表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

0話 プロローグ

処女作です。楽しんでくだされば幸いです。


この頃が懐かしい・・・

このころは自分が異世界に行くなんて思ってもみなかった。


 俺の名前は【太刀川 陵】(たちかわ りょう)

クラスのリーダー的な存在でもなく、虐められてもいないごく一般的な高校生だったが、いつも家では一人だった。親どうしは仲が悪く、両親とも不倫相手の家に行っていて滅多に家には帰ってこなかった。だが、食費と生活費の最低限のお金は月初めに家に置いて行ってくれるので苦労はしなかった。俺の行っていた高校は中高一貫校だったがいつも一人で友達もいなかった。前の席の【戸上 雄太】(とがみ ゆうた)と俺の隣の席の【富山 由紀】(とやま ゆき)は付き合っているらしい。なぜか俺はこの二人に露骨に避けられている。

 

 俺は何をやっても平均的で運動も勉強も下手でもなければ得意でもなかった。それに比べ、雄太は野球部に所属していて運動神経がよく、学業面でもいつも学年で十位以内に入るぐらい優秀だった。由紀も学級委員長をしていて、運動は人並みだが、学業面ではいつも学年で一位、二位を争うほどだ。俺とは住む世界が違うといつも思う。


 俺はいつも朝礼の前には登校し一人で本を読む。

「おはよー」

「おっはー」

「昨日のアニメ見たか~?」

「見た見た!めっちゃ泣けたな~」

「妹の記憶がもどるところな~」

いつものように俺の前と横で雄太と由紀がしゃべっていたが気にしないで本を読み続ける。


そんなことを毎日のように続けている。すると突如足元に光の円が浮かび上がった。その光が辺りを包み、一緒にしゃべっていた二人と本を読んでいた俺は光に飲み込まれた。

「なっなんだこれは!」

「キャーーー!」


 雄太と由紀が叫び、俺は光から逃げようと横に飛ぶ。しかしそれは無駄な努力に終わった。そこで三人の意識は暗転した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