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異世界制圧奮闘記  作者: 大九
第3章 入学編
49/58

第6話 我が家で一番強いのは・・・

ごめんなさい。更新遅れました。予約投稿がしっかりできていなかったみたいです。

 サラたちとトルチェの奇跡的な再会、僕自身の死出の縁からの生還、そして二高の合格と特筆すべき項目がいっぱい有ったにも関わらず、この日我が家を支配していたのは、サラとトルチェによる恋の主導権の争いであった。ミルテさんはあらあらと言いながら早々に傍観者を決め込んだ。キャニは意味もわからず姉であるサラを応援する。(キャニ自身も僕の婚約者ということになっているはずなんだが・・・。)対してトルチェ陣営ではアニーが全面的にトルチェを支えた。


 2対2の数的には拮抗していたが、序盤サラが優勢であった。これみよがしに自分たちが奴隷に堕とされていたところを助けてくれたこと。自分のために(・・・・・・)大金を使ってくれたこと。何より、時間的優位性からその効果を全面にアピールした。正直今まで叩かれっぱなしだった僕なだけにサラがここまで必死になるのがびっくりであった。


しかし、序盤優勢だからだといって、戦いに必ず勝利するとは限らない。サラ優勢の戦況に陰りが見えたのは彼女を応援するはずの唯一の味方から発せられた。

「私もう眠い。」

そして、キャニは茫然とするサラを一顧だにせずミルテさんに連れられ、2階の寝室へと消えていった。数の上での優劣というのは凄まじいものがある。更に、昼間の一見があってからアニーの僕に対する態度が急変し、本気でトルチェと僕をくっつけようとし始めた。攻守逆転した争いは、僕がトルチェを暴漢から救ったことから始まり、現王族(・・・)として、自分と結婚することのメリット、果てはこれから同じ学校に通うことのアドバンテージなどで次々にサラを攻めた。キャニという頼もしい味方を失ったサラ。雪崩のように形勢が崩れていくのにも何とか耐えている。さすがに可哀想になってきたので助け舟をだそうとしたら、なぜかミルテさんに止められた。そして、全て私に任せて下さいという彼女に部屋から追い出されてしまった。(あの有無を言わせない笑顔は怖かった。)


先に寝てていいと言われたので、結末が気になるが寝ることにした。布団には、サフィとクリスが入り込んできた。そして、二体の真ん中で僕は夢の中へと潜っていった。

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


「お兄さま、朝ですよ。起きてください。」

目を開けると、キャニの顔がアップであった。どうやら少し寝坊してしまったようだ。両脇にはサフィとクリスがまだスヤスヤと寝ている。

「お兄さま、もうご飯の用意ができてます。」

そう言うと、すたすたとキャニは部屋を出ていってしまった。・・・。

いや、別に、味気ないとか、もう少し甘えて欲しかったとかそういうことじゃなくて、・・・

というか、僕には妹趣味の幼女趣味もない。確かにキャニは10歳だから幼女というほど幼くもないけど、というか僕はそんな目でキャニを見ていない。僕が憧れるのは大人のお姉さんだけだ。・・・。ってそこでなんでミルテさんの顔が浮かぶの?彼女はもう人妻。と言うより、旦那が死んでるから未亡人?なら問題ないか・・・。じゃなくて、僕にはサラやトルチェがいる。うわ~。既にそこで2人も名前が浮かぶ時点で・・・。

「あ”~~~~~~~~~」

僕は、残された部屋で叫び声を上げた。

・・・

「ふふふ、やっぱりお兄さまは面白いお方。今度もっと遊んで差し上げよっと!」

扉の前で今の叫び声を聞いたキャニはクスクスと笑いながら階下に向かった事を僕が気づくはずはなかった。

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


チカラ家でそんな愉快なことが行われている頃、こちらも入試の発表を終えたばかりの一高校長室では季節はずれの嵐が吹き荒れていた。

「どうなっているのだ。なぜ、陛下が我が一高ではなく、二高なんかの(・・・・・・)入学式に足をはこばれるのだ。」

魔法高校の入学式には、国王が直々にお越しになる。それは、この国の将来を担うものの多くを育成する4校であるからある意味、当然のことかもしれない。しかし、4校とも同じ日に行われるため、どうしても1校しか行くことがでいない。その1校は慣例的に一高と決まっていた。加えて、ここ数年、つまり現一高校長が着任する少し前から多忙を理由にどこの入学式にも足を運んでいなかった。しかし、今年は違っていたのだ。


現国王の唯一の姫、継承権を有している唯一の姫が今年、魔法高校を受験するということは風のうわさ程度には聞いていた。そして、娘の晴れ舞台を見るために今年どこかの入学式に足を運ばれるだろうということがまことしやかに噂されていた。一高校長は、直接姫を見たこともなかったし、名前を始めとして存在以上の情報を得ることができなかった。だから、今年のみわざわざ入試結果に介入して(・・・・・・・・・)それとおぼしき女子受験生を合格にした。また、将来的な事を考え、有力貴族の子息も何人か合格させていた。


それが、昨日王宮からの公式発表は、陛下が入学式に行幸されるということであった。しかし、それは一高ではなく、二高であった。自分のこれまでの工作は全て無駄になったことを悟った一高校長は嵐のごとく暴れた。それは、一晩開けた今でも続いていたのである。

そして、このことは姫が一高ではなく二高を、つまり自分ではなく昔追い落としたアイツを選んだということであった。

行幸の使い方ってこれで合っているのかな・・・。

->ご指摘をいただき、全て別表現に書き換えました。

キャニのキャラが確立し始めましたね。こんな子になる予定はなかったのになあ。

最後一文追加しました。

次回の更新ですが、就活がリアルでやばくなってきているので執筆時間がとれません。一月ほど、不定期更新となってしまいます。来月16日には再び偶数日の定期更新に戻しますので、それまでどうかご容赦を・・・。

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