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数日後
(´・ω・`)「ボクはまたゲーセンに来ていた」
すると、彼女がいた
(´・ω・`) .。oO(なんで平日の真昼間にゲーセンにいるんだろう?)
ボクは大学の講義が半日で終わったから来たんだけど
彼女はなんなんだろう?
(´・ω・`) .。oO(大学生?フリーター?)
同い年くらいに見えるけど……
(´・ω・`)「というか、彼女の名前も知らないや」
様々な疑問が浮かび、悶々として、ゲームに集中できない
J(„❛ꇴ❛„)「やったね~!」
彼女はゲームに勝つと声を上げて喜んでいる
(´・ω・`)「相変わらずの変わり者っぷりだな」
(´・ω・`)「よし、声をかけてみよう」
(´・ω・`)「ども」
J(„❛ꇴ❛„)「あ、来てたんだね~。ジュース買おうぜ~」
(´・ω・`) .。oO(もはや、キャラが分からない)
だけど、ますます彼女のことが気になってしまう
自販機の前
(´・ω・`)「あの……この前はごめんなさい」
J(„❛⌄❛„)「え?なにが?」
(´・ω・`)「ほら、イラストとか言ったら……」
J(„❛⌄❛„)「あ~。あのことはね、ちょっと……」
J(„❛⌄❛„)……
J(„❛⌄❛„)「わたしもね~、描いてたんだよ。ついこのあいだまでね」
(´・ω・`)「え!?」
(´・ω・`)「絵を描くのが好きなの?」
J(„❛ꇴ❛„)「好きだったんだよ。いまは描いていない」
(´・ω・`)「どうして?ってか今日も平日だけどアナタって大学生?」
J(„❛⌄❛„)「ちょっと違うかな」
J(„❛⌄❛„)「わたしは美大生だよ。だけど、今はなんと言うか……」
(。゜ω゜)「ええ!!」
(。゜ω゜)「美大ってすごい。雲の上の人だ……」
J(„❛⌄❛„)……
J(„❛⌄❛„)「今は思い出を見に来ているというか……」
(´・ω・`)「はい?」
J(„❛⌄❛„)「ここって、いいところでしょ」
(´・ω・`) .。oO(話が噛み合わないな、何を言いたいんだろう……)
(´・ω・`)「ゲーセンが?思い出?それはどういう……」
J(„❛ꇴ❛„)「まっ、さ!」
J(„❛ꇴ❛„)「一回で全部知れるほど、簡単じゃないよ~」
J(„❛⌄❛„)「それじゃあ、バイバイ」
(;´・ω・` )「え、そんな……」
ボクはカッコ悪くもうろたえながら訊いた
(;´・ω・` )「また、ゲーセンに来るよね?」
J(„❛ꇴ❛„)「くるくる~!まだ浸りたいから」
(´・ω・`)「行っちゃった……」
(´・ω・`)……
彼女の言葉はひっかかることだらけだ
(´・ω・`) .。oO(思い出って……なんだろう)
(´・ω・`)「でも、美大生ってことは分かったぞ」
ボクは彼女のことが気になって仕方なかった
自分にはない何かを持っている人
よくわからなくて、ボクを振り回す人
(´・ω・`)「そっか……」
(´・ω・`)「ボクは彼女の虜になっているんだ」