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第四話 失った物はデカく感じる

………


はっ!うっわ!なんだこれ!チクチクする!全身がチクチクする!あっ!頭いてぇ!


目を覚ましたおじさん、その体を突如襲ったのはなんと藁の大群であった。全身を覆うように詰められた藁に動くたびにチクチク攻撃を食らうおじさん。全身を襲う謎のチクチクと頭痛にパニックになりながらも、何とか立ち上がることに成功するが……


あれ?目が見えねえ?んん?瞼、開いてるよな?え?あれ?夜?


なんだこれなんだこれとおっさんが一人騒いでいると、ぎぎぃと何やら扉を開く音が。


「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」


「は?」


「くぁwせdrft」


「は????」


「……。はぁ……」


あっ!今ため息ついたな!?

言葉は分からなくてもなんとなく分かるぞ!

どうやらここは日本ではないらしい。どこの国の言葉だか、あまり博学では無い私には分からないが…聞いた事の無い、不思議な感じの言葉だった。


「ヴォワーメドフェ!クァトゥベガニ!」


意識して聞くとそんな感じの言葉で男らしき者か叫ぶ。どうやら男が入って来た扉の向こう側へ叫んで誰かを呼んでいるようだ。

とりあえずあの幽霊が居たゴーストタウン(仮)からは脱出できたのか?

と言うか…待てよ?ちょっと今の状況を整理する必要があるようだ。


まず私は今日が誕生日(やったね!)

腹刺されて死んだ(多分確実に)

三途の川に来た(めっちゃ細い)

三途の川じゃなかった(村があった)

幽霊みたいな変なやつに会った(あいつ許さねぇ)

起きた。チクチクする。変な言葉の男。


…………これって……えっ何?


えっマジで?最近流行りのラノベとか言うのにそんなのがいっぱいあるって聞いたけどマジなの?

転生…じゃないか多分体はそのまま、だから…転移?

いやでも死んだしな…?


うんうん唸りながらオロオロしていると、いきなり腕を掴まれた!


「ぴょえ!」


「ンヌガルベドグンガズ」


「ひゃい!いきましゅ!痛い痛い!」


情けない声を上げてしまったが落ち着け私はクールガイ…

どうやら物凄い力でこちらの腕を粉砕せんばかりに引っ掴んできたこの男は私に移動して欲しいようで、腕をグイグイと引っ張ってきた…めっちゃ力強いな君!なんか格闘技やってる?てかSNSやってる?今度お茶でもどう?

そう小洒落たコミュニケーションをとる事も出来たがどうやら相手は荒くれ者。いじめられた経験は無いが、そういった人種になるべく関わらないよう、慎重に行動した経験のある私にはわかる。こういう人間には初めはあまり抵抗しない方がいいのだ…


腕を引かれるままにずんずんと進んで行く。どこまで行くのだろう…私達は何処から来て何処へ行くのだろう…なんか哲学的な事を考えて気を紛らわせようとしたけど、より現状を把握する方が大切な気がしてきた。


多分私失明してるよね?


いやまぁなんか…すげぇショックだわ…

全身がチクチクするって言ってたじゃん?あれ目もなんだよね…正確に言えば眼球?両目がめっちゃチクチクしてるんだよね。

チクチクから出て、目以外のチクチクが無くなっても。

しかも私の腕を引く男は周りの状況を把握出来ているようにずんずん進んでいくので、ここが真っ暗闇の場所だとは考えにくい…


あーあマジかー!昔は旅行行ったり写真撮ったり、結構見る事が好きだったんだよなぁー!

映画とかも楽しめなくなるのか…もう人の表情から何かを察する事もできなくなるんだ……






「ヴロガゥオ?ベドガンルスフ…」


どうやら滅茶苦茶落ち込んでいるうちに男も私も目的地に着いて自然と足が止まっていたらしい。肩をボゴボゴと強い力で撫でられるように叩かれてやっと現実に戻って来れた。


ゴリゴリゴリゴリ…ギィ

と石の上で木を引き摺る様な音が聞こえた。

どうやらここの床は石のようにでこぼこした硬い材質で、男が木でできた椅子か何かを引いたようだ…座れってことかな?背中をドンドンと叩かれている。


「スフレッセ…パド、ムノンゲミ?」


「いやあの…すんません何を言ってるのかわかんないです…」


とりあえず手で探りながら椅子に座りつつ、話しかけてくる男に反応してみたが、向こうもこちらの言葉が分からないようで、唸るような、困った様なため息が聞こえてきた。


…どうするよコレ。


とりあえず書き溜めてたの全消化しました!

読んでくれてありがとう!

次いつになるかわかんないけど反応見ながら投稿したいと思います!

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