表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NO NAME  作者: 黒狐
1/6

第一話・クソ転移お疲れ様ですねー

初作なので所々文面がおかしいところがあるかもしれませんが、暖かい目でお願いします!指摘などがありましたらそちらもよろしくお願いします。


 

 どうも皆様はじめまして、私の名前は時川那月(トキカワナツキ)と言います(ちなみに顔面偏差値バリ高の男ですよ?)。まぁホルストと言う巨大組織のボスをやっている者です。そんな私の組織は今異世界と思われる場所に飛ばされています(飛ばされてから一時間ほど経過していますが)。何故こういった事になったのかは私にも分かりませんが、最後に覚えているのは敵対勢力つまるところ正義を掲げるクソ世界政府の糞野郎共を殺戮している最中の事ですね。

 まぁ殺戮と言いましたが、相手側にも化け物は何人かいた上に数では圧倒的に負けていたので面倒臭くはありましたけど…そこら辺はこちらの質の方が高かったので案外どうにかなりました。

 

 さて話を戻すとしましょう。我々は今嘗てないほどの危機に…危機に……いえよく考えてみたら危機などには陥っていませんでしたね。この程度を危機だなんだと言っていたらこの先やって行けませんし。

 過去には組織の六割が被害を受け再起までにかなりの時間が掛かったり等した事がありました、その時に比べればこの程度なんら問題はありませんよ。それにホルストの最高位幹部である十一名が居る事ですし、さほどの事でなければ問題は起こらないでしょう…おや?これはフラグと言うやつになりませんかね?しかしフラグ、運命とはぶち壊す為にあります。なのでどんど壊していきましょう…。

 

 すみませんまた話しがズレてしまいましたね。まぁはっきり言ってしまうとこの世界に飛ばされたのは私とその部下総勢七万人弱です、元々は数十万人近く居たのですが…かつての戦争で死に逝きました。何故か嘗て死んだ幹部が何名か生き返っていて心臓が止まりそうにはなりましたが、これはこれでよしとします(戦力が増えたので)。

 問題があるとすれば、世界各地にあった支部がここ本部一帯に集められていると言う事くらいでしょうか。それによって仲の良くない支部同士の喧嘩が勃発する可能性が出てきます。その場合は私自身が諫めに行かなくてはいけません……正直非常に面倒です。だって戦闘力バリ高の奴らを諌めるんですよ?それって面倒くさくないですか?特に第二支部を任せている者が私の補佐である者と滅茶苦茶仲が悪いんですよ!少しはこちらの身にもなって欲しいものです!私が毎日の様に胃薬を飲んでいるという事を分かってもらいたい!でなければ私いつか死んじゃいますよ!?逃げちゃいますよ!?もうボス辞めたい!

 

 …………フゥ、申し訳ありません感情が少々昂りました。とにかく我々はどうにかしてこの世界の情報そしてどのようにして生き抜いていくかを画策しなければいけません。最悪前の世界と同じ事をしなくてはなりませんが…その手はあまり使いたくはありませんね。何せただ力を振るい敵対地域を支配していく、これはかなりのリスクとコストが掛かるのであまり行いたくはありませんね。

 やはり最初に行うべきは情報収集と建物の隠蔽ですかね?建物に関しては本部が高さ七百m以上、最も小さな建物ですら三百mを超えています。そう考えると我々の事が知れ渡るのは時間の問題ですね…はぁ、全く面倒くさ過ぎますね。なぜ私がこのような仕打ちを受けなくてはいけないのでしょうか…ほんとに世界という物は、神というものは何処まで行っても糞なんですね。

 

 すると扉のノック音が聞こえ、赤髪の男が入って来る。この適当そうな男の名前はカイルといいます、先程言った第二支部の支部長です。戦闘能力が非常に高く頭も切れるという優秀な部下なんですが…なんと言いますかその、彼非常に適当で楽観的なんですよねー。私の命令にはしっかりと従ってくれていますよ?ですが完璧にこなしてくれるかと言われると、否です。

 良い時には八十%はこなしてくれますが、悪い時には二十%程度しかこなしてくれません。まぁとは言え、実績は確かなもの。それに彼とは百数十年来の関係ですしね、この位は多少多めに、いえかなり大目に見てあげなくては。因みに元いた世界では、平均寿命が四百歳超えという意味のわからない数字になっています。まぁ私はそれよりも遥か太古から長い時を生きていますけどね。(おじさんって言ったら怒りますよ?)

