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持続可能な食文化日

6月18日は持続可能な食文化日Sustainable Gastronomy Dayである。持続可能な食文化は飽食の対極にある。飽食を否定する習慣が定着すれば、無駄な殺生をしなくてすむようになるだろう。

持続可能な食文化日は2016年に国際デーとして制定された。持続可能な食文化はSDGs; Sustainable Development Goalsに合致する。持続可能な食文化は生物多様性の保全や環境保護、貧困撲滅や資源の有効活用につながる。


6月18日は持続可能な食文化日に加えて国際寿司の日International Sushi Dayでもある。Facebookの「寿司」ページ創設者であるクリス・デメイさんが2009年に制定した。日本ローカルの寿司の日は11月1日、ちらし寿司の日は6月27日である。

寿司は元々、保存食であった。握り寿司は江戸時代に大漁で価格が暴落した大量の魚を消費する方法として考案された。持続可能な食文化日と国際寿司の日が同日であることは意義深い。


「……というわけで、今日は一日、この『箸』を使って食べましょう」

そう言って、わたしは箸をテーブルの上に並べた。

「えーっ!? そんなの無理だよ!」

「そうだよ! だってこれじゃあ食べられないじゃん!」

子供たちから不満の声が上がった。

「大丈夫です。慣れればちゃんと使えますよ」

「でもさぁ……」

「お行儀悪いしぃ~」

「はいはい、文句言わずに練習しますよ。まずは基本の姿勢からね」

こうして、わたしたちは食事の前に正しい姿勢で箸を持つ練習をした。

「うわぁ……。なんか気持ちわるぅ~い」

「ちょっとぉ~。変なこと言わないでよねぇ~」

「ほらほら、こうして、わたしたちは食事の前に正しい姿勢で箸を持つ練習をした。

「うわぁ……。なんか気持ちわるぅ~い」

「ちょっとぉ~。変なこと言わないでよねぇ~」

「ほらほら、喋ってると時間なくなるぞ」

「は~い」

みんな真剣な表情だ。

「うん、いい感じですね。では次は実際に使ってみましょうか。はい、どうぞ」

わたしは自分の箸を手に取り、目の前に置いた料理を挟んだ。そしてそれを口元まで運ぶ。

「はい、いただきま……あれ?」

おかしいな? 手が震えてうまく掴めない。

「あっ、先生の手ぇブルブルしてるぅ~」

「ほんとだぁ~。おもしろ~い」

「こ、これは違うんです。箸に慣れていないだけです」

「へぇ~。そうなんだぁ~」

「はい、今度はみんなもやってみてください」

「は~い」

それからしばらくすると、子供たちは全員自分の箸を使いこなすようになった。

「やったぁ~!できたぁ~!」

「ぼくたち天才かもぉ~」

「ふふん♪ やっぱり才能あるよね」

「はい、よくできました。それじゃあ最後にもう一度復習をしておきましょう。まず右手に持ちます。次に左手に持ち替えます。これでOKですか?」

「オッケーでぇ~す」

「はい、よろしい。では今度こそ本当にいただきます」

「いっただっきま~す」

「おいしそぉ~」

「早く食べたいなぁ~」

「慌てるなって。まだ早いよ」

わたしたちが食事をしている間にも、続々と人がやってきた。

「おっ、もう始まってたのか」

「やっぱ早かったかなぁ~」

「ちょうどよかったですよ」

「こんにちは」

「今日は何をするんでしょうか?」

「楽しみにしてきちゃいました」

「やっほー」

「おはようございます」

「こんちはーッス」

「おはようございまっスー」

「お邪魔しまーす」

「失礼いたします」

「お久しぶりです」

「どもー」

「お疲れ様です」

「あらあら、皆さんお揃いなんですね」

「みなさん、今日はよろしくお願いします」

「お邪魔します」

「お待たせしました」

「お先に頂いています」

「おはよー」

「こんにちは」

「お邪魔するぜ」

「おめっとさーん」

「おつかれさまです」

「うぃっす」

「こんにちは」

「おう、来たか」

「お待ちしておりました」


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