第五話・聖女的なアレか?
前回のあらすじ、千波句里華のアホがなんか貴族っぽい場所の護衛騎士の馬殺してもうた。ホンマふざけんなやこれで敵対状態にでもなったらどないすんね!それだけは嫌やぞ?もし極刑で「はい死刑ね」なんて言われたらもう終わりやん!この際どんな手を使ってでも助かってやらぁ、最悪頭ん中弄ればええ話や。ただ問題があるとすんなら、頭ん中弄れるとほかの記憶も飛んでまう言うところやな。それがなけりゃええ能力なんやけど…世の中そう甘かなない言うわけやな。
「…どうするのじゃ?亮仙」
「どうしよう言われてもなぁ、出来れば話し合いで済ましたいんやけど…騎士さん方の雰囲気がそれを許さんようやし、最悪武力行使やろ」
『武力行使は悪手であろう』
「そんなんわかっとるわ!」
そんなこんなしていると、馬車の扉がゆっくりと開き一人の女性が出てくる。白と青を基調としたドレスに白銀の鎧を着ており、その見た目はまるで女神のようにも見える。
「何事ですか?」
なんや?こいつ…なんだかうざったい感じやなぁ、まるで世界政府側の奴らみたいや。自分は正義の味方ですよと言わんばかりのクソ野郎共、俺は正義やら何やらを掲げるやつらが大っ嫌いやねん。こいつはアイツらと同じ部類や、世界を守るため言うて逆に世界を蝕んで行く蛆虫共と同じや。ほんまに気持ち悪いなぁ、やっぱり殺すか?この先弊害になりかねんしなぁ、案外悪い手やないかもしれん…せやけど今は…
「なッ、聖女様!危険です!」
聖女やと?クソ面倒な存在やんけ、今会いたくないランキング三位がなんで来ないな所に居るねん。面倒くさすぎるやろ、まぁいつもどうりの方法で対処すりゃあええか。
「…これはこれは、申し訳ありまへんなぁうちの連れが…しかし此方としてもそこの騎士さんに睨まれたもんでぇ、ちょいと威嚇のつもりがまさか死んでまうとは思いまへんでしたわぁ」
こういう時は嘘と真実の両方を混ぜるんが一番やなぁ、それやとよう人は信じるさかい。そういう所は扱いやすいんよなぁ人ってもんは…。
「あなたは…なんなのですか?人ではありませんね…まるで偽りの塊よ様な…」
「……あ"?」
その発言の瞬間、突如として空気が重くなり大地が揺れ始める。その場にいるもの達は今の現状がただならぬ事を即座に理解した、そして聖女と呼ばれる女性は今自らが放った言葉が過ちであったということに気づく。
「おい小娘…お前今なんて言うた?…発言次第じゃあ殺すぞ?」
「ッ、申し訳ありません、今の発言をてっかーーー」
「そういう事を言え言うたんやないで?俺はなんて言うたかを聞いたんや」
亮仙は聖女の発言に割って入りより圧をかける。何故ここまで先程の発言にキレているのか、ここにいるものたちは誰一人として理解出来ていなかった…だが一つだけ理解できたことがある。それは、この世で怒らせてはいけない男を怒らせてしまったという事のみ。
「おい亮仙よ!少し落ち着かぬか!」
なぜあの程度の発言でキレておるのじゃ?!いつもならば冷静に対処するはずであろうに!昔敵に同じことでも言われたか?いやそれだけではキレぬな…ではなぜじゃ?まさか憎悪ではなく人で無いと言われたことにキレておるのか?…そう言えばあやつ、わしが昔人ではないなと言っ時ぶちギレれておった!それか!