  

「よぉ旦那、幹部連中はもう全員揃ってるぜ。あとは俺と旦那が行きゃあ会議を始められる」

 

「分かりました。では行きますか」

 

 那月は椅子から立ち会議室へ向かう。那月のいる階は一番上の百二十四階である、対して会議室は百十七階にある。那月の部屋から会議室までは数分もかかるのである。

 

 全く、一体どこの誰がこれ程複雑で大きな建物を作ったのでしょね……えぇそう私ですよ私!だって高くて内装がかっこいい方がいいじゃないですか!そりゃやり過ぎたとは思いますよ!?でも!私とて男なのです!ロマンを優先して何が悪いのですか!今頃そーだ!そーだ!と叫んでいる者もいるに違いありません!

 

「…旦那ぁ、なぁに悶絶してんだ?言っちゃあ悪いが、少し気持ちわりぃぞ?」

 

「すみませんね、嘗ての失敗を思い出してしまって…はははー」

  

「失敗って、あんたに限ってそんなこたァねぇだろ?」

 

「いえいえ、私とて人間です。失敗は幾らでもしますよ」

 

「…それもそうだな」

 

 そんな話を続けていると会議室の前に着き、カイルが扉を開けるとそこには 五十人程度の幹部たちがいた。那月が中に入ると全員が起立し一斉に頭を下げる。

 

「「お疲れ様です、ボス」」

 

「はいお疲れ様ですね、みなさん揃っていて何よりです。では早速ですが会議を始めましょうか、議題はこの糞みたいな転移事件について」

 

 那月が席に着くと一名の人物が巨大モニターの前に出てくると、モニターを付け周囲の写真を映し出す。

 

「では始めさせていただきます」

 

 話しを始めたのは黒髪ロングで片目を隠した女性です。彼女は李槐花(リカイカ)と言い、本部にある第三情報部隊の隊長を担当している者です。頭がいいので私が半ば無理矢理隊長にしました、結果としてかなりの働きを見せてくれています。

 因みにですが、言葉などは頭に埋められた超小型の翻訳機能を搭載したチップを埋めてあるので問題ありません。ただし、この世界の住人に使えるかどうかは分かりません。言語が分からずとも、どうにかして翻訳すればいいだけの事ですしね。

 

「まず初めに申し上げますと、ここら一体は巨大な山々と木々に囲まれている樹海です。先程外へ調査をして来たもの達からの情報によりますと、角を生やした巨大な熊と遭遇し撃破したとの事です。その体長は五mほどあったとの事です」

 

「はーい!はーい!質問いいかな!?」

 

「はい、なんでしょうか」

 

 大声で質問したのは紫髪蒼眼に白衣を着た女性ですね。彼女は最高幹部のひとりで、アリス=ミッシェルと言います。彼女は本部を除いた十大支部のうちの一つ、第六支部の担当です。主に神秘の開発や能力の作成といった非常に重要な支部であり、そこを任せるに値するのは実力と理解性を持ち合わせ持った人物、それが彼女です。かつては何処にも所属して居らず、謎の天才と呼ばれていました。ロンギングと呼ばれる戦闘武器を発明したのも彼女です。

 まぁとは言え、最高幹部の中では一二を争う程の問題児ですので扱いが面倒なんですよねー。小動物のようで愛らしくはあるのですが…。

 

「この角の生えた熊もどきってどの辺に居た?」

 

「東方面に数キロ進んだ場所ですが?どうかしました?」

 

「…う〜ん?いやさぁ、考えてみなよ。こんな馬鹿高い建物が幾つも現れた上に対峙したのにも関わらず逃げるどころか襲ってきたんでしょ?」

 

「でもよぉ、その熊もどきは五m位あったんだろ?その上角が生えてっとか、どう考えても普通じゃあねぇだろ?」

 

