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また会えたね

作者: ヨッシー

あの日すれ違いざまに目があった女の子。すぐ遠くの方へいってよく覚えてないけど雰囲気ですぐにわかった、「また会えたやっぱりここに住んでいたんだね。」初めて見たのは僕が小学5年生の時だった。鳥取の祖母の家に夏休みに帰ったときに祭りがあってそこで見かけた一人の少女。あのときはただ遠くへ行くのを見ていただけだったけど今度は声をかけてみた

「また会えたね、覚えてる?小5の頃にすれ違った時に目があったの。」

彼女は少し考えていたけど、思い出したように目を見開いた。「久しぶりだね

あのときは二人とも見ていただけだったんだよね。」と彼女クスッと笑いながら言った。「良かった覚えていてくれて、

雰囲気が似てたから声をかけたけど間違ってたらちょーはずかしかったわ。」と笑いながら言った。「私もはじめ見たときは全然わからなかったよ。雰囲気だけそんな気がしたの、あのときの男の子に似てるってね。でも、まさかまた会えるとは思ってなかったわ。」

「ちょうど夏休みだったから君に会えるかなって思って来てみたんだよ。そしたら会えた」そのあとも彼女と話したかったけど空が暗くなってきたのでお互い帰ることにした。

まさか会えると思ってなかったから家に帰っても彼女と話したことが頭の中で繰り返していた。毎日はなしたい、ずっとここにいたいなとさえも思った。あっ、名前と連絡先聞くの忘れた....。まぁいっか、明日も祭があるしそこで聞けばいいんだ。ベットに入って、「明日も会えるかな」って考えながらまぶたを閉じた。山の中だったこともあり朝は蝉がうるさくて早くに起きてしまった。顔を洗って外に出てみると、すでに祖母が畑で田植えをしていた。「あら竜也おはよう。」「おはようばあちゃん。」

すると遠くから「おばちゃーん」と聞き覚えのある声が聞こえた、声をたどって見ると僕はあっ!

と指差した。そこには彼女立っていた

「え、なんでここにいるの?」ばあちゃんが「わしのまごじゃよ」と言った。

「そうだったんだ、私いつも畑でとれた余った野菜を届けにきてるの。」

僕はこんなに早くまた会えると思ってなかったからすこし動揺していた。「奈月ちゃんいつもありがとねそこに置いといてちょーだい。」とばあちゃんが言った。

僕は名前を聞いたとたん、「なつき」と声が漏れた。彼女は驚いてこっちをみた

「なつき、いい名前だね。おれ竜也って言うんだ。」「じゃあ、たつやだね!」

戸惑いながらも僕は返事した。お互い名前を知らなかったせいか少し顔を赤らめていた。「そ、それじゃあ帰るね、

おばあちゃんまた明日も持ってくるね。

たつやも、また祭でね。」と言った。

「いつもありがとねー。」と返事した。

なつきはゆっくりと帰っていった。「ばあちゃんなつきはどこに住んでるの?」「なつきちゃんは坂をくだってもうちょっと進んだところに大きな家を立てて家族で住んでいるよ。確か、竜也と同じ病院で生まれたはずだったかな。」

えーーー!!⁉︎

「なんでそんな大事なこと早く言ってくれなかったんだよ!」僕は大きなこえで言った。

「病院が同じだっただけで覚えてないじゃろうと思ってたんよ。それに3歳くらいのとき大阪にいったんじゃけぇ。」ばあちゃんは笑って言ってくれた。

「じゃあさ、ずっと昔に一度会ってるってことだよね?」「なつきちゃんは覚えているかわからんがのぉ。それよりそこの野菜を家までもって帰っておくれ。」

僕は嬉しくなって、まさか一緒だったなんてと考えながら家まで野菜を持って帰った。

その日の夕方、また祭に行った。

彼女の姿を探しつつも昨日仲良くなった地元の子と一緒に夜店を回っていたら、女子のグループとはちあわせた。「あれ今日はなつきいないの?」と聞いた。すると、女子の一人が「今日は用事あってこれないんだって。」

