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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
十勇者ミッション
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15話 あーん

それから、銃の勇者と不死身の勇者のパーティは、無事城に着いた。


城に帰ると、従者の人が俺に話しかけてきた。


「井中様、本日の井中様の取り分は、後日換金してお持ちしますが、本日取った魔物の素材で必要な物がありましたら言ってください。」


と言われたが、まだこの世界に来て二日しか経ってない。

俺は、よく分からないので換金だけ頼ことにする。


「えーと、換金だけ頼めればいい。それで、後で届けてくれるのはいつですか?」

「三日後になります。」

「分かった、頼みます。」


と、いくら従者相手だからと言っても、余り偉そうに言うのは、気が引けてきたので途中から少し丁寧に答えた。

そういえば、金の単位も知らないんだよな。

従者がもって来た時にでも聞くか。


俺は部屋に帰った。



◇◆◇◆◇◆


「お帰りなさいませ、ごしゅじんさま。」


部屋に入ると、犬耳メイド幼女のサクミが待っていた。

頭とかなでなでしたい衝動に駆られるが、グリーンドラゴンを倒したせいで血なまぐさい。

湯あみをする事にした。


「湯あみをするから着替えを準備してくれ。」

「はい、ごしゅじんさま。」


サクミは体を洗ってくれると言ったので、背中だけ洗ってもらう事にした。

俺の背中を洗っているサクミに聞いてみた。


「この世界の住人って、魔法はどうやって覚えるの?」

「魔法ですか?犬耳じゅうじんは、たいてい両親からおそわります。人ぞくですと、書物を読んだり魔法の先生からおそわるようです。」

「書物と先生か。サクミは魔法はどんなのが使えるんだ?」

「湯をわかすひ魔法とみずを出すみず魔法、それと、”ウォーターアロー”がつかえます。」

「それは凄いな。俺を”ウォーターアロー”で攻撃しないでくれよ。」


と冗談で言ったつもりが、


「そんなことしません。それに奴隷には、奴隷紋で制限が付けられています。特定の人には攻撃できません。」


とムキになって言ってきた。


「ごめんごめん。冗談だよ。」

「冗談だったんですか?もう。」


とサクミはふくれっ面をする。


さっぱりした俺は、紅茶を飲むことにした。


「サクミ、紅茶飲みたいから用意して。」

「はい。でも、もうすぐ夕食なので、夕食といっしょにおもちしますか?」

「まかせるよ。」


・・・・・


サクミが夕食を取りに行っている間に、装備と剣術、魔法について考えてみる。


装備は明日城で聞いてみるか、勇者用の鎧が余ってるだろうから。


剣術はどうするかな。どこかで習えないかな。武術なら心得があるんだが、武器で切ったり殴ったりしてくる相手だと素手はきついな。今日戦ってみて、やはり剣で切ることを覚えた方が楽だと思ったよ。


魔法はどうするかな。書物とか読めば出来るかな?俺が使える魔法は、回復系は最上級まで全てできる。あと水を出す湯を沸かすなどの生活魔法。攻撃魔法は以下の通り、

攻撃魔法:ファイアボール、エアカッター、ウォータアロー、ストーンウォール

あと、補助魔法としてライト、サイレント、ストーンウォールも使える。

俺の攻撃魔法ショボいな。全体的に、ほんとにサポート系だな。


と考えていると、サクミが夕食と紅茶をもって来た。


今日はサクミの分も持って来たらしい。よく見ると、片方のサクミの分と思われる夕食はずいぶん貧相だった。


「今日は、昨日ごしゅじんさまが、いっしょに食べるようにいっていたので、持ってきましたが、いっしょに食べていいですか?」

「ああ、いいよ。」

「はい。」


嬉しそうな顔をして、サクミはテーブルに夕食を並べた。


俺は、サクミを隣に座らせた。

なんで隣かって?

そりゃ”あーん”をしてもらう為だ。

メイドに”あーん”なんて素晴らしいじゃないか、帰れないかもしれないんだから楽しまなくちゃね。

でも、もう少し大人でグラマーな子だったら、もっとハッピーだったんだけどな。

まあ、大人でグラマーな可愛いメイドさんだと、”勇者レベルアップの仕事”なんて忘れてこの世界に定住しそうで怖いが。


「サクミ、食べさせてくれないか?」

「え、はい。」


とサクミは、フォークとナイフでぎこちなく肉を切り始める。

そして、切った肉をフォークにさし、


「ごしゅじんさま、どうぞ」


と俺の口の前にもって来た。


「違う、”あーん”だ。」

「え、はい”あーん”。」


その言葉に満足した俺は、肉を口に咥えて食べた。


美味い、昨日と味はたいして変わらないが、実に美味かった。


「今度は俺が”あーん”してやるから、サクミはきちんと食べるんだぞ!」

「はい。」


と今度は俺が肉を切って、フォークでサクミの口の前に持って行った。


「それ、ごしゅじんさまの分ですが、・・」

「いいから”あーん”。」


サクミは口を開けて食べた。

サクミは美味しそうにもぐもぐしている。

幸せそうだ。


本当は、もっとこう口から肉時汁が垂れて、色っぽい顔でもしてくれるかと思ったが、なんかペットに餌づけしている感じだ。

まあ、楽しいからいいか。


その日は、サクミと一緒に夕食を取ったのであった。




10話 ”LVアップの加護魔法薬”の供給本数変更

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