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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
十勇者ミッション
21/123

20話 レベルアップ 格闘の勇者&歌う勇者 2


従者が魔物を解体し素材を馬車に積み終えると、また馬車が進む。


ゴトン、ガタン、ゴトン。


・・・・・・・


数回の戦闘をして、魔の海岸に到着した。

早速海岸から魔物が多数現れてくる。


魔爪大蟹:大きな爪をもつカニの様な魔物。


魔触覚海老:触覚が長くそこから電気を流す大きな海老の様な魔物。


魔棘海星:棘に毒がある。大きなヒトデの様な魔物再生能力が強い。


魔飛飛魚:海から出て飛行して襲ってくる魔物。飛魚の様なはねと足の様なものがある。


などが浅瀬から這い上がってきた。

出てくる出てくる、もう三十体はこちらに向かってきている。


俺は、魔物のLVを確認した。

平均LV18だ。

勇者は、先ほどの戦闘で、レベル23を超えている。

俺が戦闘に加われば、何とかなるだろう。

あと、今回戦闘に参加すれば、クレームも減るハズだ。


勇者には”LVアップの加護魔法薬”を飲んでもらった。これで三回目だ。


神官や魔導士が、馬車から降りて配置につく。


格闘の勇者リュウゴは、前進して構えをとる。


歌う勇者めぐみは、馬車から降りて歌いだす。


「らあーらあーっ♪らあーらあーっ♪らあーらあーっ♪・・・・・・・♪」


今迄で一番長く歌う。

歌と共に、音のウエーブが浅瀬から這い上がってきた魔物に響きとどく。


ガッー!ガッー!プッスッーン!プッスッーン!ゴッゴッゴ!ゴッゴ!


それを食らった前方の魔物達が、苦しそうにヨタヨタしだした。

格闘の勇者リュウゴは何やらタメを作っている。


左の魔物達にマイラムが魔法を放つ。


「・・・・ファイアストーム」


ゴオオオオオオオオオオ!


炎の嵐が左側の魔物たちを襲う。


『すげえ!LV60は伊達じゃない!』と俺は思った。


ギャスーッ!ガガガボッ!カウウウウッ!・・・・・・・・・・


と、魔物が焼かれる叫び声が聞こえる。


ほとんどの魔物が炎で焼かれうずくまった。

焼いた海産物のいい匂いがしてきた。食えるかな?


右の魔物達には、もう一人の魔導士が魔法を放つ。


「・・・・ウインドストーム」


ビュバルバルバルバルバルバル!


かまいたちの嵐が右側の魔物を向かう。


ビギャ!バリダダ!ヒヒラー!・・・・・・


と、魔物の切り刻まれる音と叫び声が聞こえる。

しかし、威力が弱い。半分近くが逆に怒り狂って向かってきた。


俺も攻撃魔法を右側に撃ち込んだ。


「・・・・エアプレッシャー」


ブーン!


空気の圧力の壁が、魔物たちに圧し掛かる。


ヒダブ!ギャブ!キャブ!・・・・・・


範囲内の魔物は全てつぶれた。しかし、ストーム系統の魔法より範囲が狭いので、残った魔物が向かってきた。


ガー!ガー!プスーン!プスーン!ゴゴゴ!ゴゴ!


俺は、次の魔法を撃つ為に魔力を腕に溜めてたら、

格闘の勇者リュウゴが大きい技を繰り出した。


「烈風魔破三ヶ月波!」


バシューンンンン!


横に大きく広がる闘気の混じった空気の白刃が放たれる。


ザザザザザザーンンンンンンンンン!


横一文字に、先方の魔物達がが引き裂かれた。

『ヒュー!やるねー!』と俺は心で呟いた。


歌う勇者めぐみが、右側から迫ってくる魔物に魔法を放った。


「ファイアーシューター!」


ボボオオオオオーン!


数十個の炎が魔物たちに飛んでいく。


ギャスーッ!ガガガボッ!カウウウウッ!・・・・・・・・・・


迫ってきた魔物達が焼かれて死んだ。


俺と魔導士は、残りを”ファイアボール”などで止めを刺した。


そのあとは、各自の方向の残敵を処理した。


・・・・・・


・・・


あらかた魔物を倒し終わったので、従者が魔物の素材を集めようとしたところ、浅瀬から魔物がまた大量に這い出てきた。

不味い。撤退すべきだ。


「みんな!撤退しろ!」


と言ったが、格闘の勇者リュウゴが敵に突っ込んで行きやがった。

『クソ、レベルが上がったので調子にのってるな!』


それを見て、歌う勇者めぐみも魔物に向かって歌いだす。


「らあーらあーっ♪らあーらあーっ♪らあーらあーっ♪・・・・・・・♪」


長い歌だ。その音波が浅瀬から這い上がってきた魔物に響きとどく。


ガッー!ガッー!プッスッーン!プッスッーン!ゴッゴッゴ!ゴッゴ!


それを食らった魔物達が、苦しそうにヨタヨタする。


ヨタヨタした魔物に、格闘の勇者リュウゴが連続突きを放つ。


だだっだあだだだだだっだだだだだだだあああああだだだ!


