今後、何かがあるかもしれないから予備知識として知っていてもらいたい。
《「別に説明する必要性はない」
こんなこと、何の為に説明しなくちゃ駄目なんだ。
「だが」
俺は一度言葉を切る。
「今後、何かがあるかもしれないから予備知識として知っていてもらいたい」
つまり、それは、
「俺のクラスメイトの名前と教室での席だ」
前回、名前だけ登場したのが笠立、母壁、沖田(初回も登場)、飯塚。こいつらの場所もしっかりマークしていてもらいたい。特にどうでもいいかもしれないが、お付き合い願う。
「まず、俺のクラスは縦6人、横6人の36人のクラスだ。男子女子、共に18人」
俺は窓側の前から5人目、後ろから2人目。
「俺の後ろが谷沢。一番前が飯塚、次に、沖田、母壁、笠立の順だ」
そして俺の右の列。前から友栄、宅江、古渡、細口、大愛、闇雲。
「真ん中の2列は面白いから後で」
通路側の前から(女子列)、人星、人西。そしてここからも面白い。
「喜屋武。読めない読めない! そして、その後ろ、川奈部、小迎森、明月院」
この3人はかなりの金持ちだ。だが、大愛のとこほどではないらしい。
「その左の列。人魯、独島。さっきの人星、人西の4人全員、名字に『ひと』が入っているという珍しい班だ」
後ろの柳下、若戎、流川、洞井。ここら辺はカッコいい。
「最後に問題の真ん中の2列。窓から3列目の男子列から説明しよう」
前から兵法、領地、陣、尾城、堀、本丸。すげえ。もの凄い奇跡。
「さらに奇跡続きで、女子列の羽柴、武田、真田、伊達、織田、徳川」
信じられない奇跡だ。
「これで全員だな。篠原先生も一応クラスの一員」》
っていう夢を見たんだ」
「へえー」
大愛は興味なさそうだった……。挫折しないぞ!
まさかの夢オチ? ですが、クラスの『仲間たち』を紹介することが出来ました。