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「紅茶はいかがですか?」
優多はそう、クリオッドに問うが彼は珈琲を所望してきた。
「グァテマラしかないのですが……」
それでいいと彼は言う。
春の昼下がり、暖かな光が照らすに降り注ぐ。
風が吹く。
生暖かい、温い風が頬を撫でる。ただの風景にあるのは何だろうか。
そこにあるのはただの日常風景だった。
ガリガリと立てるミルの音。
そして次に聞こえるのはとぽぽと、お湯を入れる音
かちゃりと、彼は横に置くと、傍らに座り。微笑むとヴァイオリンを奏でた――
酷い出来……