「そんな事ボクだってわかってるよ〜、ただ問題なのはその熊の異常性だよ。ねぇ槐花ちゃん、その熊を発見したのって本部に待機してる第二調査戦闘副隊の副隊長じゃない?」

 

「…はい、その通りです」

 

「やっぱり、さっきボクの部下から報告が来てね」

 

「…なるほど、そういう事ですか。詰まるところ第二部隊の副隊長である無蓋君と直接退治したのにも関わらず、逃げないどころか襲いかかってきたが為の撃破という訳ですか?まぁその辺は馬鹿でも理解できますが、彼の殺気に当たっても逃げないというのは確かに異常ですね」

 

「…その辺は御本人からお聞きましょう」

 

 ふむ、その為に待機させていたのですか。まぁそれ以外に彼を待機させる必要は無いですもんね、というか一体いつ調査をしたのでしょうか。私その辺のこと一切聞いていないのですが…私ってボスですよね?あれ?違いましたっけ?なんだか涙が…

 

「皆様お疲れ様です。自分は本部所属の第二調査戦闘部隊ヘルスの副隊長を努めさせてもらっています、灰河無蓋(ハイカワムガイ)と言います。それでは自分の遭遇した熊についてですが、はっきり言ってしまえば、弱いです」

 

「弱いって言っても色々あるじゃん、どの程度弱いのさ?」

 

「…異能や神装、ロンギングを使い慣れている者であれば誰でも倒せるレベルです」

 

「確かにそら弱ぇなぁ、今この場に居る大体の奴らなら能力使わなくても身体能力だけで潰せるってぇ事だろ?」

 

「はい、そうなります」

 

「無蓋君、その熊もどきはどのような攻撃をしてきましたか?」

 

「はっ、物理的攻撃をしかけてきた後に異能らしき力を使っての攻撃を仕掛けてきました。物理の威力は高くありましたが、異能らしき攻撃の威力はさほど高くはありませんでした」

 

 物理は強いが異能は弱い、ですか。まぁ敵が弱いのならばそれに超したことはありませんね、無駄に強くてはこちらに如何程の被害が出るのかが分かりません。異能が弱いという事は今までさほど異能を行使してこなかった、という事でしょうか?先程異能を確認した際には、決して弱い部類の異能ではありませんでしたし…

 

「なるほどなぁ、なら解剖の方はどうなんだ?」

 

「それならボクが説明するぜー!まず端的に言っちゃうとね、熊もどきの異能は体内から出てきたコアからの力ってのが分かった。このコアからは強力な熱量が確認できたんだけど、測定器で測った温度と直に触った温度にかなりの差が有るんだよ」

 

「差ですか?如何程の?」

 

「う〜んとね、測定器で測った時は六百度くらいあったんだけど、直に触った時は少しひんやりするくらいの低温だったんだよ」

 

「成程、なかなか不思議ですね」

 

 測定器と直に触った温度にそれほどの差があるとは、一体どのような仕組みなのでしょうね。通常であればコアの熱量にやられ体内から燃え尽きるはずですが…よく分からないものです。

 ですが解析できた場合はかなりの利益を得られる可能性がありますね、例えば今我々が居る本部、各支部の活動エネルギーは太陽光や水と風、そしてその他の資源によって得ていますが、コアからそれらを補給する事がかなりのコスト軽減が可能となります、今回倒した熊はかなり弱い部類に入るでしょうからエネルギーを確認できるかは分かりません。

 しかし強力な力を持ったモンスターからならばそれなりの成果が得られる可能性が非常に高い、それを踏まえるならば先ずは解析を急ぎどのような有効活用ができるのかを知らなければいけません。そしてその為の行動部隊の編成を行い周囲にいるモンスターや資源の確認、人里が在ればこの世界に関する情報を収集し逐一データの保存を行う。

 

 ここが異世界と言うのならば魔法などの存在、もしかすると勇者や魔王、英雄などと呼ばれる存在がいるかも知れません。それらの事はこと細かく記録しどの様な対策をするべきかの会議を開き万全を期す、そして最も警戒しなくてはいけないのが国家の存在、この世界に存在する国家と力の把握も急がなくてはなりません。

 …はぁ、その他にもやることが多くていけませんね。暫く休息は取れそうにありませんねこれは、全く何故こんな事になってしまったのでしょうか…。

 

