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第2話 朝食




ーーー1×××年 3月16日 シンヴァ 第1世界ーーー
























土と、僅かな糞尿の匂いのような気分の良くない匂いを感じながら俺は起きる。

























今は何時だろう?そう思ってしまうのは未だに地球の感覚が忘れられない証拠だ。

テントの外はいつも通りに会話や足音で騒々しい。













昨日、分隊長から作戦を聞いた後、俺達はチェスをしながら雑談し、王都での話をした。


チェスといっても、木の板を小さく円状に切ったものや石、銅貨などを駒にして自由なルールで遊んだだけだ。




王都の話は普通の平民の話だったが、アブーの話は面白かった。




アブーは王都の話だけではなく戦場の話をしてくれたからだ。

普通、戦地の話は武勇伝以外はなかなかしないのだが、アブーは戦場でどうやって生き残ったか、目の前にくる大量の兵士の槍を避ける為に味方を盾にしたりしゃがんで盾を前に出して何とか最初の突撃で助かったがその後味方に踏まれて、すぐに相手が退かなかったら味方に踏み殺されていたとかそんな話をしてくれた。




俺は耳が魔力で爆発しそうなぐらい聞いた。あ、この言葉はことわざな。

その後も蝋燭に火をつけ夜中みんなで楽しんだ。




そして何時の間にか寝てしまったようだった。














俺「はぅぁ……あ!?朝食の時間、過ぎてないよな?」













慌てて飛び起きてテントの外に飛び出す。


幸いにもまだ朝食を取りに行く人達が居たので、まだ過ぎてないようだった。


朝食時間を過ぎると朝食が貰えないので、とても焦った。




俺「うし、危な、早く取りに行くか」





そう言い俺は真ん中の広場へ向かった。






ーーー野営地 中央広場ーーー






そこには木の板の机がそこかしこらに置かれ、真ん中にある机の上にはデカい鍋とパンが無造作に沢山置かれていた。


俺はそこに向かい、胸ポケットから鉄でできたバッチを出した。





給食係「はい、何師団何番分隊誰ですか?」


俺「第3師団、065分隊ウィリです。」


給食係「はい、パン1個、豆煮込みスープ1杯、あと今日は蒸かし芋1個が追加ですよ」


俺「おお、今日は蒸かし芋がついてるのか」


給食係「今日は戦いますからね、いつもより少し豪華なのさ」


俺「ああ、そういう事か、ありがとう」





そう言い俺は飯を受け取りテントに戻った。






ーーー野営地 自分隊テントーーー






俺はテントの中に戻り無造作に敷かれた布の上に座った。



パンは硬いので手で無理矢理ちぎって豆スープに浸して食べる。

白いふんわりしたパンとは違い保存優先のせいか軍のパンは黒く硬く、知り合いの話ではこのパンで人を撲殺できるらしい。



豆スープに浸しても硬いパンを何とか噛んで飲み込む。



そしてパンと豆スープを食べ切ったらついに蒸かし芋だ。

蒸かし芋はジャガイモみたいな物を蒸したもので、柔らかく、やんわり塩味があって美味しい。



娯楽が少なく食事が不味い中、何か行動する時はよくこの蒸かし芋が出てくる。兵士の士気を保つ為だ。




不意にテントの外がより騒々しくなった。



急いで残りの蒸かし芋を口に入れ外に出る。


兵士達が急いで広場の方へ向かっていた。

貴族達が広場に来ているらしい。俺も急いで向かう。







十中八九作戦についてだろう。






ーーー野営地 中央広場ーーー


兵士達が集まっていて、話声でザワザワしている。


朝食を取りに行った時の机は無くなり、前の方に木の台があった。


その上に貴族が2人居て、紙を見ながら話していた。





××「おーい、ウィリー!」




左から急に話しかけられた。振り向くとそこにはアブーが居た。




俺「アブー!どこ行ってたの?」


アブー「ああ、あの発火させるための石がどんな感じなのか見に倉庫番のとこ行ってたんだ」


俺「アブーは真面目だなぁ…」


アブー「そんな真面目じゃないと去年の戦いで生き残れないわ」


俺「それもそっか」


アブー「ところで貴族の話はまだか?」


俺「うん、なんか真ん中で2人で話し合ってる、多分どう言うか決めてんじゃね?」


アブー「士気に関わるからなぁ」


俺「だなぁ…」




ーーーーーーーーーーーーーーー





2人で少し待ってると貴族の方も話し合いが終わったのか前を向いた。




貴族「諸君!!!私はフルージ男爵のビズ・フォン・フルージだ!!!君達に対して作戦を伝える!!」




前右の兵士「フルージ男爵かぁ、あの男爵、戦地未経験だろ?大丈夫か?」


前左の兵士「まぁ、仕方ないんじゃね?去年の戦争で結構やられちまったしな、士官も足りないんだよ」




フルージ男爵「諸君!!!

今回の作戦は森に火を着け、森の中にいるエルフ共を平野に引っ張り出し殲滅するのが目的だ!!

よって、偵察師団の第3師団が先陣に出てもらう!!

その後、出てきたエルフ共を第2師団、第4師団、第5師団が包囲!

第6師団が森から救援で出てくる援軍のエルフ共を足止めしてもらう!

以上だ!」




右隣の兵士「けっ、また第1師団共は貴族の守りで安全な場所かよ」


右隣の兵士の隣「まぁ、貴族共は死にたくないからそうするさ、それより先陣じゃない事に喜ぼうぜ」


右隣の兵士「ま、それもそうだな、先陣切って囮になる第3師団よりはマシだな」




兵士達は愚痴を言ったりしながらテントへ戻って行った。




アブー「ま、事前に言われた通りだな」


俺「そうだね、だけどエルフ共はたかたが8000人しか居ないのに、5万人もいるのかな?」


アブー「案外エルフってのは結束力が強いからな、包囲を突破されて森に戻られたら面倒臭いのさ」


俺「あーー、森の中でのエルフとの戦いは嫌だしなあ」


アブー「まぁ、それなら第1師団も包囲に投入すればいいのにな」

俺「まぁ、怖いんだろうよ、本陣に攻め込まれるのが」


アブー「だからって第1師団みたいな精鋭部隊をなぁ……第2師団と交換して欲しいぜ」


俺「言いたいこと分かるわ」


アブー「ま、今からテントに戻るぞ。」


俺「はーい」




俺達はテントに戻って行った。






次話か、次の次の話で戦闘が始まります。戦闘描写はどうなるのか分からないですが、グロくなる可能性はあります

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