5話 羞恥心は大事な感情の一つです
「では、早速私の家に行きましょうか♪」(チ)
やっぱり、そうなるよね。何とか回避しないと…。自然に流れを変えて…無理。私そういうの苦手だったよ。じゃあ、在り来たりだけどさりげなく去ろう…
「今日は楽しかったよ!じゃあ、またね♪」
自然な流れで?さりげなく?去ろうとしたけど…
「どこ行くの、葵ちゃん?まだ、本日のメインイベントが終わってないよ?」(チ)
振り向いて一歩踏み出す前に肩を掴まれました。凄いよ…何が凄いって、ルシーの力加減が絶妙なのです。痛いほどじゃないけど、前に進めない絶妙の力加減で拘束されました…
「離してルシー。私は行かなければならない場所があるの!」
「うん。一応聞くけど何処へ行くの?」(チ)
「…風に聞いてくれ。」
「・・・。」(チ)
「・・・お願い、無言はやめてください。」
本当は両手を地面に着きたかったけど、肩を掴まれていたので着けずにそのまま悶えた。
「本当に葵ちゃんは可愛いなぁ♪」(チ)
そう言って私を抱きしめてた。ルシーは優しいなぁ。こんな私を抱きしめて慰めてくれるなんて…
「よいしょっと。じゃあ、私の家に参りましょう♪」(チ)
私を抱き上げて、そう言いつつ歩き出した。って
「ちょっと待って!?何で私は運ばれているの!?何でお姫様抱っこされているの!?」
「え?葵ちゃんが精神的ショックで立つ気力も失っているみたいだから、私が家まで運ぼうと思ったんだよ?愛する葵ちゃんの顔を見ながら運べるお姫様抱っこはやっぱり最高だよね♪」(チ)
さも当たり前のことですみたいな軽い調子で語るルシー。いつもなら諦めも入るけど、ここは引けない!だって、羞恥心で倒れそうだもの…。しかも、お姫様抱っこされてるせいでルシーの顔が近い…それがさらに恥ずかしいのです…
「お願いルシー…恥ずかしすぎるから降ろして。周りの人達にも物凄く見られてるし…」
「あー、見られてるね?でも、葵ちゃんは可愛いから当たり前だよね?と言うより、この程度の注目で恥ずかしいなんて言っていたら、今後生きていけないよ?葵ちゃんは可愛いって自覚した方が良いと思う。」(チ)
「違うから…注目されている理由絶対に違うから!」
「え?そうかな?・・・あ!なるほど、お姫様抱っこかぁ。」(チ)
「そうだよ。だから降ろして?」
「大丈夫だよ♪可愛い葵ちゃんをお姫様抱っこしている私に嫉妬の視線を向けているんだね。けれど、その嫉妬の視線が心地よい♪」(チ)
「それも違う!…違うよね?とりあえず、降ろして…ルシーも重くて大変でしょう?」
「え?重い?寧ろ軽すぎて心配になるくらいだよ?…ちゃんと食べてるの?」(チ)
「食べてるよ?でも、色々あったからお腹いっぱいになるまで食べてはいなかったと言うか…でも、それはほら自業自得…って、それよりも・・・私が子供みたいに軽いにしても…ずっと運ぶのは重いでしょ?だから、降ろして…」
「え?私の顔を見て?無理してるように見える?むしろ力が湧き上がってくるような気がしてくるよ!これが葵ちゃんパワーなんだね♪」(チ)
「意味不明なパワーを授からないでください!!・・・でも、本当に重そうに見えない…私は手荷物レベルの軽さなの?いや、さすがにそんなわけないよね…」
「やっぱり、愛のなせる業ってことだね♪」(チ)
「愛って付ければなんでも解決するとは思わないで!もう、重くないのは分かったから。重さは関係なく、私が恥ずかしいから降ろして下さい。」
兎に角、恥ずかしいんです。もう、何でも良いから降ろして欲しい…
「葵ちゃん。本当はこの手だけは使いたくなかった…私の幸せの時間を守るためとは言え、葵ちゃんを傷つけることになるから…でも!これしか手がないの!許してね?葵ちゃん…」
「え?何?何をする気なの!?」
ルシーが前置きを入れるなんて…本当に何をする気なの?物凄く怖いのだけど…
「・・・風に聞いてくれ。」
「いやあああぁぁぁぁ!!?」
聞こえない聞こえない!私には何も聞こえない!何のことだか分からない!!ルシーは私を殺す気なの!?何のことだか分からないけど殺す気なのね!?
