盗賊団鉢巻小僧のお仕事
盗賊団鉢巻小僧とは、幕府に復讐する為に平岡勘右衛門と木嶋助三郎が結成した盗賊団のことである。元々名前はつけていなかったのだが、黒装束に鉢巻を締めている姿からそう呼ばれるようになった。
当初は豪商宅に侵入し盗みだけを行い、人は殺めなかったのだが、ある時仕事をしているところを奉公人に目撃され仕方なく殺害。その悲鳴を聞いた他のもがやってきて仕方なく殺害。結局気がつけば一家全員(奉公人も含む)を殺していた。
その殺人劇は一気に町中に広がり、賊に入った家の者は皆殺しにされるという風評が広がった。
実際には、殆どの庶民に手を出をしてはいないが、歯向かう者は容赦なく切り捨てた。この行いが鉢巻小僧=悪鬼となったのである。
しかし、元々は庶民を守る仕事を受け持っていた与力、同心が一転して庶民を平気で惨殺する盗賊団になったのには、豪商が新撰組に金策を要求され素直に応じていた事実があったからであると言われている。
しかし、豪商連中も生糸問屋大和屋の一件があるため迂闊に断ることができなったと言うのが本当の所であったが、勘右衛門達にしてみれば裏切られたと取られても仕方のない事なのかもしれない。
鉢巻小僧は賊に入った後、貧乏与力の家に金をばら撒き乍ら逃げるのだが、此れはあくまでもカモフラージュであったとされている。
賊に入り金を奪う本来の目的は、倒幕を目指す薩摩、長州藩に金を流す為であったとされている。
この時既に勘右衛門達の恨みは永井や新撰組ではなく幕府そのものに向けられていた事になる。
この事件は当然京都奉行所も重く受け止めていたが、実際は幕末の動乱期の中で思うように捜査が進まず、永井は又しても新撰組の手を借りる事となった。
こうして、新撰組と盗賊団鉢巻小僧とのやりとりが始まるのである。しかし、これらのやり取りは一向に進展せず時間だけが過ぎていき、京の街を恐怖に陥れていった。
そんな中で一人の英雄が現れる。
勇者石見蝶華である。
新撰組も手を焼いていた盗賊団鉢巻小僧を蝶華は見事一週間足らずで京の町から追い出すことに成功したのである。
石見蝶華の活躍により、盗賊団鉢巻小僧は京の町から姿を消す事になる。




