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1話 始まりの始まり
「死ぬのか?」
燃える村を見ながら
倒れた体で呟く
なぜこうなったのか理由はわかっているが
「イキノコリヲハッケン、ハイジョシマス」
「いやいやいや!なんでロボットに襲われてるんだよ!魔法とか魔物とか伝説とかのファンタジーな世界だよここ!?」
なんでこんなロボットに襲われてるのかってことだけわからねえ!
しかし
なんの力も持たないオレじゃ先に殺された家族や友人達のようになんの抵抗もできないまま殺される
「ハッシャ」
そんな無慈悲な機械音とともに目から矢が飛び出てくる
「ビームじゃないのかよ!ぐふっ・・・」
あぁ、クソ
何もできないまま死ぬのか
どうせ死ぬなら美少女に抱かれながらか
この変なロボット送ってきた野郎を殺してから死なせて欲しかったよ
こんなくそったれな最後にした神様に復讐でも考えながらあの世にいくとしますか。
「適合者発見、確保」