「ルシーのばかぁ!それだけは…それだけはやっちゃいけないことでしょおぉ!?」
「うん、ごめんね?私にとってはそれほどこの幸せの時間が貴重なのよ…。でも、安心して?大人しくお姫様抱っこで家まで運ばせてくれたらさっきの事は全部忘れるから!!」(チ)
「本当に?もう蒸し返したりしない?」
「!?しないよ!でも、その表情で迫るのはやめて…私の理性が持たないよ…」(チ)
「!?」
言われて改めて今の自分の状況を客観的に捉えてみると。お姫様抱っこされているので見上げている。羞恥心の限界で涙が目に溜まっている。お願いしているので懇願する表情になっている?それはつまり…
涙目で上目遣いに懇願している美少女の出来上がり?・・・羞恥心の限界…気を失いたい…
「もう無理…気を失いたいです…」
「失っても良いけど、ベッドまで運んだ後で事故が起こるかもしれないよ?」(チ)
「やっぱり頑張る…」
「うん、頑張って♪それでね…もう一つだけお願いしていい?」(チ)
「私はもう限界だって言ったよね!?・・・軽いやつだよね?」
突っぱねたいけど、もう一度さっきのセリフ言われたら私は倒れる自信がある。そうなると、ルシーにいただかれる?可能性がある以上は受け入れるしかない…
「大したことじゃないから!そんなに深刻な顔しないで?そのまま私の首に手を回してくれるだけで良いから♪」(チ)
「それ大したことあるよ!?・・・どうしてもしないとダメ?」
「どうしてもお願いします!!」(チ)
「近い、近いよ!・・・キスされるかと思ったよ…」
「ごめん、勢いのままにキスするところだった…」(チ)
「本当にされるところだったの!?」
「大丈夫。初めてのキスは葵ちゃんのお望みのまま、いい雰囲気の場所とシチュエーションでするから♪」(チ)
「そんなことを望んだ記憶がないんだけど!?」
「でも、葵ちゃんはその方が嬉しいでしょ?」(チ)
「それは確かにそうだけど…って、違うよ!私そんなに乙女チックな思考してないからね!?」
「本当に可愛いなぁ、葵ちゃんは♪」(チ)
「うぐぐぐ…」
「じゃあ、とりあえず首に手を回してね?」(チ)
「…。」
言い合っても勝てる気がしないので、諦めて手を回してみた。・・・この体勢は恥ずかしすぎます。だって、ルシーの顔が近過ぎます…少し動けば頬にキス出来るよ…しないけどね?と言うより…
「ルシー?何でさっきから無言で前を見ているの?言われた通りに首に手を回したのに…」
「お願い葵ちゃん…今の私を刺激しないで…理性が吹っ飛びそうなの。」(チ)
恥ずかしいのを我慢して首に手を回したのに、何の反応もしないルシーに不満を覚えて質問してみれば…恐ろしい返答が返ってきました!
「葵ちゃん!動かないで!そのままの体勢でいて!!」(チ)
「!?」
首から手を離そうとしたら、即座にそんなことを言われたのでびっくりして止まりました。でも…
「は、離れた方が理性を取り戻せるんじゃないの?」
「葵ちゃん…私はね…お姫様抱っこを…ううん、お姫様抱っこの状態で首に手を回したこの状態を舐めていたよ…とんでもない破壊力だよ!!」(チ)
真顔で前を見ながらそんなことを言ってきました。どうしたらいいの?
