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讃岐うどんと林田港

讃岐うどんの主要原料はオーストラリア産小麦ASW;Australian Standard Whiteである。香川県坂出市の林田港は主要な輸入港である。林田港は瀬戸内海に面する港である。林田港は朝と昼と夜で海の色が様々に変わる。近代に入り、貿易港に成長した。塩田跡地を活用した港湾開発により工業色の強い港になった。林田港では麦や米、完成自動車、液化石油ガスLPG; Liquefied Petroleum Gasなどを輸入している。


輸入されたASWは林田サイロに集積される。タンカーは小麦をトラックに乗せ、トラックがサイロの投入口へ運ぶ。林田サイロは、倉庫会社などの共同出資による林田サイロ事業協同組合が運営する。サイロは塔状の倉庫である。サイロの登場は物流の画期となった。穀物を袋に詰めずにバラのまま、ベルトコンベアーでトラックや船に直接積み込めるようになり、効率化した。一方でITの世界ではサイロ化と言えば、公務員組織のような縦割りであり、悪い意味で使われる。


兵庫県姫路市の林田は素麺の産地、香川県坂出市の林田は讃岐うどんと共に麺類に関係する。麺類は食欲が乏しくても食べられる食事である。つるりと食べやすく、消化に良い。麺が舌や喉を優しくなでながら滑り落ちる。


大型クルーズ船が林田港に接岸して、讃岐うどん店に讃岐うどんを食べに行くツアーをしたこともある。

「何だかどれもこれも食べたくなるなあ」

「本当ね。でも五島うどんが一番好きかな」

「私もそうです。あれはチャンポンみたいなものですね」

「それは、ちょっと違うのでは」

「稲庭うどんはどうだった?」

私は首を振った。

「あまり代わり映えしなかった」

「そうか。私は味を楽しめたよ。歴史のある料理だからね」

「私はやっぱり讃岐うどんかなあ」

「そうだろうな」

「うどんはいいわねえ。本当に美味しかった。それにしてもあなた、うどんのこと詳しいじゃないの」

「それほどでもないさ。ただ、仕事柄、色々と調べることがあるんだよ。うどんは好きだから、うどんに関する本を読んだり、ネットで検索したりしてるんだ。それで、少し詳しくなっただけだよ」

「ふーん。そうなんですか」

「そろそろ行きましょうか」

「そうですね」

私たちは会計を済ませて店を出た。

「今日はごちそうさまでした」

「いえ、こちらこそありがとうございます。またお越しくださいね」

店主は笑顔を見せた。

「はい、是非とも来ます。今度は家族を連れて」

「その方がよろしいですよ。うどんは大勢で食べると美味しく感じられますから」


林田港は絶好の釣り場となっている。岸壁で釣りができる。カレイやカワハギ、コブダイ、サヨリ、タチウオ、チャリコ、ハゼ、メバルが釣れる。

釣りは難易度の高いレジャーである。やみくもに釣っても、かかるものではない。釣るためには、相手の魚の捕食シーンを想像することが大切である。堤防釣りは釣りの入門になる。

第一に堤防は良い釣り場である。テトラポッドなどの様々な障害物があり、隠れることができるため、様々な魚が集まってくる。堤防ではスズキやメバル、アジ、アオリイカ、タコなどが釣れる。

第二に堤防釣りは船釣りよりも容易である。船の手配が不要であり、出かけやすい。足場も安定している。家族で釣りをすることにも向いている。故に堤防釣り入門は釣りの入門の入門になる(学研パブリッシング 『はじめての堤防釣り入門』学研パブリッシング、2013年)。

一口に堤防釣りと言っても河口に面した漁港と外洋に面した大型港では異なる。堤防やテトラポッドの構造を理解し、どこでどのような魚が釣れるのか、堤防の昼と夜、潮の動きや天候を考える必要がある(ケイエス企画『海のルアー釣り 堤防徹底攻略―楽しくはじめてザクザク釣れる』主婦の友社、2012年)。

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