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Happening Days  作者: nora
1/12

プロローグ

そこはまさにこの世の地獄だった。


建物は崩れ落ち、その周りには夥しい数の死体だった。


地面は死体から流れる血で赤く染まり、銃声や叫び声が絶え間なく聞こえてくる。


そんな地獄の中に小さな少年が、建物の陰にうずくまっていた。


小さな少年は泣きながら、



「お父さん、お母さんどこぉ」



と呟いていた。


しかしその声は誰にも届くことなく、銃声や叫び声にかき消された。


小さな少年は寂しくなってしまい、大声で泣き始めた。


すると足音がこちらに向かって聞こえてきた。


小さな少年は泣くのを止め少し笑顔になった。


だがすぐに恐怖で顔が引き攣ってしまう。


小さな少年の前に現れたのは父親でもなく、母親でもなかった。


現れたのは重装備の男だった。



「こんな小さな子供まで殺さないといけないなんてな・・・でもこれも命令だからな。悪く思わないでくれ。」



と言い銃を小さな少年に突きつけてきた。



「イヤだ。やめてよ。助けてよ、お父さん、お母さん!」



と小さな少年は叫んだが、男はわずかに眉間にしわがよるが



「せめて安らかに逝ってくれ。」



と言いトリガーを引き始めた。


その瞬間、小さな少年は叫んだ。



「イヤァァァァァァァァァッッッ!!」

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