第6話 ちゅーとりあるは実は怖いのです
前話で一日のユニーク一気に100を超えました。とっても嬉しいです。今後もがんばりますのでよろしくおねがいします。
まばゆい光が消えて、そこに現れたサフィは先程までの七色の光でなく、強い白い光を発していた。
『うそ!私が白い輝きをしてるなんて。』
サフィ自身も驚いていることからよっぽどすごいんだろう。ふふふ、やはり僕はすごい人間だったのだ。確か、サフィを使役できているはずだから、うん、まずはご主人様と呼ばせてみよう。
「おい、サフィ。僕のことはご主・・・
『すごい!すごすぎます、ご主人様!!!!!』
あれ?命令する前にご主人様と呼ばれてしまった。まあ、悪い気はしないのでこのままでいいだろう。
『でも、ご主人様はどれほど精力を持っていらっしゃるのですか?私は少なくとも使役契約するのに5970必要なのに。今もらってる力はそれ以上あります。』
そういえば、精力精力と言われるが、それはなんなんであろう。少なくとも最初見た“すてーたす”にはそんな物はなかったし。
「ちゅーとりある!その精力とは何なのだ?」
(ああ、そういえば説明していませんでしたね。ふむ、とりあえず、“すてーたす”を一度見てもらえますか?精力精力言いますが、えっちぃのとは全然関係ありませんからね。いわゆる精霊感応能力、略して精力です。ちょっと期待してしまいましたか?)
なんかムカつく事を言われた。まあ、いい。僕もここに来て随分寛大な心になってるし許してやろう。言われたように“すてーたす”を開く。
チカラlv.74
攻撃力598
防御力489
魔法力621
魔防力603
瞬発力1016
知力1843
体力5221
精力257(7257)
職業:無職
所有精霊 サミエスフィール(白色精霊、7000)
前より少しレベルが上がっている。それにより、各パラメータも上がっているみたいだ。最後のところが前に見たときは??だったが、今は精力になってる。精力257(7257)と言うことはサフィにこの内7000を使っているということなのだろう。燃費悪いな、この精霊。
肝心のサフィはと言うと浮かれて舞い上がっている。文字通り、空に飛び上がってくるくる回っている。
(どうやら、私が説明するまでもなく、ご理解されたようですね。では、サフィさん。ちょっと来てください。このあとの引継ぎ等をしますから。)
ん?引継ぎ?
「ちゅーとりある、引継ぎって何だ。」
(はい、精霊にはチュートリアル機能が搭載されているんです。だから、私の仕事はここまで。これからはサフィさんが何かと教えてくれますよ。)
なるほど、精霊を持つといろいろ便利だな。てか、機能が搭載とか、機械か!!はい、一人ツッコミ終わりました。少し落ち込んだ。サフィは浮かれてまだ空を舞い上がってるな。
(おい、サフィ(怒)引き継ぎすっからさっさと降りてこいっつってんだよ!!!このダメ精霊が!)
え?
いつまでも降りてこないサフィに向かってちゅーとりあるがキレた。僕もすごく驚いたが、サフィのほうがもっと悲惨で、驚きすぎて地面に落下した。本当に高位の精霊なんだろうか?
『ううう~。ごめんなさい。ちゅーとりあるさん。』
(では、力さんの情報を引き継ぎますよ。)
『ご、ご主人様の情報!ゴクリ!!』
なんか、不穏な音もしたが聞かなかったことにしよう。
引き継ぎが終わり、本当にちゅーとりあるはいなくなってしまった。今は、本の森の街道をとぼとぼと歩いている。横にひっついている自称高位精霊がいるのが違いだ。
『そういえば、ご主人様はまだエイジチェンジしてませんよね。有効期限が後一時間ですがどうしますか?』
ん?エイジチェンジ?なんだそれ?
感想等お待ちしております。