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散々な目に合った……。

「散々な目に合った……」

 家に着いた俺の第一声はそれだった。


 結局一睡も出来ず視察開始。以下、俺の感想。

 ジェットコースター:一周6kmってのがありえない。更にそれを時速120kmで走る。一回で酔った。

 コーヒーカップ:大愛と同じカップに乗った。それはいい。だが、カップの中に入っているコーヒーが暑かった。なんであんなものが入っているんだ。視察の為に連続で乗った所為で、五回で酔った。

 お化け屋敷:せめてこれだけは普通であってほしかった。だが、大愛グループはお化けに対しては苦手らしく全然怖くなかった。だからこそお化け屋敷の上にホテルを作れるんだろう。酔う要素が無かった。大愛も「キャー」と言って、抱きついてこなかった。一応、期待はしていた。

 メリーゴーランド:ケータイに乗った。大愛はパソコンに乗った。乗っているもの意外は――大愛グループにしては――ごく普通のメリーゴーランドだった。何故、ケータイやパソコンがあるのか教えてほしかった。特に酔わなかった。

 観覧車:これは遊園地において、派手で壮大で広大である必要がある、と思っている。だが、それ以上にロマンチック性が求められるはずだ。観覧車を使って、告白やらプロポーズやらをした人も多いと思う。そんな観覧車。ハート型。これには工夫がしてあって、ハート型でもぶつからないようになっていた。なってはいたがそれがどういう仕組なのかは分からなかった。大愛には訊かなかった。訊いても「普通でしょ」の一点張りだろうから。酔う理由がないほど遅かった。これは何に対する配慮だったんだろうか。

 この日はこれだけで終わった。1つに1、2時間かけているから仕方ない。


 そして今日、5月4日、みどりの日。ここで説明をすると今年のゴールデンウィークは学生にとっては三連休だけだった。これには日本全国の学生が落胆したことだろう。俺もその一人だ。学生の話はおいといて。よってゴールデンウィークの始めというのは今年は俺にしてみれば5月3日。大愛が迎えに来たのは5月2日。つまり、あと2日でゴールデンウィークが終わってしまう。大人には有給なるものがあるだろうから、5月1日と5月6日にそれを取れば10連休らしかった。俺には関係なかった。俺は学校でも結局寝てるだけだから特にいつもと変わらないのだろうが。

 酷く脱線した。閑話休題。

 またしても一睡も出来なかった。大愛は全く気にも留めなかった。こいつだって、寝てないはずなのに! 因みに3日の夜は大愛とどちらがMBRに相応しいかを議論していた。今思えば馬鹿らしかった。潔く負けを認めて寝ればよかった。寝れるかは微妙だったけど。

 今日は昨日乗ったのとは違うやつに乗った。こっちは脇役みたいなものでどれも1回乗ったら終わりだった。こういうのは比較的楽だったがやっぱりいくつも乗るのはきつかった。普通に酔った。

 

 そんなこんなでホテルをチャックアウトし、寒い外を歩き、ジェット機に乗り、空港に着き、リムジンに乗り換え、家に着く。それが今。親はまだ帰ってきていない。いつもそうだけど。

 時計を見る。12時過ぎてるじゃないか。俺は部屋に行き、着替えもせずに寝た。グッスリ寝ることが出来た。


 翌日。5月5日、こどもの日。

 起きた俺。時計を見る俺。時計が狂ったんじゃないかと思う俺。夕方に起きたことを知った俺。思いっきり落胆した俺。寝過ぎだった俺。

 ケータイには大愛から着信が10分間に3本あった。それも4時から。タフなやつだ。ナポレオン以上に寝なくても大丈夫なのか? そりゃすげえな。新たな情報を得た。

 適当にご飯を食べ、風呂に入る。母さんからの電話ではこのまま明日は仕事へ行って、夜に帰ってくるらしい。子供のことを考えたらどうなんだ。可愛い一人息子だろ。

 

 明日からはまた学校が始まり、それに気にせず学校で寝て、普通に過ごす日々になるんだろうな、と思ってまた寝た。1日にしてみれば寝すぎかもしれないが、3日分だ。ぐっすり寝た。


 そうして、俺の今年のゴールデンウィークは終わった。

一気にゴールデンウィークを終わらせました。そろそろ、次の話に行かないとつまらなくなってくる頃だと思いました。それだけの理由ですがそれこそが理由でそれなりの理由でそれが大事な理由です。今回は神林君口調だった『捻くれ(以下略)』応援よろしくお願い致します!

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