1/34
1
今日も今日とて、姉に良く似た小生意気な姪っ子は、我が物顔で俺の眠るベッドに腰かける。
「……おじさん」
「誰がおじさんだ。俺はまだ二十歳だぞ」
「じゃあ、引きニート」
「じゃあってなに? そんな最悪の妥協案ある? つーか、ニートでもねぇよ。現役の冒険者だっての」
「…………嘘はよくないですよ? 殺されたいんですか?」
「急にめっちゃ強い言葉使うじゃん……」
「それはさておき」
「さておけないが」
「おじさん、私はお腹が空きました。グーグーです」
「自由すぎない? いや、別にいいんだけどさ」