「なら、やっぱり離れた方が…」
「ダメ!今、葵ちゃんが動いたりしたら…私の理性がはじけ飛んでとんでもないことをするよ!!」(チ)
「う、動くだけでもダメなの…?」
「今の状態が普通だと自分に言い聞かせてギリギリなの…もし、葵ちゃんが腕を動かして外したら…意識してしまってアウトです。そうなったら…どうなるか聞きたい?」(チ)
「・・・聞かないでおきます。」
好奇心は猫をも殺すと言うし…言葉にして気分が乗ったら理性を飛ばす危険性もあるし…何か、恥ずかしさが吹き飛ぶほどの緊張感が…
「大丈夫だよ、葵ちゃん…私、頑張るから!」(チ)
「頑張りすぎると襲ってきそうだから…適度にお願いします…」
さて、この状況は何だろうね?お姫様抱っこされているのに、臨んだ本人は欲望を抑えるのに必死で状況を楽しめてないという…ただのルシーの自業自得じゃないですか。私は巻き込まれただけ…でも、何かあったら私が一方的に被害を受けるわけで…後で絶対に文句言ってやる…
そんなこんなで?
「ついにたどり着いた!私はやった…やりきったんだ!!」(チ)
「…おめでとう。では、もう降ろして貰っていいですか?」
「このまま中までお運びしますよ?私のお姫様♪」(チ)
「・・・やっぱり、途中でギリギリの状態から脱していたでしょう?何か、こちらを見てはにやけていたし…」
「き、気のせいだよ?私は本当にギリギリだったし?何度も葵ちゃんに襲い掛かりそうになって、その度にアルベルトさんのふんどし姿を想像して凌いだんだから!!」(チ)
「何て凌ぎ方してるの!?今度アルベルトさんにあったら、ちゃんと謝るんだよ?」
「…わざわざ報告する方が失礼になるんじゃない?」(チ)
「…確かにそうかも…。とりあえず、降ろしてもらってもいい?」
「…仕方ないか。今度はちゃんとバージンロードでしてあげるからね♪」(チ)
「そんな日は来ないからね?」
「ふっふっふ♪それはどうでしょうねぇ?」(チ)
そんな会話をしながらやっと降ろして貰えた。懐かしき地面の感触…やはり、人は地面を踏みしめてこその人生なのですよ。
「では、我が家へようこそ♪」(チ)
「こ、この中世のヨーロッパのお城みたいなのがルシーの…チェルシーさんのお家なのでしょうか?」
「葵ちゃん、どうしたの?急に言葉遣いを改めたりして?」(チ)
「・・・この国の情勢を考えて、これだけ立派なお城…お屋敷に住んでいる人は少なからず影響力を持った権力者ではないかと…」
「ああ…家の外見立派だものねぇ…気後れするのが当然の反応だよね。私は記憶があるせいで当たり前になっていたから忘れていたよ。」(チ)
「私とは身分違いの恋ですね。残念です。」
「全くと言っていいほど残念に気持ちがこもってないよ!?たまにはデレてくれないと私がさらなる攻勢に出ますよ!!」(チ)
「ルシーはさ…恋の駆け引きって知ってる?」
「違うよ、葵ちゃん?恋は全力疾走だよ!!」(チ)
「…すぐに息切れしそうだね。」
「呼吸困難になったら、葵ちゃんが人工呼吸してね♪」(チ)
「初めてのキスは私の理想に合わせる話はどうなったの?」
「人工呼吸はキスではありません!」(チ)
「でも、されるなら私がいいんだよね?」
「もちろんそうだよ!」(チ)
「でも、キスじゃないんだよね?」
「そうだよ?」(チ)
「…何かもういいや。」
ルシーの価値観を曲げることは私には出来そうにない。出来る方法があるなら教えて欲しいくらいです。
「そろそろ中に入れてもらってもいいかな?さすがに、ルシーの先導もなく門戸を叩く勇気はないです。」
「葵ちゃんから入りたいなんて…ついに私の愛を…」(チ)
