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自分に酔ってるって分かっても、それに浸りきって、終わりにしようと思ってる――



目の前を通り過ぎていく幸せそうな新郎新婦は、私の大切な人たち。



真っ白なフロックコートと、真っ白なウェデイングドレス。




少し頬を染めて、彼……今日から私の義弟になる大学の同級生……に微笑む、私の妹。




私は口端を上げて笑みを貼り付けたまま、目を閉じた。










もう何年も繰り返してきた「シミュレーション」を。


もう繰り返す事もない「シミュレーション」を。






捨てる為に、思い描く。





「ずっとずっと、すきでした」





自分の想いを伝えるなら。


シンプルな言葉で。


ちゃんと目を見て。





きっと、あのひとはこう言うね。





”ごめん”





……受け入れてもらえないの、分かってる...










目を瞑り、現実から逃げる様に、過去に思いを馳せた――

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