「亮仙よ安心せいお主は人じゃ!どっからどう見ても見た目だけは人じゃ!じゃからそう怒るでない」
月見は慌てるように亮仙へ声をかけ苛立ちを止めようとする、しかし亮仙に落ち着くような様子はなく月見諸共殺すのではないかと言うほどのさっきを放つ。その殺気を受けより一層月見が慌てふためく、そんな月見対して亮仙の内心は全く別のものであった。
…何言うとるんやこいつは?どう見ても俺がキレとんのは演技やろ?なんやまさか俺が演技しとるいう事に気づいとらんのかこいつら?俺の演技ってそんなうまいんか?それはそれで嬉しいんやけど…今の状況で演技っちゅうことがわからんのはアカンな、ここは月見の発言を利用させてもらうか。てかなんやねん見た目だけは人て、それは意外は人ちゃうんですかっての!
「…はぁ、それもそうやな。すまへんな聖女サマ、ついカッとなってもうた」
亮仙はまるで作られた人形のような笑顔で聖女に謝罪をする、その様子に周りが少しばかり驚く。先程まであれ程の殺気を放っていた男がこれほどまでに変わるものなのかと、その事に恐怖する騎士が何名かいた。
「いえ、私の軽率な発言であなたを傷つけてしまった事をここに深く謝罪します」
聖女は慌てながらも亮仙へ頭を下げ謝罪をする、周りにいる騎士たちも慌てながら謝罪をする。
フゥム、我は完全に空気だな。それにしても今代の聖女はやけに弱々しいな、聖女と最後に会ったのはもはや六百年も前の話。弱体化しているのも当然か…しかし悲しいものだな。我の知っている聖女とは気高く絶対な威厳を持ち、実力を兼ね備えていたというのに…時代とは変わるものなのだと改めて思うな。しかし本物の聖女であれば、我のを知っているはずだ。もし知らぬと言ったのならば、この者は本物の聖女では無いということになる。
『聖女よ、ひとつ聞こう』
「…なんでございましょうか?」
『レグルス・グレイプニルという名を知っているか?』
「ッなぜその名をッ!その名は限られたものしか知らないはずですッ!」
聖女がレグルスの名を聞いた途端更に驚愕をする、何故ここまで聖女が驚いているのかが周りのものたちは理解をできていない。しかしその中でレグルスと聖女を除いた一名が冷静に情報を脳へインプットしようとしていた。レグルスは周りにき聞こえない声で何かをボソリと一言呟き話を進める。
『すまぬな、古き文献にてその名を見たのだ。聖女ならば知っていると思ったのだが、やはり知っていたか』
「…その文献のお話、あとでお聞かせ願えますか?」
聖女は深刻な顔をしながらレグルスへその話を聞きたいと言う、その話に最も反応したのはレグルスや聖女ではなく別のものであった。表情の変化は全く無くただ淡々と情報を手に入れようと耳を傾ける。
この方が言う文献が本物であれば、あの国のことがより鮮明にわかってきます。それだけではなく世界についても知ることが出来る、あの国にはこの世界の歴史や謎の殆どが記されている。解読には時間がかかるでしょうが、世界の解明には近ずけます。
『フム、今から我の言う条件を飲むのならば良いだろう』
「…分かりました、できる限りの事はしましょう」
『できる限りはダメだ、必ず実行すると誓え。出来ないと言うのならば、文献の話をすることは出来ぬ』
「…内容によります」
『…良いだろう。まず我ら四人へ冒険者の資格を与えろ、クラスは四級で構わん。その次に学園への入学、もしくは教師への推薦だ。我と月見殿が騎士科、亮仙と千波句里華が魔法科だ。そして白金貨六十枚、金貨百二十枚、銀貨八十枚、銅貨四百枚を用意する事だ。最後に、検問を自由に通れるようにもしろ、さすれば文献のことを教えてやろう』
冒険者と学園はどうにかなりますが、金額と検問の件は私個人で判断して良いものか…しかしこれを飲まねば文献が…どうにかして時間を稼ぎ上へ判断を仰がねば、そもそも彼の言っている文献は本物なのでしょうか?…いえ、レグルス・グレイプニルの名を知っているのです、彼の言う文献とは本物でしょう。本来であれば、私が聖女というだけで済みます。ですが相手が相手です、武力行使をしたとしても先ず勝機はありません。となればこの話で決着をつけねば…。
