11話 異世界1日目の長い午後
2回目の投稿になります。
若い神官連れられて、勇者と顔合わに向かった。
歩きながら、若い神官に勇者の情報を教えてもらった。
以下の勇者が居るとの事だ。
剣の勇者 ケイゴ LV15
錬金術の勇者 サダ LV12
不死身の勇者 シンジ LV14
ドラゴンの勇者 サイナス LV18
格闘の勇者 リュウゴ LV15
爆炎の勇者 ランティサス LV17
カラクリの勇者 林健吾 LV2
歌う勇者 めぐみ LV10
銃の勇者 スミス LV14
螺旋の勇者 ガルド LV19
全員、勇者用の特殊武器か特殊アイテムを持っていて、それが勇者特有の力を引き出してくれるそうだ。
レベルの測定は、鑑定能力のある神官が5日前くらいに測定した値である。
◇◆◇◆◇
俺は、近くの勇者の部屋から順に挨拶に行った。
始めは、剣の勇者だ。
有名な聖剣エックスカラバンとか持っているのだろうか?
こんこん!
とノックをした。
「空いてるよ。」
と声が返ってきた。
部屋に入ると、剣が沢山床に敷き詰められている。
こんなに剣をどうすんだよ。と突っ込みたくなったが我慢した。
「こんにちわ。ケイゴ様、こちらが新たに神様から”勇者のサポート”を頼まれてこの世界に来た、井中様です。」
と若い神官が言った。
「へえー。勇者のサポート?どんな事すんの?」
と意外とイケメンの男は言った。それに対して俺は、
「主にレベルアップの手伝いを神様から依頼されている。それが神様から俺に要求された対価だ。」
とストレートに言った。
こう言っておけば分かり安いだろう。
「なるほど、おれはケイゴよろしくな。」
と握手してきた。男らしいサバサバした感じだ。
あまり男と握手する習慣はないんだがと思ったが、今後の関係を考えて俺は握手をした。
俺は簡単な鑑定能力もあるので、握手ついでに相手のステータスを見る。
剣の勇者 ケイゴ :御剣 圭吾 LV16
装備:剣の勇者指輪 鋼鉄の剣 鋼鉄の鎧
HP ***/*** MP **/**
・・・・・・・
・・・・
なるほど、剣の勇者指輪が剣の勇者の固有アイテムらしい。あとは普通の装備っぽい。
俺の鑑定じゃあまり詳しく分からないのでこれが限界。速さとか力とか分からない。
とりあえず、予定を送ってもらおう。
「あとで、一緒に戦闘に同行するから、予定を紙に書いて送ってくれないか?」
「分かった。明日までに送るよ。」
と顔合わせが終わったので、次の勇者の部屋に向かった。
◇◆◇◆◇
次は、ドラゴンの勇者だ。
体に鱗とか付いてたりして…。
こんこん!
とノックをした。
「入っていいぞ。」
と声が返ってきたので、部屋に入る。
ガッシリした。冒険者風の男が立っていた。
「こんにちわ。サイナス様、こちらが新たに神様から”勇者のサポート”を頼まれてこの世界に来た、井中様です。」
と若い神官が言った。
「勇者のサポートだって?どんな事してくれるんだ?」
と少し威圧的な態度で際成すが言った。
俺はムッときた。
半年ほどの付き合いになるので、勇者たちとは友好的にやっていこうと思っていたが、やめだ。
事務的にさっきと同じ事を話そう。
「主にレベルアップの手伝いを神様から依頼されている。それが神様から俺に要求された対価だ。」
「レベルアップの手伝い?具体的には?」
「一緒に戦闘するときに詳しく話すよ。」
「いま、話せ。」
俺は、ちらっと若い神官をみて言う。
「ここでは言えない。神の秘密事項に触れる。後でまた来る。」
「・・・分かった。」
と神の名前を出したら意外と素直に引いてくれた。
俺はステータスを見ておいた。
ドラゴンの勇者 サイナス:山田 次郎 LV19
装備:竜の勇者腕輪 鋼鉄の剣 鋼鉄の鎧
HP ***/*** MP **/**
・・・・・・・
・・・・
山田じゃねえか!サイナスなんて名乗りやがって。
・・・・・・
というかこの挨拶を9回くらい繰り返すのか?
憂鬱になってきたぞ。
だが、仕事と割り切って、俺たちは三部屋目に向かった。
◇◆◇◆◇
三部屋目は、歌う勇者である。
女の子というので、なんかワクワクしてきたぞ。
さっきとは断然やる気が違うね。
こんこん!
とノックをした。
「どうぞ」
と可愛い声が返ってきた。
部屋の入ると、金髪の18歳くらいの妖精のような人物が迎えてくれた。
『綺麗だ!』と俺は見とれてしまった。
「こんにちわ。めぐみ様、こちらが新たに神様から”勇者のサポート”を頼まれてこの世界に来た、井中様です。」
と若い神官が言った。
「勇者のサポート?あたしめぐみ、よろしくね。」
とニッコリしながら彼女は言った。
俺の眼から頭に電気が走った。
これは以前本で読んだ”寄せ引きの法則”だ!
恋人がほしい俺に天がチャンスをくれたんだ!
是非とも、レベルアップの手伝いをしながら仲良くなろう。
「どうしました?井中さん。」
しまった、俺は固まってしまっていた。
大地を踏みなおして、俺は口を開く。
「よ、よろしくお願いします。」
緊張して声が上ずってしまった。口調も硬い。
「それじゃ、どうすればいいの?」
「私と一緒に戦闘に行ってください。その時詳しいことを話します。」
「わかりましたわ。いつにします?」
そうだ明日、早速明日がいい。出来れば毎日誘おう。
「それじゃ、早速明日からどうでしょうか?」
「えーと、明日は、格闘の勇者とダンジョンに行く予定なの。あとで空いてる日を伝えるわね。」
「・・・分かりました。」
・・・・彼氏なのか?くそ、チャンスじゃ無かったな。俺は心に大ダメージを負ってしまった。
傷心の俺は、ふと、彼女のステータスを見た。
歌う勇者 めぐみ:磯貝 恵美 LV10
装備:歌の勇者指輪 魔法の服+
HP **/** MP ***/***
・・・・・・・
・・・・
磯貝恵美・・・日本人だよな。しかし、目の前にいるのは金髪ナイスボディの美人。
お・か・し・い。
「一ついいですか?」
とおれは、疑問に思ったことを尋ねてみようと思った。
「なんでしょうか?」
「めぐみさんは、日本人じゃないのですか?」
「あら良くわかったわね。日本人よ。」
「でも、どう見ても異世界人。それも妖精のような・・・」
「ああ、この体ね、神様がこの世界で戦えるようにといって、変えてもらったのよ。」
「・・・・そうなんですか。わかりました。ではまた。」
と言って、俺たちは部屋を出た。
なるほど、本当は地味な女の子とかいうわけか、いや、おばさんかもしれないな・・・・。
あとで聞いてみようとか考えたが、怖いのでやめた。
◇◆◇◆◇
・・・・・
と、俺と若い神官は、各部屋を回った。
不死身の勇者シンジと爆炎の勇者ランティサスがダンジョンに入っていて会えなかったが、その他とは挨拶を済ませた。
俺は部屋に戻った。
辺りは、もう暗くなっていた。
「疲れたー!」
とへたりながら部屋にいたら、犬耳メイド幼女が夕食を持って入ってきた。




