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女の子(ペット)を飼います  作者: 恵/.
第四話 幼馴染と再会です
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「いいえ、凄くムラムラしてます! 性欲が煮えたぎってます!」


  ◇



 ……翌日。


「そういうわけで、今日はこの子達も連れてきました」

「何が「そういうわけで」なんだよ?」

 昼休み、いつもの中庭にて。呈と契、絆の他、今日は追加メンバーがいた。

「絆ちゃん、紹介するね。こっちは結。私の妹なんだ」

 主の疑問を放置して、契は絆に妹を紹介した。そう、追加メンバーの一人は結だった。

「結ちゃんって言うんだ。よろしくね」

「よろしくお願いしますっ!」

 絆に対して、結は元気良く挨拶している。……こいつ、男嫌いな分、女に対しては友好的だからな。絆のことが気に入ったらしい。

「そしてこっちは鹿山虚露さん。結のお友達なの」

「よろしくね、虚露ちゃん」

「よ、よろしく、です……」

 そしてもう一人は虚露。彼女も、今日の昼食会に御呼ばれしていた。……この二人は、契の計画に必要な人材だ。今日は顔合わせというか、絆と面識を作るために呼ばれたようなものだな。

「今日はみんなの分を用意してきたから、一緒に食べよっ」

「うんっ」

「わーい! お姉ちゃんの料理ー!」

 そういうわけで、ピクニック気分な昼食が始まった。



「やっぱり、あのときの人って絆さんだよね?」

「あれ? 私って、前にも結ちゃんと会ってたっけ?」

 契の弁当を突きながら、結と絆はそんな話をしていた。恐らく、始業式の日のことを言っているんだろう。

「始業式の日に見かけたの。あれって多分、絆さんだったんだよね、って」

「そうだったんだ。気づかなかったな~」

「お前が目立ちすぎなんだっての」

 楽しくお喋りしている二人に、呈が口を挟んだ。……どうしたのだろうか? 女の子とお喋りしたくなったのか?

「お前は昔っから、自分が目立ってることに気づかないからな。いい加減、直したほうがいいぜ、そういうの」

「ご、ごめん……」

「何よ偉そうに」

 呈に窘められて、肩を落とす絆と、腹を立てる結。……そういえば、結は呈と絆の関係を知らないのでは? そう考えると、馴れ馴れしい口を利く呈が癇に障ったのかもしれない。この子、元々呈のこと嫌いだし。

「ううん、いいの。呈君は私のためを思って言ってくれただけだから」

「遠回しに目障りだって言ったつもりなんだが」

「うっ……」

「ちょっと!」

 絆がフォローするも、呈がそれを台無しにする。そして結は怒り倍増と、完全な悪循環に陥っていた。殆ど呈のせいだが。

「出る杭は打たれるんだ。見た目だけでも目立つんだから、これからは大人しくしてろ」

「う、うん……」

「気にすることないって絆さんっ! 目立つ分には大丈夫! 目立たなくて影が薄いよりはずっといいから!」

「……結ちゃん。それって、私に対する嫌味?」

「う、虚露ちゃんっ!? ち、違うよっ! 別に虚露ちゃんが影薄いってわけじゃないからっ!」

「影薄い……」

「虚露ちゃあぁんっ!」

 そんなわけで、結が虚露を泣かせただけで、昼食の時間は終わった。



  ◇



 ……放課後。


「とりあえず、今日はアニメ鑑賞な。大分溜まってるし」

「はい」

 放課後恒例となっている契の調教。しかし、本日はアニメを見て過ごすようだ。こういう日も割とよくある。

「そういうわけだが、お前はどうする?」

 となれば、調教を見学している絆をどうするのかが問題になる。そういう意味も込めて、呈は彼女に確認を取っていた。

「私もご一緒していい? 今期のアニメは気になるし」

「お前と趣味が合うかは知らんぞ。俺だって、全部録画しているわけではないからな」

「大丈夫だよ。私が見てたの、呈君のお気に入りばっかりだったから」

 絆も同意し、彼らはアニメ鑑賞会を始めるのだった。



  ◇



 ……十数分後。


「……ねえ、呈君」

「何だよ?」

 アニメが中盤に差し掛かって。耐え切れなくなった絆が声を上げた。

「この子達、どうして全裸なの?」

 テレビ画面に映し出されているのは、一糸纏わぬ美少女たち。要するにサービスシーンだ。ヒロインたちが全裸のまま、主人公と会話を繰り広げている。このシーンを見て、絆はずっと赤面していた。

「諦めろ。原作者が美少女たちを剥きたかったんだろうさ」

「そういう大人の事情はいいから」

「じゃあ視聴率稼ぎ」

「それも大人の事情だよっ!」

 サービスシーンの理由を尋ねれば、大人の事情以外に答えが返ってくるわけがないだろうな。作者の欲求と視聴率以外に、必要な理由なんてないし。

「何興奮してるんだよ? ムラムラしたのか?」

「ち、違うってば! そんなわけないでしょ!?」

「そうか? 契、お前はムラムラしてないか?」

「いいえ、凄くムラムラしてます! 性欲が煮えたぎってます!」

 なんか変な流れになってるし、問い掛けられた契は鼻息が荒くなっている。……また発情してるのか、この子は。

「そうか。静かにしていろよ」

「はいっ! 一人で慰めてますね!」

「ソファ汚したら追い出すぞ」

 盛り出した契を受け流しつつ、呈はアニメ鑑賞に戻る。……因みに、サービスシーンはまだ続いていた。

「て、呈君はムラムラしないの?」

「愚問だな」

 それでも、恥ずかしさが抜けない絆。反撃とばかりに呈へ問い掛けるが、彼は鼻で笑いながらこう答える。

「その手のアニメはもう何度も見ている。今更、二次元美少女の全裸程度で興奮するわけがない」

「……言ってやったぜって雰囲気出してるところ悪いけど、はっきり言って格好悪いよ?」

 呈の台詞に、絆は呆れたような口調でそう言う。まあ、単純に慣れの問題なのは確かだろうけどな。

「というか、俺のお気に入りばかり見ていたのなら、この手のシーンは沢山あっただろ?」

「そ、そうだけど……やっぱり、まだ慣れないっていうか」

「無理に合わせる必要はないんだぞ?」

 会話は続行しているが、呈は目線をテレビに固定している。そのせいか、絆は少々不満げな様子だった。勿論、彼女を見ていないのだから、呈がそれに気づくはずもないが。

「じゃあ、呈君は女の子の裸で興奮しないの?」

「二次元はな」

「三次元なら、するの?」

「母親と姉貴とお前と契と幼女以外ならな」

「そ、そんな名指しで除外しなくても……さすがに凹むよ。女の子として」

 遠回しに、恋愛対象外だと言われてしまう契と絆。そんな彼の態度に、絆は大層傷ついたようだ。

「それなら私は今すぐ全裸に―――」

「なったら、外に放り出すぞ」

「なりません、はい」

 自分が恋愛対象外だということにかこつけて、服を脱ぎだそうとした契。なので呈は、先んじて釘を刺すことに。アニメの再現しなくていいからな。

「……ふぅ。落ち着いてアニメも見れないんか」

 突っ込みを平行しなければならない現状に、呈はそうぼやくのだった。

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