「冒険者と学園の件はどうにかできまず、ですが金額と検問の件は上に判断を仰がねばなりません。それまでお待ちいただくことは可能でしょうか?」
『…明日だ、明日の夜まで待とう。それ以上は待たぬ』
「なっ!それは些か強情ではございませんか?せめて二日は」
『明日だ、それより先は待たぬ』
なんと強情な人なのでしょうか、せめて二日は待ってくださっても良いものを…今から連絡を取れば間に合うでしょうか?取れたとして準備にどれほどかかるでしょうか?それらの事を含めて発言しなければなりません、もし間違えればこの話はなかったことになってしまいます。
「…わかりました、冒険者と学園、そして金額の方は明日までにどうにかしましょう。ですが検問などの件は少々お待ちいただけないでしょうか」
『…良いだろう、では頼んだぞ』
「…はい」
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《剣の国ログラス首都・大神殿》
あの後、亮仙ら一行は聖女と共にこの剣の国ログラスへ来ていた。そして城とほぼ同じ大きのではと思う程の大神殿へ入り、現在は聖女と亮仙一行は客間に居る。この神聖についてから亮仙は聖女へ色々なことを聞いていた、その中で亮仙が最も興味を持ったのは、五年に一度開かれるという武闘大会に関してだ。予選が開かれる国は全部で七カ国、その国で開かれる大会で一位と二位の者がある場所へ集められ世界最強が決定する。
なんやえらいもん見てもうた気がするで、まさかレグルスのやつがあんな事考えてるとは思わんかったわ。それにしてもなんたって聖女は文献をそんな欲しとったんや?そもそもこいつに会った時文献なんて持っとらんかったで?まぁこいつ自体が文献そのそもか…作ろうと思えば過去の記憶引っ張り出せばええだけやしな。けど正直助かったで、何せ金と検問がどうにかなるのが一番嬉しいで。冒険者と学園の方もどうにかなる言うとったし、これでしばらくの間楽ができるなぁ。
「なぁところで、聖女サマも大会に出るんか?」
「いえ私は出ませんが、他の聖女様は出るそうです」
「他の?」
『…聖女とは十人で成り立っている。聖女は聖具と呼ばれる物に選ばれた者を指す、剣、刀、槍、斧、鎌、篭手、盾、弓、杖、本。これらは嘗て、トゥラン帝国の最高峰の技術にによって造られた。そしてそこの聖女は杖の聖女、杖の聖具は支援を主として造られている、そのため一対一の戦闘には不向きなのだ』
「…まさかそこまで知っているとは思いませんでした、あなたの所持している文献にはそれほどの事が書き記されているのですね」
『…この程度普通だ』
いやいやこいつ文献なんか持っとらんから、こいつ自体が歴史そのものやからな?それ分からなこの先大変やで?てかこいつだけやなくて千波句里華もバカみたいな年月生きとんやろ、その時点で世界の歴史そのもんがふたつも歩いとるやろ?おかしすぎるやろわろてまうで、まぁ笑わんけど。そんな事よりもや!武闘大会やで?武闘大会!なんや十日後に開催される言っとるんやけど、まだ受付間に合うんかな?いやこっちには聖女が居るんや、その権力振りかざせばどうにでもなるやろ。
もし出場できたんならこの世界の実力も知れる上に俺が楽しめる、これほど完璧な一石二鳥はそうあらへんで?多分月見のやつも参加する言うはずや、レグルスの奴と、千波句里華も出るやろうし…この際手加減なしの殺し合いと行こうやないか━━殺してええんか分からんけど━━とりま楽しむ、これが一番やな。
「月見よ、この菓子はかなり美味だぞ?食べるか?」
「わし、甘味はあまり好かんのじゃが…」
「それはもったいないな…こんなに美味しいのに」
…この二人はやけに呑気やなぁ、俺とレグルスが色々考えとる言うのに…ほらレグルスの顔を見て見ぃ━━ヘルムで見えへんけど━━呆れとるでぇ?全く俺らが可哀想やで、お前ら二人に振り回されるこっちの身にもなって欲しいもんや…あ、そういやぁ今頃那月のやつは何やっとるんやろうな?またアイツらに振り回されとるんやろうなぁ、あいつに比べりゃあ俺なんて可愛いもんやで。
