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短編:詩&エッセイ

何もかもを失った俺には到底。

作者: 蓮火



俺はすべてを失った。


名誉(プライド)(カネ)も、何もかもを失った。



そんな時、君という人に出逢い、恋をした。



最初から報われないだろうとは思っていた。



どうせ、この恋は片想いで終わってしまうのだろうと思った。



だけど、この恋は予想以上に、俺の中で膨らんだ。




何もかもを失ったからこそ分かる、愛しき人の大切さ。




それは、寂しさを埋めるためかもしれない。


それは、悲しさを埋めるためかもしれない。



だけど、俺は何より、この辛い現実を忘れたかった。







だから、俺は君に声をかけた。



「一緒にお茶でもどうですか?」 って。





ありふれた言葉だろう。



ナンパには、よく使われる言葉だろう?


まぁ、漫画やテレビだけの話だとは思うが。




しかし、そんなどこにでもあるような言葉で、俺は君に近付いた。








君は最初、「変な人」「危ない人」って思ったことだろう。




だけど、君はそんな風に感じながらも、ゆっくりと頷いてくれた。






それは、君もどこか悲しそうな顔をしてたからだろうか?





・・・いいや、そんなことを言ったら、君に対して失礼かな?






だけど、俺はそうやって、君と出逢い、 付き合うことになった。



















それからしばらくして、俺は元気を取り戻した。




こんな風に言うのは恥ずかしいけれど、



お互いの愛を深めあうことで、俺は元気を取り戻した。







だが、出逢って三年目の記念日、 君は俺の目の前から突然消えた。





何を言うわけでもなく、 何かを書き残すわけでもなく、




そこには泡も音も何も残っていない。  俺はまた、失った。








だけど、俺にはまだ、取り戻した名誉がある。 富がある。



俺はまだ、すべてを失ったわけじゃない。 まだ、残ってる。



そして、君が教えてくれた、愛しき人への愛も残っている。








だから、俺はこの愛が消えるまで、君を待つことにするよ。





どうせ、どうせ、 君はもう戻っては来ないのだろうけど。





君の笑顔を、もう二度と見ることは出来ないのだろうけど。








俺は君が戻ってくることを願ってる。 祈ってる。






君が帰ってきたら、俺も笑って「おかえり」って言えるように、



俺は、ずっと、ずっと、 この愛が消えない限り、待ち続けるよ。
























俺はお前を本気で愛しているから、

いつでもお前の戻りたいときに戻ってこいよ。



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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公けなげですね・・・ てか彼女はなんで消えてしまったのでしょうか? いい人そうなのに・・・
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