自分の好きなことをする
自分の好きなことをする。それが楽しい生き方だ。それこそが本当の自由というものだ。他人の価値観や世間体を気にしていたら何もできない。他人の目ばかり気にして生きていたら自分の人生も楽しめない。他人と比べることは無意味なことだ。自分には自分でしか出せない価値がある。
多くの人は「自分はこうありたい」という理想像を持っており、自分の行動や言動によって周りがどのように感じるかを考えてしまいがちである。これは大きな間違いである。「自分らしさ」は他人から見たときの印象ではなく、自身がどう思っているかである。自分が好きなもの、自分がいいと思ったものに素直に感動する。他人の価値観を自分の価値観に合わせようとすることほど、不毛なことはない。無理に他人と同じものを目指さなくても良い。個性を出すために無理をする必要はない。
他人から見てどのように思われているのかを気にするあまり、本当の自分を出せずにいる人は多い。一度立ち止まって自分自身を見つめ直すことが必要である。そして、本当にやりたいことは何かを考える。「自分らしく生きる」とはどういうことか。それは「他人の目線を気にせず、自由に生きることだ」と。
藤子・F・不二雄『ドラえもん』の源静香は焼き芋が好きである。しかし、恥ずかしくて人には隠している(『ドラえもん 28』「しずちゃんの心の秘密」小学館、てんとう虫コミックス、1983年)。アニメ「ヤキイモの気持ち」では最後に焼き芋好きであることを認める。これは良いことである。焼き芋が好きということを恥ずかしがることはない。世間の価値より自分の食べたいものを食べるのが良い。
値段と味は比例しない。高級料理より焼き芋が好きでも何らおかしくはない。コストパフォーマンス(コスパ)の高い生き方である。他人からの評価よりも自分が好きなものを素直に好きと言えることが大切である。自分にとって価値あるものであれば、堂々と胸を張って生きよう。それがどのようなものであれ、「好きだ」「面白い」と言えれば、人生は豊かになる。
「私はあなたのお話を伺って安心しました」
彼女は言った。
「私達はみんなあなたのように考えていればいいんですね。誰もがそう考えるようになるにはどうしたらいいのかしら? その方法を探さなくてはいけませんね」
自分の存在意義について考える言葉が巷では溢れている。
「私は何のために生まれてきたのか?」
「あなたは何者なのか? なぜここにいるのか?」
「私は何が好きで何をしたいのか?」
「自分はどんな人間になりたいか?」
「これからの人生において、どのような目標を持ち、どのように生きていきたいのか?」
「自分自身を見つめ直してみる」
「自己分析をしてみる」
「自分の強みを見つけてみる」
「自分探しの旅」という言葉もある。
「自分のやりたいことがわからない」と悩む人がいる。「自分は何をしたいのか?」と自問する人もいる。しかし、本当にそれで良いのだろうか? 本当に何もしなくて良いのだろうか。「自分のやりたいことが分からない」というのは、実は「自分の人生における目標や夢が見つからない」という状態ではない。「自分の人生において自分がやりたいことが分からない」という状態である。
「この世で一番いいものは自分だ」という言葉を口にするとかしないとかいうことを聞いたことがある。つまり、そういうことなのだと思う。自分が生きている世界の中で一番いいものは自分だと思えることが、本当の幸せにつながるのではないか。そんなふうにも思うのだ。
人間にとって、もっとも大切なことは何なのか。それは自分自身を愛するということではないか。自分という存在だけは大切にしてあげなければいけない。そのためには、まず自分自身を愛することから始めなくてはならない。