「ルシーの愛を受け入れるわけじゃないからね?折角ここまで何だかんだで(無駄な)苦労しつつ来たのだからお招きあずかろうかな?って。それに、さすがにこれだけ広いと使用人さんもご家族もいるだろうし…ルシーも変なことは出来ないでしょう?」
「最後まで言わせてくれてもいいと思うんだけど…。でも、あれだよね?葵ちゃんは、私が本当に暴走しても理性何かで止まると信じてくれてるんだね♪」(チ)
「・・・ごめんなさい。やっぱり帰ります。」
くるっと回れ右して去ろうとしたら…
「葵ちゃんもワンパターンだよね?」(チ)
「ルシーには言われたくないけどね…」
当たり前のように肩を掴まれました。ワンパターンと言われても仕方ないけど、私はさりげなく動くのが苦手なんだから仕方ないじゃないですか…。
「流石に冗談だからね?私だって理性を持った人間だから、葵ちゃんの気持ちを無視して無理やりなんてしないよ?」(チ)
「・・・分かった。ルシーを信じる。」
「…何故か物凄い決意をした表情の葵ちゃんが気になるけど…じゃあ、入ろうか。」
そう言って門にかざす様に手を上げると…
「え?何で門が勝手に開くの!?」
思わず驚いて叫んでしまった。だって、門が勝手に開いたんだよ?びっくりしますよね?
「うん?勝手にじゃなくてあそこの監視カメラを見てる使用人が私の合図で開けてくれただけだよ?」(チ)
ルシーの示した方向に目をやると、分かりにくいけど確かに監視カメラらしきものがあった。…しかし、監視カメラに自動ドア?この世界はゲームと違って発展してる?でも、町の外観とここ辺り一帯の差異と言い、一貫性がまるでないような…
『お帰りなさいませ、お嬢様。』(多)
そんな複数の声が聞こえて顔を上げると…沢山の執事さん?とメイドさん?らしき人達が私たちを迎えるように並んでいました。想像より多すぎるんですが…30人くらいいるよ?まずいです、緊張してきました…帰ってもいいかな?そんな気持ちでルシーを見上げる(近くにいると身長差のせいで見上げることになる)と…
「葵ちゃん、今更帰さないよ?うちの両親にも絶対に紹介するし♪じゃあ、行こっか♪」(チ)
そう言って手を繋いできた。相変わらず逃がさないってほどの強い力は籠ってないので逃げようと思えば逃げられるけど…やはり、ここまで来てしまって何なので大人しく連れていかれることにした。
「ルシーの部屋に着いたら、真面目に話し合おうね?」
「うん?・・・もちろんだよ?」(チ)
「少しの間が気になるところだけど…信じているからね?」
「…やめて葵ちゃん。穢れた私をそんな真っ直ぐな瞳で見つめないで!?」(チ)
「…何をするつもりだったの?」
「た、大したことじゃないですよ?」(チ)
「ルシーにとっては大したことなくても、私にとっては大したことあると思うので教えてくれる?」
「その…昔の私の服がクローゼットに沢山あるから着てもらおうかな?と思って…」(チ)
「…それだけじゃないね?ルシーがその程度のことを隠すとは思えない…他に何かあるよね?」
「な、何にもないよ?葵ちゃん、考えすぎなんじゃないかなぁ?」(チ)
「ルシー…目が泳いでるよ?・・・もしかして、この世界にはないと思ってたけど…水着もあるとか?」
「な、何言ってるのかちょっとワカラナイデス。」(チ)
「・・・ルシー、私に隠し事したくないって言ったよね?」
「そ、そのことを持ち出すなんて…葵ちゃんてば、いけずなんだから♪」(チ)
「いけずでもなんでもいいけど、私は着ないからね?」
「そんな!?私の…私の夢を奪わないで!?水着の葵ちゃんと海でキャッキャ♪ウフフ♪するという夢を!!」(チ)
