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高くて不味い料理を食べて喜ぶ人はいない

高くて不味い料理を食べて喜ぶ人はいない。「高い」と「不味い」がイコールになる場合もある。逆に「高いからといって、不味いとは限らない」という言葉さえ成り立つ。安くて美味しいものを食べる喜びは消費者的な感覚である。この感覚は拝金主義によって失われつつある。だからこそ、この感覚を取り戻そうとする動きがある。安くて美味いものを食べられるという感覚を取り戻すことは消費者に必要なテーマである。


品質の良いものを食べている人ほど、値段が高くても品質の悪いものを買わない。「安いものは質が悪い」は根拠のない偏見である。高いからいい、安いからダメということはない。安くても高品質な商品は沢山ある。安くても良いものは良い。ただ単に、その品質の良さを知らないだけのことである。高級なものは高いから美味しいとは限らない。高級だからといって、安易に飛びつかない方がいい。


「値段が高いからといって、必ず品質が良いとは限りません」

「高ければいいというものではありませんね」

「安くても価値のあるものはあります」

商品の価値を決めるのはその人自身である。値段で決まるものではない。その人が、それをどう使うかにかかってくる。そして、その使い道がその人に合っているかどうかが大事である。つまり、値段で決めるのではなく、自分自身で選ぶものである。それが幸福度を高めるために必要な考え方である。


岡倉覺三著、木下長宏訳『新訳 茶の本』は現代社会の問題点を「値段の高いものを欲しがり、洗練されたものを欲しがりません」と述べる。ここには価格が高いものが洗練されているとは限らないという前提がある。値段と価値は比例しない。


施川ユウキ『バーナード嬢曰く。5』71冊目「ストーブ」で神林は「誰かが評価したものしか評価できない人間になるぞ」と言う。値段で品質を物の判断することは、その典型である。


椎名高志『GS美神 極楽大作戦!! 26』(小学館)には価格と品質は比例しないことを示す台詞がある。

「魔法の鉄人!!【その3】」で魔鈴めぐみは「魔法料理の材料は何も特別なものばかりじゃありません」「身近な食材にも隠れた力が眠ってるんです」と語る。

「遊びの時間は終わらない!!【その1】」で横島忠夫は「ミニ四駆は金かけりゃどーにかなるもんじゃないんです」と語る。ここでは金をかけることっで勝利しようとする美神令子の姿勢が批判された。しかし、観戦中の令子は炬燵で茶を飲んでいる。バブル経済の申し子のようなファッションをしているが、贅沢や飽食を追求しない堅実さがある。



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