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ぴーす  作者: Tomoya
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島の秘密。

大事な事を忘れている気がする。

小さい頃のあの記憶、大切な記憶。

そんな事を考えながら私は今日も床に就く。

夢の中で未だ見る小さい頃住んでいたあの島の記憶。

覚えているの小さい頃の記憶自体はね、でも、何かを忘れている。


1,出会い

「母さん遊びに行って来るね!」

私がそう言うと母は決まってこう返す。

「あまり遅くならないようにね。島の神様に連れて行かれるから。」

「うん!」私は返事を返すが神様なんて信じて居ない、だって見たことがないんだもの。


母さんによると、この島。群青島には神様が沢山居るらしい。


私は玄関を飛び出し、得意げに三段飛ばして階段を降りる、目指すは海!本当は島の掟で海に行くことは禁止されてるんだけどね…。私まだ子供だから難しいことはわからないや。

細い道を抜け、塀を超え、鳥居を走り抜け、大人に見つからないように一直線に海に向かう。

よく友達からは男の子みたいだって言われる。


失礼しちゃうわ、れっきとした女の子よ。


そんな事を考えながら走っていると堤防が見えてきた、私は堤防によじ登り沈んで行く夕陽をながめる。此処は私の大好きなスポットだ。

よく此処でこの海はどこまで続いているんだろう?と考えてみたりしている。

夕陽が海に飲み込まれ、頭だけがこちらを見ている時に、後ろから急に物音がした。

ガサガサっと草を分ける音、私はとっさに堤防の段差に身を隠した。すると鳥居の横の草むらから見たことのない生き物が出てきた。

「今日のお祭りの準備をするチュウ」

「ネズミ…?」私は段差から少し顔をだして声の主を探す。

しかし、そこにはネズミも変な生き物も居なかった。

二足で立っている猫を除けば。

「バナナにりんご…あと…」

私はこっそりその猫の後ろに立ち、勢いよく捕まえた。

「チュウぅ!?!」

変な猫は悲鳴をあげ怯えた表情でこちらを見ていた。

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