第一話 夢オチ
プルルルルル!・・・プルルルルル!・・・
「zzz・・・イヤだッ!!」
俺は起きるのと共に勢いよく布団を吹っ飛ばした
(って夢か。なんか久しぶりにいやな夢みたぜ。誰だか知らないけど電話してきたや奴に感謝しないとな・・って携帯鳴ってるからでねーと・・・)
そして俺は携帯の通話ボタンを押した
「もしもs「出んの遅せーよ!!携帯鳴ってたらすぐ出やがりやがれ!!」
キーン!
(うっせー!鼓膜破れるじゃねーか!)
「大声で電話してくんじゃねーよ!秀司!今起きたばっかなんだよ!」
今電話をしてる相手、親友の大宮秀司{おおみや しゅうじ}に文句を言い返した
「今起きたって・・おまえ学校遅刻するぞ・・」
(はぁ!遅刻って今何時・・ってもうこんな時間!)
時計はいつも起きる時間より大幅に進んでいた。
(やっべー!ホントに遅刻するー!)
「じゃあ俺っちは遅刻したくないから先行ってるぞ~」
「っちょ!待ておm「ツーツー・・・」
「遅刻するーー!!」
■□■□■
「おまえ、親友、置いてく、とか、マジで、ヒデーな。」
と全力で走ってきて息が切れながら俺は親友の秀司に文句を言った。
そう、あの後すべてを五分で済ませて追いついたのだ。
(我ながらなんて早さだ)
とか思っていると
「お前が寝坊するから悪いんだろー。電話で起こしてあげただけでも感謝してほしいくらいだぜぃ」
と言い返してきた。それを言われると言い返せなくなってしまう。
「そーだけどよー。」
「まーお前が寝坊すんのも珍しいんだけどな。徹夜で肌色多めのゲームでもしてたのかぁ」
「お前と一緒にすんな!ってゆーか俺ん家にある18禁の本やゲームもって帰れよ!」
「そしたら姉貴に捨てられるからヤッダねー♪」
「テメェ・・」
などとたわいもない言い争いをしていると、 バン!と背中を叩かれた。不意討ちとあまりの強さに
「ぐえっ!!」
などと気持ち悪い声をだしてしまった。
「おはよーっす♪」
「おはよう。紫苑ちゃん♪」
「紫苑てめーいきなり人様の背中叩いてんじゃねーぞ」
今背中を叩いてきたのは幼馴染の黄川田紫苑{きかわだ しおん}と言う女の子だ。
「錬が家来ないから悪いんでしょー。錬昨日、新約とある魔○の禁書○録を今日の朝、借りに来るっていってたじゃない。」
「あっ!悪ぃ朝寝坊したからすっかり忘れてた。」
「へー錬が寝坊なんて珍しいねー。」
(俺が寝坊すんのがそんなに珍しいか)
おっと、そういえば自己紹介が遅れたな。
俺の名前は大瀬良 錬{おおぜら れん}。
風雲{ふううん}高校に通う高校一年生だ。
以上自己紹介終わり。
「そういえば秀司が錬と登校するの久しぶりだね。彼女迎え行かなくていいの?」
と紫苑は秀司に尋ねた。そう秀司は中学の卒業式の日から付き合ってる子がいるのだ。
(そういえばひさしぶりだなー)
と思っていたら、いきなり秀司の雰囲気が暗くなって
「昨日別れた。」
とか言い出した。それを聞いた瞬間、俺は
(ああ、またかぁ。これで別れた女子14人目だな。)
などと考えていた。秀司はカッコいいから彼女が出来るんだけど長く続いたことがない。
隣で紫苑も、(またか。)みたいな顔をしている。そしたら
「待って、二人とも。なんで(ああ、またか。)みたいな顔してんの!?」
「だって秀司がこれで別れた女の子14人だよ。どんだけ別れてるの?」
「だって紫苑ちゃん仕方ないじゃん!向こうがいきなり(私たち別れよ。)って言ってきたんだよ!理由を聞いたら(疲れた。)だって信じられますかい!?」
「お前は彼女に色々求め過ぎなんだよ。もうちょっと相手の気持ち考えてやれよ。」
「だってさー・・「ぐだぐだ言わない!過ぎたことだろっ!」
「はい・・・(泣)」
■□■□■
秀司を叱った?後、俺たちは学校に着くまで色々話していた。
そして、学校の近くの路地裏でいきなり
「なぁなぁ俺たちと遊ぼうぜー」
などという声が聞こえてきた。