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Happening Days  作者: nora
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第四話 能力

「助かった・・・」


「遅刻したけど今日の授業が能力判定でよかったね。」



いきなりだがはっきり言おう。


俺はやっぱり2分で着くわけもなく、遅刻した。


けれど今日の授業が一日丸々使った能力判定だったので、特に注意されることなくすぐに解放された。


ちなみに今は移動中で、紫苑と秀司と話をしている。



「けど錬があんな奴らに時間喰うなんて、あいつら強かったのかぁ。」


「ちげーよ秀司。あいつらはすぐに潰したけど、突然ナンパされてた子がブチ切れてさ・・・」


「なんでぇ?」


「さあ・・・」


「きっと何か失礼な事言ったんだよ。錬はそーゆーの疎いから。」


「ちげーよ紫苑!」


「どーだか~。」



などと朝の出来事を話し合っていた。


(ホントなんだったんだろ。あの人達?)



「じゃあ俺は校庭行くからこの辺でぇ。」


「おう、また後とで。」


「がんばってね。」


「ありがとう♪紫苑ちゃん。」



秀司は身体能力向上系の能力者なので、校庭に行った。



「じゃあ、私も音楽室行くから。」


「おう、がんばれよ」


「うん♪」


「けど紫苑の能力ってすごいよな。安心音源{リラックスソング}だっけ?」


「そうだよ!なんで疑問系なの!?」


「悪い悪い。」


「もう・・・」



説明すると、紫苑の能力はぶっちゃけ歌うことだ。


けど紫苑はその歌に自身の気持ちを反映させて、周りに伝染させる。


嬉しい時は嬉しい気持ち、悲しい時は悲しい気持ち。


(これってすごい事だよな。なんせ相手の気持ちをコントロール出来るんだから。)


けれど、前の能力判定ではランクEだった。


紫苑はそれで納得してたようだったが、俺はあんまり納得いかなかった。


「じゃあ行くね。」


「おう、今日はランクDだせよ。」


「うん、がんばってくる!」



と言って走っていってしまった。


(俺は理科室で能力説明だっけか。あ~ダル。なんで理科室なんだよ。)





■□■□■


「えーつまり能力というのは・・・



(はぁ、なんで小学校の時に教えてもらった内容やってんだよ。)


とりあえず説明すると、今から42年前、太平洋に謎の隕石が落ちてきて、なんかその隕石は特殊な波動を出しているらしく、その波動が人間の脳に影響を及ぼして能力が使える人達が現れだしたらしい。


まー隕石が落ちてきて世界中で津波が発生するは地震が起こるは隕石の取り合いを始めるはで大変だったらしい。


今は、世界中のトップの学者が集まって隕石の研究をしている。


主に隕石の出す特殊な波動の解明や、その隕石が宇宙のどの場所から来たかなどを研究している。


けれど、危ない噂もあって・・・


なんでも、隕石によるアレ的な能力開発や、他にも何かを及ぼす影響がないか人を使って実験してる、など色々な噂が飛び交っているらしい。


以上説明終わり。


「・・・い、・・おい!大瀬良!聞いているのか!!」


「そんな耳元で怒鳴らないで下さいよ!」


「ったく、そんなんじゃ能力が身につかないぞ?」


「すいませーん」



(大体なんで体育教師のゴリ山{本名は森山だが、みんな裏ではこう呼んでいる}が能力の説明してんだよ!つーか別に能力欲しくねーし。)


しかも能力は生まれてすぐにに身につくので、あとから身につくのは稀だ。



結局俺は能力説明がダルかったので、保健室エスケープした。






■□■□■


俺は昼飯の時間まで保健室で寝ていた。


今は紫苑と秀司と一緒に学食でお昼を食べていた。



「れーん、お前なに授業サボってんだよぉ~。」


「無能力の俺が聞いたって意味無いだろ?」


「そんなんじゃ留年するぞ~。ねえ紫苑ちゃん?」


「・・・・」



なぜかボーっとしている紫苑。



「紫苑ちゃん?」


「・・・え?何?」



紫苑は全く聞いてなかったらしい。



「どうした紫苑?ボーっとして。」


「ううん!何でもないよ。」


「ならいいけど・・」



(あれ?たしかランク発表は帰りのホームルームの時だからランクが低くて落ち込むとかは無いと思うけど?)



何で落ち込んでるんだろう?と考えていたら



「そういえば、紫苑ちゃんはあの部活にやっぱり入るの?」



と秀司が紫苑に質問していた。


(そういや今は部活の仮入部期間だっけ?)



「うん、秀司もでしょ?」


「そうだね」


「?、お前ら同じ部活に入るの?」


「そういやぁ錬には言ってねーな。」


「私たち、特活部に入ろうと思って。」


「特活!?」


特活部とは特別福祉活動部の略である。


特別と言うのは、部員は絶対に能力者でなければならないからだ。


主に能力を使った人助けをしている。


しかもそんな部活があるためか、この学校は能力者が多い。



「けど試験があったんじゃねーの?」



試験があるのは生半可な人間を入れないためとかそんな理由だ。



「うん、だから今日の結果が出てからにしようと思って。」


「あがってるかもしれないしねぇ。」


「あーなるほど。」


などと納得していた。



「そろそろ次の判定があるから行くね?」


「じゃぁ、おれっちも行くわ。」


「おうがんばれよ二人とも。」



と言い別れた。



俺はその後、午後ぐらい真面目にやるかぁ、と思い午後の能力判定を行いに体育館に向かった。



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