「槐花、ひとつ聞きたいことがある」

 

「なんでしょうか?」

 

「今外の調査をしてるのはどこの部隊だ?」

 

 金の髪をオールバックにし、サングラスをかけた男が威圧感のある声で質問をする。彼の名前はクレイ=ハウザードと言います、本部にある全ての部隊を纏め上げる程の実力と信頼を兼ね備えた人物です。因みにこのホルストと言う組織には私と最高幹部を覗いた者たちの序列が存在しています。

 この序列は総合的評価によって上下しますが、彼は実力のみで上にまで登り詰めた化け物です。実力で言えば最高幹部と同等もしくはそれ以上の力を持っています。

 

「…ただいま調査を行っているのは、本部に待機している第三特別遊撃隊タナトスです」

 

「誰の指示で特別遊撃隊を動かした?あの部隊を動かせるやつは限られているはずだか?」

 

「わたくしが指示を出しましたわ」

 

 一番前の席で手を挙げ自分が指示をしたというこの女性は汪蘭嶺(ワンランレイ)という方です、白銀の髪に黒いチャイナドレスを着ているのが特徴です。彼女は組織で少々特別な立ち位置にいます、ホルストには幾つかの課があるのですが彼女はその中でも特別な課に所属しています。その名も生物進化計画課という場所です、そこでは過去に発見された生き物から新たに確認された生き物の配合や強制進化などといった実験を行っています。

 彼女はその課をまとめる人物です、少々性格に難アリですが実績は確かなものです。彼女の行いによってホルストはかなりの強化が出来ました。

 

「何故俺に言わなかった?」

 

「あら?あなたに言ったら絶対に許可しないでしょ?」

 

「…当然だ、あの部隊はホルストの主戦力のひとつ。この世界に飛ばされたからにはあまり乱暴には扱えん、いざと言う時の為に待機させておくべきだ。それだと言うのに貴様は、何故出動させた?」

 

「確かに貴方の言っていることは正しいですわ。ですけれど、だからこその決断ですのよ?今の状況下で確実に情報得ることができ確実に帰還できるのは特別遊撃隊、それも第三部隊のみですわ。たしかに今の状況で主戦力のひとつを動かすのは危険かも知れません、けれど他の部隊を動かして多くの犠牲を出すよりも犠牲の出ない可能性の低い部隊を動かすのが最適、時には賭けも重要です」

 

「賭けだと?貴様ふざけているのか?たしかに貴様の言うことも正しい、だがもしもの事を考えろ。この世界には今どのような驚異がいるのかすら分かっていないのだ、俺並みの奴がいることを考えなかったのか?俺や最高幹部以上の化け物がいる事を考えたのか?」

 

 …彼がもしもなどと言う言葉を使うとは珍しいですね。いや、未知なる世界でなら当然のことですね。未知なる場所ではもしもという言葉は大事です、でなければどれほどの被害が出るか分からない。そう考えるならば彼の言葉正しい、それと同時に彼女の選択もまた間違ってはいない。

 

「貴方は自分部下を信じていないの?」

 

「信じているさ、あいつらは強い…が俺よりは弱い。今動くべきは絶対的な力を持つ者だ、ここ一体は木々の生い茂った樹海だ、何が出るかわからん状況であいつらを動かすべきでは無い」

 

「…」

 

「…」

 

 この空気、苦手なんですよねー。クレイはもの凄い殺気を放っていますし、清華に関しても殺気こそ放っていませんが強い圧かけていますし…はぁ、面倒臭いですね。

 

「…二人ともその辺にしといてください」

 

「…だがボス、これは重要な事だ」

 

「そんなこと分かっていますよ。槐花、第三の隊長である朱雀君に連絡をしてください。今この場で彼らの状況確認を行いましょう」

 

 槐花パソコンを取り出しイヤーカフを耳に取り付けると、朱雀へと連絡を取る。するとモニターに朱雀の姿が映り出す。

 

