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6話目(狂人と生還者と逃げたもの)

暫くの間放置していました!

すみませんでした!

村を徘徊している獣は、火を口から漏らしながら、鼻と耳の感覚を集中させる。

己に傷をつけた、にっくき人間を殺すために、

人間が居そうなところは、火を吐いて燃やす。

地獄の業火で,燃やし尽くす。

そのうち、三つの頭の内一つが何かを感じ取った。

ヒトの匂い、それも、自分に傷を負わせた奴の匂い。

頭に思い浮かぶは殺意のみ、ただ単純に標的を殺すために己の頭を一斉に匂いがした方へ向ける。

そこにまるで自分から殺されに来たように、奴が現れた。

奴の傷は癒えてないようにみえる。

それならばこっちからいく!

右の頭を三人いるうちの男みたいなやつのほうへ向けて火を噴く。

辺りに何かが焼けたような匂いが立ち始めた。

「嘘だろ、久崎が・・・」と、声が聞こえたが一切の容赦をせずあたり一面に火を噴く。


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久崎が死んだ、オレがケルベロスを殺そうと言ったばかしに久崎は死んだ。

オレが久崎を殺したんだ。

オレが久崎を殺した。

目の前では久崎を殺した犬がいる。

どのようにして殺してやろうか。

オレの口の端が自然と持ち上がるのがわかる。

そうか、オレが全てを殺せばいい

そうすれば、久崎が戻ってくる。

別に久崎とオレ以外はどうなってもいいんだから。

その時プッツンと、オレの頭で何かが切れた。


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俺の隣でパルポンさんが急に全身に風を纏って狂ったように笑い声をあげている。

その時、俺の目の前でケルベロスの2つの額に風穴が空いた。

(え、今何が起きたの?)

パルポンさんが、急に叫びをあげて、アサルトライフルを構えたと思ったら、いつの間にかケルベロスの額に穴が空いた。

パルポンさんは、さっきから頻りにケルベロスの周りに無数の刃を発生させて、切り刻んでいる。

足の腱を全て切っても、口を切り裂いても、首を切り落としても、パルポンさんの攻撃は止まない。

ケルベロスがミンチになったところでパルポンさんは攻撃を止めた。

と、思ったら今度は肉片の中に手を突っ込み、頻りに何かを探している。

グチャグチャと、肉を抉るような音が頻りになっている。

暫くすると、音が止んだ、何かを見つけたようだ。

その手には黒くそして何処かこの世の物とは思えないピストルが握られていた。

「いいねぇ、адпламя(アートプラーミァ)(地獄の炎)か、確かにあの怪物から生まれた武器に素晴らしい名前だ。」

そう呟くと、こっちを向いて言った。

「なぁ、これの最初の獲物になってくれよ!」

俺は魔法を使って、森の中まで高速で走って逃げるが、パルポンさんの放った弾丸が俺を追いかけてきた。

住家と住家の間を縫うように追いかけてきた。

森に入り、何とか逃げることができたけど、これからどうしよう。

いくら考えても、考えが纏らない。

とりあえず、俺は何処か人目につかなそうなところまで逃げることにした。


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ボクは死んだのかな?

だって、周りは一面焼け野原だし、全身痛いし。

え?なんで痛いの、死んだのなら痛覚があるわけないよね。

幽霊なら尚更、だって、足あるし。

周りをよく見ると、火の海だが運よく、何処かに落ちて助かったようだけど。

背中に背負っていた大剣、そして右肩から先が無くなっていたけど、生きていたのなら何とかなるでしょう。

ふと遠くに何か光るものを見つけた。

真紅のマント、そして刃がギザギザで鋸のようになっている、ナイフを見つけた。

「大剣のように、丈夫ではなさそうだけど、無いよりはマシでしょう。」

マントを羽織り、ナイフを落ちていた革製の袋の中に入れて、ボクは歩みを進めた。

次回は一様フラグ回収出来たらいいなと思っています。

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