で最高です。」
ほう、いいな欲しいな。でも高い。もっと魔物の素材集めて稼がないとな。
「いい刀だ。後で買いに来るかもしれない。すぐ売れてしまうものかな?」
「はい、すぐ売れてしまいます。しかし、特別に3週間、だんなのためにとっておきましょうか?」
「いいのか?」
「はい、それでは、予約として銀貨1枚頂きます。」
「え?それは、買わないときは返ってくるのか?」
「申し訳ございません。返金はできません。しかし、5パーセント値引きさせて頂きます。」
・・・・・なんと、値引きで客をつなぎとめるか!くっ!でもまたでいいか。
「・・また来る。」
「分かりました。」
俺たちは武器屋を出た。
出た所でマイラムが話しかけてきた。
「井中さん、もしかして、剣を買うお金が足りませんでした?」
「・・そうだ、悪いか?」
「でしたら、我が家に、剣が余っています。差し上げましょうか?」
「もちろん、タダでという訳にはいかないよな。」
「いいえ、タダでいいです。」
ほう、タダとは嬉しいが、只ほど高いものはない。なにが目的だ?やっぱり、そっちのケがあるのか?このイケメン。
「遠慮しておくよ。只ほど高いものはないんでね。」
「あ、それでしたら、ある条件でお願いします。それに、この間命を救って下さったお礼も入っています。」
「まあ、助けたのはパーティだったからな。気にしなくてもいい。ところで、その条件って何だ?」
「私をレベルアップに連れて行って下さい。」
「なぜレベルアップ?あと、勇者の付き添いはどうするんだ?」
「勇者のレベルが上がっています。このままですと足手まといですし。強い魔物のいる場所に連れていかれると、もし囲まれるようなことになったら死んでしまいます。」
・・・・そうだな、歌の勇者は従者置き去りで逃げるからな。まあ、マイラムはあっちのケがある訳じゃなく、生き残るためにレベルアップをする事が目的だった訳だ。聞いてあげるか。
「わかった。それじゃ今日は荷物があるから、後日また会ったとき詳しく話そう。」
「はい。お願いします。」
とマイラムと別れて、俺とサクミは城の我が部屋に向かった。
◇
「ごしゅじゅんさま。今日はありがとうございました。お肉おいしかったです。」
「そうかそうか。また連れて行ってあげるな。」
「やったー!」
とサクミは喜んだ。
「サクミ、お茶お願いできるか?」
「うん、今持って来るね。」
とお茶の用意をし始めた。
俺は今後のことを考えた。
勇者のレベルアップに俺のレベルアップ、そして、マイラムのレベルアップか。
勇者のレベルアップは従者がネックだよな、レベル差がどんどん付いていく。勇者はレベルアップのため強い魔物のいる所に向かわなくちゃいけない。当然、低レベルの従者が危険になってくる。
従者達には”LVアップの加護魔法薬”は無理だしな。そうすると俺が前面カバーか・・・・・無理だな。
ドラゴンの勇者と螺旋の勇者のように、従者達なしなら何とかなるんだけどな。物資だけ転移するとか・・・・。
「ごしゅじんさま。お紅茶です。」
「ああ、ありがとう。」
俺は、ゴクリと紅茶を飲む。
・・・とりあえず。俺のレベルアップをするか。そうすると、こそこそやってられないから、サクミに話すとするか。
「サクミ、これから話すことは、俺がいいと言うまで、誰にも言っちゃいけないぞ。」
「はい。ごしゅじんさま。」
「俺は、夕食後毎日レベルアップにあるところに行く。」
「れべるあっぷ?」
「そうだ。強くなるため鍛えるんだ。」
「ごしゅじんさま。よわいの?」
「いや強いけど、もっと強くなるんだ。」
「サクミも強くなる。いっしょに行く。」
・・・・・・
「いや、サクミは危険だから、ここで待っててな。」
「ぶー。」
「それで、俺は、ここから転移魔法で出かける。突然消えても驚かないでくれ。
「ごしゅじんさま。いなくなっちゃうの?」
「いや、他の場所に移動しているだけだから。2時間位で戻ってくる。」
「2時間か、じゃあ安心だね。」
「もし、遅れた場合は、寝てしまってもかまわない。」
「・・ううん、待ってる。」
・・・・・・絶対帰らないとな。
「わかった。でも眠くなったら寝ていいからな。」
と、ほほを撫でてあげた。
サクミはうんと頷いた。
そして、夕食後レベルアップに、”魔獣大陸”へ向かった。
◇
”魔獣大陸”に転移した。
俺はこの間、魔法のイメージ力を使い、”アイス”でスライムに攻撃したことを思い出した。
そう魔法はイメージだ。
俺は、エアカッターを小さく絞り込み螺旋を描くように、魔力を多めに込めてみた。螺旋剣をイメージして。
ズシュールルンンン!
手からきりもみ状に、空気の刃が走る。
数十メートル先の岩に拳大の穴が開いた。とても深い。
以前は通用しなかった俺も魔法も、これならこの大陸の魔物に通用しそうだ。
俺は、魔物をその魔法を使いながら狩っていった。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
その日は三時間くらい時間を使ってしまった。
帰るとサクミが心配そうに待っててくれた。
まずかったなぁ、魔法が楽しくて時間が経っちゃったよ。次は気を付けないとな。
湯あみをしたあと寝た。
その晩サクミは俺にベッタリと抱き付いて寝てしまった。