 第三特別遊撃隊の隊長、七天朱雀(シチテンスザク)。赤い長髪に深紅の着物と羽織を着た女の子、ではなく男の娘です。よく彼は女の子と間違われますがちゃんとした男の娘ですよ?かなりの実力を備え正確な状況判断も素早く適切です、周りからの信頼も暑くよく相談に乗っています。

 

「朱雀君、私たちの姿は見えますか?」

 

『はい、しっかりと見えます』

 

 女性のような声で応える。やはり女性と間違われても仕方がありませんねこれは、容姿と声が完全に女性ですし。

 

「では単刀直入に聞きますが、犠牲者は出ましたか?」

 

『いえ、未だに犠牲者は出ていません。私達の驚異となり得る敵にも遭遇しておりません、同時に人里も確認できておりません』

 

「そうですか、人里が書くに出来なかったのは残念ですが…犠牲が出ていない事は良い事です。では他に何かあったりなどしませんか?」

 

『…そう言えばなのですが、先程かなりの数のアンデットと交戦しました』

 

「アンデット?つぅ事はネクロマンシストが近くにいるってぇ事か?」

 

「おいおいそりゃ判断が早すぎるで?」

 

 カイルの言葉を静かに否定した人物、黒スーツに黒髪、黒メガネを掛けた男。彼の名前は黒神亮仙と言います、私とある一人を除き、全ての幹部の頂点に立つ人物、実力、智恵、信頼、統治、判断力、その他全てを兼ね備えているホルスト最強の一角、死神や殺戮兵器等などの異名をもつ化け物、そして私とホルストを作り上げた親友です。

 当初は彼がボスをやる予定だったのですが、何故か彼が嫌だと言ったので実力で決めようという事になりまして…結果、私が勝ってしまったが為に今のような状況になっている所存です。因みに私と彼が実力を決めるために使った島はキレイさっぱり無くなりました。

 

「そもそもここは異世界なんやろ?魔力やら何やらが常時空気中に立ち込めてるかもしれへんのや、そう考えるなら自然に発生してもおかしかないやんけ?んでそこんとこどうなんや?那月」

 

「…亮仙の言う通りですね、この世界の空気中には魔力、以前の世界では異分粒子と呼ばれていたものに近いものです。そして先のコアの件なのですが、実はあのコアからは異能粒子が随時放たれている事がわかり、体内に取り込んだ後に[神の複写]を使用しました。その結果として風圧操作の異能が強化されました、それと生命力もです」

 

「なるほどなぁ、詰まる所あのコアには生命力と異能そのものが宿ってるってぇ事か」

 

「ええ、そうなりますね」

 

「なるほどな、まぁいい話を戻すぞ。朱雀、アンデットが居るという事は元々はその近くに人が住んでいた可能性が高い。調査を続行するのならば注意を緩めず慎重に進め、もしかすると人里に着けるやもしれん」

 

『は、了解しました。ところでクレイ総隊長、人と遭遇して敵対してきた場合は、掃討して宜しいのでしょうか?それとも生かしておいた方がよろしいでしょうか?』

 

「…情報を持っていそうな者は生かせ、それ以外は排除して構わん。だが何らかの情報を持っている人物が自害したのなら早急に本部に帰還しろ、三日以内なら鳴治(ナルジ)による蘇生が可能だ」

 

『了解しました』

 

 プツリという音が聞こえ朱雀との連絡が切れる。

 

 アンデット、確かに人里が近くにあったのかも知れませんが…本当に人里程度でしょうか?先程朱雀はかなりの数と言っていました、それを踏まえるのならば一国家並の量がいると考えておいた方が良いのかも知れません。そもそもこの世界に人はいるのでしょうか?居たとして言葉が通じるのでしょうか?敵対してくる可能性が高いのでは?もしも私たち以上の力を持っていたのならばどのように対応をすれば良いのでしょうか?

 ですが敵対して来るというのであれば、こちらも一切手を抜かずに攻め殺しに行かなくてはいけませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面白い、また読みたいなと思いましたら

ブックマークの登録などしてくださると嬉しいです!


下の方にある☆☆☆☆☆の方にも評価してくださるとこちらとしてもやる気が出ます!


それから指摘などもありましたら、そちらもよろしくお願いします!

この先長々と続くと思いますが、暖かい目で見守っていてくださったら幸いです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