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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
十勇者ミッション
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16話 剣の練習 1 


今朝は、神官に防具一式あるかどうか尋ねた。

神官は使用人に言って、ライトアーマーと鋼の剣を用意した。


俺は、ライトアーマーと鋼の剣を手に入れた。


その時に聞いたのだが、今日は、週に一度の剣の訓練がある日だという。

勇者と言っても、剣の勇者以外は、剣術を自分で身に付けなければならなかったのだ。


城から、騎士団員数人が中庭に集まって来た。

勇者達も歌う勇者以外は全員来ている。


俺も勇者達と一緒に参加する事に決めた。

ちょうど林健吾が居たので話しかけてみることにした。


「よぉ林、この訓練って、どういう事するんだ?」

「井中か、剣の型の練習を最初してから、刃が無い刀で騎士たち相手に模擬訓練をするんだよ。」

「へえ、林は、どれくらい上達した?」

「まだ、今日で2回目だ。前回は騎士に遊ばれたよ。」

「仕方ないよ。だってお前、運動もろくにして無かったじゃないか。」

「そうだな、でも、俺TUEEする為がんばるんだ!」

「そうだな。俺TUEEいいよな。」

「ああイイ。」


・・・・そういえば、ベッタリの三田村さんがいないな。


「ところで、彼女はどうしたの?」

「剣の練習見てるのは嫌だからと言って、歌う勇者めぐみさんと一緒に美容の湯に入ってるよ。」

「美容の湯なんてあるのか?」

「あるみたいだな。今度いっしょに覗くか?」

「・・・彼女に殺されるぞ。」

「冗談だよ。」


と話していたら、騎士団長が来て型の練習が始まった。


内容は、片手剣の基本の型で”突く”、”切る”、”受ける”、”受け流す”の四つの理念で出来ていた。

俺は、中国武術の剣舞を昔教わったこともあり、似ている動作はすぐに覚えられた。まあ、変な癖があると注意されたけど。


模擬戦になった。

刃が無い刀と盾をもって順番に模擬戦が始まる。

俺の順番になった。


若い騎士と俺が練習場に立つ。


「お願いします。」「お願いします。」


とお互い挨拶する。


「始め!」


と言われて、若い騎士が、ダッシュで俺の前に切りかかってきた。


おいおい初心者にそれはないだろ。


俺は盾で受けた。


ガン!


と鈍い音がしたが、衝撃はほとんどなかった。


次の攻撃をかわして切ろうと思っていたが、遅い、若い騎士の動きが遅く見えるのだ。


俺は騎士の腹に軽く剣を当てた。


「ぐふう!」


と吐いて、倒れてしまった。


「そこまで。」


と騎士団長がストップをかける。


回復薬の神官が急いで若い騎士に回復魔法を掛けた。


忘れていた。俺はLV300だった。

若い騎士のレベルをステータス表示で見たら、LV25だった。


騎士団長が近づいて来た。

俺は身構えた。


「これは、弱い者を練習相手に選んでしまい。申し訳なかった。」


と騎士団長は言ったが、目は俺を睨んでいる。


「いえこちらこそ、もう少し手加減をすれば良かったです。」

「ほう手加減、見たところ、剣技は素人に近いと思いますが、レベルはどうやって上げたのですかな?」

「私のレベルが分かるのですか?」

「いや、鑑定能力はないので分からないが、今の勝負はの優劣は、剣技ではなくレベル差であったと見受けられる。」


鋭いな。ちなみにステータスを見たら、騎士団長のLV122だ。グリーンドラゴンより高い。


「レベルはそこそこあるのですけど、剣技が素人で、剣技を身に付けたいのですが、・・・・・」

「それなら、私直々に教えよう。して、其方のレベルは?」

「・・・他の人には言わないでください。・・・ごにょごにょ・・」


と俺は小声で言った。


「そんなにあるのか!わかった、他の者には黙っていよう。」


と騎士団長は目を見開いて驚いていた。


「では、今から私と模擬戦をしようぞ。井中殿!」


・・・レベル差があるのに模擬戦を挑んでくるとは、バトルジャンキーか?


「騎士団長、もし、俺が勝ったら面目が立たないと思うのですが、本当にやりますか?」


と親切に言ってあげたら、眉をししかめてこう言った。


「その程度のレベル差で、剣技もない奴が勝てると思っているのか未熟者め。」


俺はその言葉に、ちょっと冷静さを失って、模擬戦を受けてしまった。



◇◆◇◆◇



団長と俺が練習場に立つ。


「お願いいたす。」「お願いします。」


とお互い挨拶する。


「始め!」


の声が響く。


団長は動かない。


俺は、先に攻撃を仕掛けた。


ザッ!


斜めにステップインして、盾が無い右側から首を切りつける。


ギャン!スルッ!


団長は、動きは早くないが、何故か俺の剣撃を受け流す。


俺の剣が綺麗に流されるのと同時に、滑らかに団長の剣先が俺にはしる。


ヒュン!


恐らくレベル差で、ゆっくり見えているのだろう、そのカウンターを俺は無理やり避けた。


体制が崩れた俺に団長の剣先がブレて俺に向き直る。後で聞いたが”燕返し”らしい。


ヒュッ!


ガキーン!


俺は無理な体制だったが、これを盾で受ける。


受けた反動を利用して、団長は俺の胴を切りつける。


ビュン!


体制が悪い俺は、見えているのに避けられない。

そこで俺は、前方受け身で転がって逃げた。

その時、剣が邪魔なので手放してしまった。


ゴロンっ!


スカッ!


団長の剣が空を切る。


俺が立ち上がる頃には、団長が目の前に迫ってきた。

当たらないことにイラつているのか、殺気立っている。

先ほどと違って、剣も何かうっすら魔力が纏わりついてるようにも見えた。


団長の一撃が、俺に迫る。


ザン!


ガキュッ!


俺は、盾でブロックすると同時に、無意識に右拳を団長に繰り出していた。拳法の突きだ。


ドガン!


バガン!


団長は盾でこれをブロックしていたが、レベル差の力でぶっ飛んで後ろの城壁にぶつかってしまった。


「止め!」


とそこで、審判の止めが入った。


勝負が終わってほっとしたと時、気づいた、俺の盾が砕けていたのだ。

さっきの魔力の乗った剣か?と考えていたら、団長が立ち上がった。

そして、ゆっくり俺の所に歩いてきた。



「井中殿、さっきは暴言をはいてすまなかった。其方の拳法の技量は大したものだ。」


どうやら、俺が拳法をかじっていることを手合わせで感じたらしい。しかし、完全にレベル差で勝ったようなもんだ。恥ずかしい。


「いえ、私は未熟者です。団長のレベル差をものともとしない剣技に感服しました。どうか剣技をご教授下さい。」


と剣技を教えてもらうため頭を下げ、それらしく褒めながら俺は言った。

レベル差があるのにあそこまでできる剣技に興味がわいたからだ。


「あい分かった。」


とそれから、終わりまで団長に剣技を教えてもらった。


・・・・


・・・・


・・・・


あとで、ステータスを確認したら、剣技LV19だけでなく、拳法技LV37が増えていた。







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