地元の子は聞いただけでまた夜店を進み出した。僕は「どうしたんだろう」と気になったいたけど、遊んでるうちに気にならなくなった。

9時を回った時に今日はもう解散することになった。明日もある祭の約束をしてそれぞれ帰っていった。家に帰ると僕は「なつきどうしてこなかったんだろう」と気になった。

考えてもわかるわけがないので、明日の朝また聞こうと思い眠りについた。

相変わらず朝の蝉の声はうるさく早起きの目覚ましになった。顔を洗って外に出るといつも通り祖母が畑で田植えをしていた。

少したつと「おばちゃーん、今日はトマト持ってきたよー。」となつきの声が聞こえた。

「なつきちゃんおはよう。」祖母が言った、それに続いて僕も、「なつきおはよう」と言った。なつきは少し小さめな声で「たつやおはよう」と言った。僕は昨日より元気がないなと思っていた。僕の顔を見て何か察したのか、なつきは「じゃあもう帰るね」と早々に帰ろうとしていた。僕は昨日来れなかった理由を聞きたかった僕はなつきを呼び止めた。

「なつき!ちょっと話があるんだ。」

「な、なに?」

「どうして昨日祭に来なかったのかなぁと思ってさ。」

「今日の祭ではなす。8時に一昨日話したところにきて。」と言って帰っていった。

僕は「わかった」と返事して見送った。


そして、時間が過ぎて8時になった。地元のみんなと別れて、一昨日なつきと話した場所にいった。なつきは1人で待っていた。


そばに駆け寄ると僕が来たことに気づいた。なつきは下むいたまま黙っていると思ったら突然泣きながら話してくれた。

「昨日の朝帰ろうとしたら、たつや大きな声でおばちゃんに何か言ってたから、ちょっと影に隠れて聞いてたの、そしたらたつやと私が、同じ病院で生まれたなんて聞こえたから

わたしびっくりしたわ。」

なつきも知らなかったんだwなつきの話はまだ続いた。

「たつやとはずっと昔に会ったことがあるってわかってもう、急いで家に帰ってお母さんに聞いたら。本当だっていうから、色々思い出してる内になんか急に恥ずかしくなっちゃって昨日は行かなかったの。」

そうだったのかと思い、まだ何か言いたそうな、なつきの話を聞いた。

「それでね、わたし思ったのたつやと小5の時にあったのも、一昨日また会えたのも、運命なんじゃないかなって。」なつきは照れながら言った。

僕は、なつきが言ったことの意味がよくわからないでいた。

なつきはそのまま話を続けた。

「たつやと昨日話したときとても楽しかった

の、それでねわたし思ったのたつやのことが好きみたいなんだって....」僕はなつき言ったことがやっと理解できた。

頭の中によぎった小5のとき会ったときのなつきも、一昨日のことも頭に思い浮かんだ。そういや、なつきと話したの楽しかったな。

自分でも理解していた、俺もなつきが好きだってことを。

「俺も好きだよ」とつぶやいた。

なつきは顔を上げてこっちを見て「ほ、ほんとに」と聞いてきた。

僕は、「うん、でも...」と言った。

なつきは「でも?」と聞いてきた。

僕は話を続けた。「夏休みもそろそろ終わりだから、明日の朝のバスで大阪に帰らないといけない。」

なつきは、「えっ」と心なさげに言った。

そして、泣きながら

「どうしてよ、せっかく会えたのに。」

なつきの声は震えていた。

僕は、ただ「ごめん」としか言えなかった。

なつきは泣いて飛び出していった。

「なにをしているだろう。」1人になったぼくは家に帰った。

その夜、布団の中で自分はなつきにひどいことをしたと後悔しながら泣いた.....。

相変わらずうるさい蝉の声で目覚めた僕は、大阪に帰る支度をして祖母の家を後にした。

バス停でバスを待っていると、遠くから名前を呼ぶ声がした、振り返るとなつきだった、もう会えないと思っていた。

なつきは、「たつや私はずっとたつやが好きだから。」僕はなにも言えなかった。

なつきは、ポケットから一枚紙を取り出して、「家の番号」とだけ言って僕に渡した。

そのあと、なにも言わずなつきは帰った。

僕は一枚の紙を握りしめてバスに乗った。

僕は、大阪に着くとなつきの家に電話した。

なつきは、すぐに電話にでた。なにもなかったかのような元気な、なつきだった。

でも、なつきは一度も昨日のことは触れなかった、そして電話を終えた。

それからなつきとは電話をちょくちょくするもののあの日の話は一度も話すことはなかった....

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