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こゆきの物語

粉雪が舞う寒い日のあさ ある産婦人科の前に生まれたばかりのあかちゃんが

置き去りにされてました。


院長は こゆきと名ずけました。


30数年前のことでした。




はじめてあったとき


高校生の君は なんで私は生まれてきたの? と聞いた


僕は応えた


生まれてきた意味はこれからあなたがつくるんです


君はそれは答えになってない と泣いた



次にきみにあったとき君は看護師になっていた


生まれてきた意味を君は見つけてた



その次に君にあったとき 君はあかちゃんを抱いていた


生まれてからずーっと憎んでいた会ったこともない母親を


君は許す と言った


君は君の子を見つめて おかあさんもつらかったのかも と言った


会ったこともない 母親を 親しみをこめて おかあさん と言った


そしてこう言った しあわせです


そう言った君の瞳から大粒の涙が溢れた


それは やさしいやさしい涙だった

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