ライスバーガー
ファーストフード店に行くと様々な種類のメニューがある。どれを選んでも良いし、どれも美味しく食べられる。しかし、結局選ぶものはいつも同じものになってしまうことが多い。私の場合は一番好きなのはチーズバーガーである。ファーストフード店で食事をする時、自分が何を食べたいかだけでなく、何を食べるかという行為自体を楽しみたい。ハンバーガーを食べながらどう過ごすのかを考えることが重要である。ハンバーガーを食べるという贅沢な時間を過ごしたい。
ハンバーガーにはパンの代わりに米で挟むライスバーガー(ご飯バーガー)がある。和食には、おにぎりや寿司など米を固めて手軽に食べる形態がある。ライスバーガーもおかしくない。日本人にとって米は主食だが、米は主食であると同時に副菜やおかずにもなる。米は主食であるが、主食以外の機能を持っている。
ライスバーガーはグルテンフリーなどパンを食べたくないという人に向いている。健康重視と言えば肉食をしないという選択を思い浮かぶ人が少なくないだろうが、そうではない。肉は食べるがパンを食べない。それを実現するものがライスバーガーである。
ライスバーガーには「「夜はご飯を食べたい」とか、「ご飯が好き」といった人たちにも楽しんでもらいたい」という狙いがある(「大手が参入「ごはんバーガー」新商品が続々」日本テレビ2021年10月6日)。
ご飯バンズは醤油風味など味付けができる。パンのバンズは基本的にパンそのものである。パンのバンズは具を挟むための道具的な存在であるが、ご飯バンズはご飯の味付けを楽しめる。これはライスバーガーの魅力になる。ライスバーガーの具はハンバーグの代わりにきんぴらごぼうや焼肉とご飯に合ったものにするものもある。
一方でライスバーガーには弱点がある。パンに比べると、ご飯は崩れやすく手がベトベトになる。ハンバーガーと概念的に似た食べ物にサンドウィッチがある。サンドウィッチが何故発明されたかと言えば、トランプをしながら食べられるからである。同じく手軽に食べられることはハンバーガーの魅力の一つである。かぶりつけない、ナイフとフォークで食べるようなグルメバーガーがハンバーガーとしては違和感を抱くことと同じ問題がある。
ご飯は崩れやすくなる弱点があるために、ライスバーガーはパンのハンバーガーを駆逐することはできないだろう。一方で崩れてベタベタになることを不可避とするならば、てりやきバーガーはライスバーガーに向いている。てりやきバーガーはバンズのハンバーガーでもソースでベトベトになりがちだからである。てりやきソースは和風であり、ご飯との相性も良い。
ライスバーガーは新型コロナウイルス感染症によって消費者の利用形態がテイクアウトやドライブスルー・デリバリーにシフトする中で価値がある。ライスバーガーは自宅ではご飯を食べたいという人の需要に応えられる。ライスバーガーは崩れてベトベトになる点が弱点であるが、家ならば気にしない人も多い。ライスバーガーは良い選択肢となる。
ライスバーガーはライスバーガーの良さがあり、ライスバーガーしか提供しない店もある。ライスバーガー専門店の場合はライスバーガー以外を食べられないというデメリットが生じる。ライスバーガー専門店でないハンバーガー屋さんに行ってライスバーガーがないということはよく起こる。




