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今日も今日とて、姉に良く似た小生意気な姪っ子は、読書に勤しむ俺の座るベッドの上に我が物顔で腰かける。
「おじさん、それって」
「だから俺はおじさんじゃ……。いや、まぁいいや。なんか知り合いに貰ってな。読むか?」
「ほ、本当ですか!?」
「何をそんなに驚いて……あー、いや、なんかこのマンガってやつ、結構手に入らないんだっけ? そりゃ驚くか」
「あ、いえ、おじさんに知り合いがいたことに驚いただけです」
「言わなくていいこと言うってよく言われない?」
「やだなぁ、おじさんだけですよ?」
「そっか。じゃあやめろ」
「ちょっとマンガ読んでて忙しいので静かにしててください」
「…………」