「…早く十日後にならんかなぁ」
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《ホルスト本部・ボスの部屋》
はぁ、亮仙達が出立してからはや三時間…特にこれといった連絡もありませんし、順調に調査をしている事でしょう━━すまん許せ何もしとらん━━私たちと言ったら今は、このバカでかい本部を百階ほど解体し街を作成中という段階。解体と建築の指揮はガブリエル君とベータ君が、指示を実行するのはローリエさんと真希さんに任せました。解体自体は二十分程で終わりましたが、その後が……端的に纏めてしまいますと、ガブリエル君の建築デザインが気に入らなかったベータ君がぶちギレ、喧嘩になり甚大な被害が出ました。ガブリエル君の案と言うのは、物質変換を行いレンガを使った建物の建築といったものでした。それに対してベータ君の案は、近未来的デザインを主とした街並みです。
この喧嘩によって木々は燃え大地は抉れ山は吹き飛び、そして大勢の死傷者も出る事態まで発展していきました。後処理は仕方なく私が行いましたが、もうこれっきりにして欲しいものです。結果として建築デザインですが、ベータ君とガブリエル君の案を半々という事になりました。
因みに解体した部分は主に住居や食堂の一部といった場所です。それから研究施設と医療施設も幾つか本部から離し、街の各所に設置しておくことになりました。研究施設は少々離れた場所に作り、その近くにはいざと言う時のための医療施設を建築しておきました。これでしばらく静かに過ごせることを祈りますが…無理でしょうね。絶対に問題を起こすものが出てきます、そもそもうちの組織には頭のネジが外れてる人━━人じゃない方もいますけど━━多すぎるんですよ。少しはまともになって下さい私の体のためにも!うちでまともな方と言ったら……まともの方……おや?うちにまともな方が居ない?そんなバカな!一人くらいいるはずです!…そう無蓋君や朱雀君はとてもま、と…も…では無い!あの人たち私の目がある所ではまともですが私のいない所ではまともじゃない!うッ!胃がッ!
「…なぜホルストにはまともな方が居ないのでしょう…」
「???」
「クロ、別になんでもありませんよ?なので心配しなくて大丈夫です…」
私に優しくして下さるのはクロだけですね。流石は私の秘書です、色々わかってくれて嬉しいですよ私は…。実力もある上に優しい心もある、うちで最も素直でいい子ですね。みながクロのような心を持っていてくださったら私も幾分か楽なのですが…世の中それほど甘くはありませんね。
「…クロ…少々お願いがあるのですが、クレイ君とレオン君、それから黎花さんを呼んで貰えますか?」
「♪♪」
クロ軽く頷くと部屋から出ていき三人を呼びに行く。
この三名は、ホルストでも実力の高い方々です。この三名に現状で勝てるのは亮仙と月見、私を覗いて五名のみ、それも最高幹部だけです。それ以外の者でこの三名を相手に勝利を収められるものはいません、その筈です。過去に夏目龍公という名の方が、レオン君を圧倒的実力でねじ伏せていましたが、彼はもう既に前線を退いているので無理に呼ぶ事はしません。
コンコン、とノック音がしクロが先程言った三人を連れてくる。その中に本来呼んでいないはずの人物がいた、その人物は白髪で黒い和服を着用している男であった。
「おや?なぜ貴方まで来ているのですか?私は呼んでいないはずですが…」
「なぁに悲しい事言いやがるんだ、昔はよ〜く一緒に戦った中じゃねぇか。泣いちまうぞぉ?なんつってなッ!ハハハ」
「…すみませんね、何せあなたと会うのは久しぶりすぎたもので…少し驚いいます。改めてお久しぶりですね、龍公さん」
夏目龍公、嘗て武神と呼ばれ世界が恐れていた人物。世界政府からは特級危険戦力として警戒されていました。実力はものすごく高く、全盛期の頃はクレイ君とレオン君二人を同時に相手取ることが出来たほどです。そして前戦闘部隊総隊長を務めていました、今尚信頼や尊敬は厚いんですよ?
