詩 眠る
掲載日:2026/05/09
午後の授業は眠たくてしょうがなかった。
太陽の暖かさでいい具合の気温だし、弁当を食べたから、身体が自然と机に突っ伏すことになる。
ちゃんと授業は聞いていて、ノートに写してあるから大丈夫。
あれ、誰か来たみたいだ。
先生か?
いや、違う。
ストロベリーみたいな甘い香りがする。
余計に安心し、本気で眠りモードに入る。
彼女が来たのだと確信をもっていたが、どうしても目を覚ますことができなかった。
すると顔を近づけてきたようだが、俺はされるままにする。
「…もしもし」
小声が耳に届いたので、うーんと答える。
彼女の雰囲気は優しく、甘く、余計に眠気が増す。
すると一緒に机に突っ伏してきた。
それから「好きだよ」とそっと言われ、俺はどきりとしたが、眠ったふりを続ける。
次は何をしてくれるか楽しみだったが、何のアクションも起きない。
とうやら彼女も目を閉じたらしい。
もう少し、もう少しだけ。
2人の世界を共有したかった。




