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しるし2(詩集)

低音

作者: さゆみ


足音が聞きたい

深海みたいなの

眠りながら話してる

吠えない魚みたいな

そうピアノのずっと底

そのまま叩いていて

海底の呼吸みたいに


ずっと歩いていて

永遠の足音でいて

やめないで

上ずらないで

天を仰がないで


激しく叫んでもかまわない

地面を割り切って吸いとって

インフェルノ引きずって

沈みながら歩いて来て

でもここには来ないで


目指さないで

空に向かわないで

悲しみの雨雲を

哀しみで吹き流して

モノクロの虹を這わせて


彼女のため息

君への侘しさ

あなたの無くしたもの

探し続けるふりして

足跡は消えるけど

足音は忘れないまま


くろいなみだおとしたら

消して

決して

ここには来ないで

それでも

足音が

私が私を

踏んでしまう

ぐしゃりと▼









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― 新着の感想 ―
[良い点] 暴力的な表現がさっぱりとされていて、そこが気持ちいいなと思いました。
[一言] 拝読いたしました。 深海というところは無音の世界なんでしょうね。 そして冷たく暗い。 心に圧迫を感じている状態と深海は似ているのかもしれません。 低い音は不安の音。 不安に押しつぶされそう…
2014/03/11 23:41 退会済み
管理
[一言] なんて言うか、うまくなったよね。すごく。 10ptつけてみた。
2014/03/11 09:02 退会済み
管理
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