「ルシー…それと私がルシーの部屋で水着になるのは関係ないんじゃ?」
「本当に海に行けるまで時間がかかるだろうから、水着の葵ちゃんを直接見ることで脳内で合成して楽しむためだよ!!」(チ)
「・・・そんなことを言われて、私が着るとでも思ってるの?」
「しまった!?葵ちゃん、誘導尋問何てひどいよ!?」(チ)
「ルシーが暴走して自爆しただけじゃない…」
「こうなったら・・・葵ちゃん!お願い!お願いします!!水着着て見せてくださいぃぃぃ!!!」(チ)
「ルシー…近い。そして、うるさい…。今更だけどさ、使用人の方々がお辞儀したまま待ってるよ?」
「あ・・・」(チ)
「それに、さっきまでルシーが叫んでたこと全部聞こえてたと思うよ?」
「・・・」(チ)
さすがに、私に対する暴走を普段からしてるとは思えないのでこれは使用人には知られてはいけない部分なんだろうね。あのルシーが固まってるよ…ちょっと新鮮かも?これで少しは懲りて暴走しないようになればいいけど…無理っぽいなぁ・・・
「では、参りましょうか?葵さん。」(チ)
「・・・はい。」
そんな感じで手を引かれていく私。でも…
「今更遅いと思うよ?」
「言わないで、葵ちゃん。家に入るまで何事もなかったように演じさせて…」(チ)
「うん。ごめん…」
そんな感じで黙々とお城…お屋敷の中へ入っていく。
「やっぱり、土足で入るんだね。」
「そこはもう、慣れるしかないかな?でも、安心して?我が家では、あそこでちゃんと靴を奇麗に出来るように使用人が控えているの。」(チ)
ルシーが指さす先を見ると男女の使用人二人が控えていた。
「沢山来客がいたら大変そうだね…」
「まあ、それも仕事だからね。でも、うちはお給料良いし…よほどの事情がないと辞めないんだよ?」(チ)
「…このご時世、職に就けない人も多いだろうからここはかなり良い待遇ってことになるんだね。」
「パパも…父もその辺りは気を付けているみたいだから、不満持っている使用人の人いないんじゃないかな?」(チ)
そういいながら使用人に笑顔で手を振るルシーに、使用人の二人はお辞儀で応える。何か様になってる…こうやって普通に振舞っていれば、確かにお嬢様だよね、ルシーって…
「どうかしたの、葵ちゃん?」(チ)
「うん…何か私だけ場違いだなぁって。」
「そんなことないよ!葵ちゃんだってすぐになれるよ。これからここで暮らすんだし♪」(チ)
「…やっぱりその話まだ続いていたんだ…」
「当たり前じゃない♪私の今後の人生は、葵ちゃん抜きでは語れないほどに寄り添ってもらうんだから♪」(チ)
「何を言っても無駄なのは分かってはいるんだけどね…」
「葵ちゃん、人生諦めも肝心だよ?」(チ)
「…その言葉、そのままルシーに返すよ?」
「・・・何事も諦めちゃダメだよね!」(チ)
「切り替えが早いなぁ…」
そんなこんなで靴を綺麗にしてもらってから先に進むと…
「この扉の先がゲストルームみたいなものかな?他にもあるけど、一番近いのここだし、他が良いなら使用人の案内がつくだろうからね。」(チ)
「そう…使用人凄く多いんだね。やっぱり、別世界だよ…」
「葵ちゃんもすぐに慣れるって♪それじゃあ、入ろうか?」(チ)
「…うん。」
気持ちをルシーとのじゃれ合いから切り替える。ルシーの家族と言っても私は初対面なわけだし…緊張するよ、やっぱり…
大きな扉が開くとそこには…
「ようこそ、我が城へ。」(?)
ナイスミドルな男性が笑顔で出迎えてくれた。
我ながら進行が遅すぎて…今後もこのペースになりそうです…
いつになったら設定が生かせるのか…自分にも分かりません(汗
頑張りますので、気が向いたら立ち寄ってくれると嬉しいです。