「それにしてもなぜ貴方が彼らと?」
「なぁにちいとばかし暇だったんでな、コイツらで遊んでたんだよ。そしたらクロがこいつらを呼びに来たって言ってよ、面白そうだと思って着いてきたって訳だ」
「そうですか、通りで御二方が疲れを見せているわけです」
「いや、俺らとしても龍公さんに手合わせ頂いたのは嬉しいことだ」
「あぁそうだぜ?俺なんか手合わせして貰ったのはもう十何年も前だ、龍公さんはしばらく前線にでてなかったから勝てると思ったんだけどなぁ…手も足も出なかったぜ」
「私は戦わなかった、勝てるわけないし」
「ハハハ…」
やはり龍公さんは慕われていますね、私なんかよりも彼がボスを務めてくれた方がホルスト敵にも良いのではないでしょうか?なんて、御年寄に無理をさせる訳には行きません。幾ら龍公さんでも、問題児達をまとめあげることは大変です。もし龍公さんに何かあったのならば、黙っていないもの達が暴れるでしょうし…それだけで龍公さんの負担になってしまいます。嘗てあれほどの戦果を挙げたのです、今は少しでも楽に過ごして欲しいものです。
「ところで那月、なんでこいつら三人を呼んだんだ?」
「実は……」
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「なるほどなぁ警備の強化か」
「ええそうです、正直あなたがたからしたらなぜ自分たちが?と思うでしょうが、現状を改めて考えた場合外からの戦力、魔物と呼ばれる存在への即時対処のためです。少々長くなりますが現状の話をしましょう」
今現在街の警備をしているのは本部に常に待機している戦闘部隊イデアです。人数は約八千程ですが、街に出ているのはわずか二千程度。これではこの広大な街を警備しきることは出来ません、決して実力が低い訳ではなく対応がしきれないのです。敵勢力のみならず民間の方々によるいざこざなども抑えなければなりません、その所為で敵勢力への対応が疎かになりかねません。
その為にも、実力と信頼を兼ね備えたもの達を警備へ当てる他ありません。実は私の中であなたがた三名の他にも候補は居ました、ですがその方々には他の事をしてもらわねばなりません。
「ですのであなた方三名を呼んだわけなのですが…龍公さん、宜しければあなたにも協力して頂きたいのですがどうでしょうか?」
「ああ!構わねぇぜ!俺ァそういうのが大好きなんでなぁ」
「そうですか、助かります。あなた方三名はどうでしょう?」
「私は構わない、特にやることもないし」
「俺とレオンも構わん」
「そうですか、ではよろしくお願いします」
これで一つのことが片付きました、ですがやらなければならない事がまだまだあります。出来るだけ早くそれらを実行しなければ、まずは研究施設へ赴き清華さんとアリスさん、そしてフェリシアーノ君を呼び魔物などの研究を行う。その次にこの世界で手に入る特殊な鉱石や祝物の解明、世界の歴史などに関しては亮仙が手に入れてくれる筈です。ただ問題があるとすれば、私たちに匹敵するほどの力を持った存在です。勇者や魔王などという存在がこの世界の頂点とは考えず、それ以上がいると想定しておかねばなりません。
いざとなれば私が力を解放しそれら全ての対応をすれば良いだけです、その際には他のもの達に民間人の警護、施設などを守ってもらい私は存分に暴れる。そうすれば私たちに敗北は有り得ません、決して。ですが…できるだけそうならないように願いたいですね、私はただみなで楽しいスローライフを送りたいだけですし。この世界ではそうなると信じておきましょう…。