少年誌のヒーローのように多数の拳を繰り出す。魔物達十数匹がぶっ飛ぶ。

今、彼は自分の強さに酔っているのだろう。漫画だったら、この後決めポーズだ。

だが、深入りし過ぎだ。パーティの陣形が縦に伸びきってしまってる。


その時、俺の”グラス”にヤバイ反応が現れた。


魔爪大蟹王 LV125 


しかも俺たちパーティは、新しく這い出た魔物に囲まれて逃げ道も、後ろにわずかあるだけだ。


ザバァアー!


魔爪大蟹王が海から現れた。その禍々しい外見はもう蟹に見えない。

歌う勇者めぐみが、魔爪大蟹王に気がつき魔法を放った。


「ファイアーシューター!」


ボボオオオオオーン!


数十個の炎が魔爪大蟹王に飛んでいく。


ババババンンン!


殻に当たったが、ダメージが与えられない。


左の魔物達にマイラムが魔法を放つ。


「・・・・ファイアストーム」


ゴオオオオオオオオオオ!


炎の嵐が左側の魔物たちに降りかかる。


ギャスーッ!ガガガボッ!カウウウウッ!・・・・・・・・・・


と、魔物が焼かれ叫ぶ、しかしさっきと違って数体の魔者が残っている。

残念なことに、左のその後ろの海からまた魔物が数十体這い出てきた。


格闘の勇者リュウゴが魔爪大蟹王に突っ込む。

まずい、こいつら鑑定能力がまだ無かった。レベル差を分かっていない。

俺は飛行魔法で、格闘の勇者リュウゴの元に飛んだ。


魔爪大蟹王が格闘の勇者リュウゴに巨大な鋏を叩きつける。


ブアンン!

ガシ!


格闘の勇者リュウゴは両手で受ける。


ベタン!


が、そのままつぶされた。


「死ぬなー!」


と、俺が魔爪大蟹王に飛び蹴りを食らわす。


ダダーン!


魔爪大蟹王が倒れる。

魔爪大蟹王の鋏があった下には、体全身がひしゃげた格闘の勇者リュウゴがいた。

まずい。虫の息だ。俺は急いで回復魔法をかけた。

俺の回復魔法は上級でも無詠唱可能なので、格闘の勇者リュウゴは全回復した。

急いで、格闘の勇者リュウゴを立たせ、


「後ろにさがれ!」


と言った。

格闘の勇者リュウゴは、流石に魔爪大蟹王の強さが分かったみたいで、後ろに下がっていった。


俺は鋼の剣で、魔爪大蟹王に切りつけた。


ギャギーンン!


と弾かれた。硬い。


いったん引こうと思ったが、どうやら魔爪大蟹王を相手にしていたら孤立してしまったらしい。

左右と後ろから別の魔物が襲ってきた。


ブン!ガフュー!・・・・


俺は上空に飛行して躱し、エアプレッシャーを放った。


ビュターン!


魔爪大蟹王以外、俺の下方一帯にいた魔物は、潰れて動かなくなった。

魔爪大蟹王が俺を威嚇するが何もできないようだ。飛び道具はないらしい。


俺は昨日の夜に試しに使った方法、そう、魔力を纏わりつかせた剣で魔爪大蟹王を切った。


ザン!

・・・ドスン!


と上空からの加速も入った為、一撃で魔爪大蟹王は倒れて動かなくなった。

俺は振り返ってパーティの様子を見た。

二つの集団に分かれていた。


一方は、歌う勇者めぐみ、従者二人、神官一人で、後ろの馬車まで後退している。


もう一方は、敵に囲まれて動けないでいる。中心に格闘の勇者リュウゴが倒れている。その周りにマイラム、魔導士1人、神官1人がいた。魔法防御壁を張って魔物をしのいでいる。


俺は急いで駆け寄り、魔物をすべて切り捨てた。


ザシュウウ!ザンン!・・・・・


辺りは魔物の残骸が山のように積み重なった。


「だいじょうぶか?」


と格闘の勇者リュウゴのいる集団に近寄った。

よく見ると皆深い傷を負っていた。

全員に回復魔法をかけてやった。


・・・・・・


またこの海から魔物が、大量に這い出して来るかもしれないので、俺たちは、魔物の素材は取らずに馬車に戻り、来た道を帰った。


ゴトン、ガタン、ゴトン。


馬車が進む。


誰もしゃべらない。


仕方がないので俺が話しかけた。


「ちょっと行った場所がハードだったかな?なあ、マイラム。」

「・・・・あなたは嘘つきだ。」

「え?どこが?」

「今回も歌う勇者様が一番先に逃げてしまって、陣形が崩れパニックになったじゃないか。」


あれは、歌う勇者が逃げたからパーティが分断されてたのか。


「あー、悪い俺が全部悪かったよ。」

「・・・・でも、今回は全員助かった、感謝している。」

「そうか、次回は気を付けるよ。」

「・・・・」


まあ、俺の判断ミスもあったからな。

しかし、パーティによっては、"俺の指示や意見が全く通らない"といういい勉強になったぜ。


・・・・・


ゴトン、ガタン、ゴトン。


馬車が進む。


・・・・


・・



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