味噌ラーメン
味噌ラーメンは味噌ダレのスープのラーメンである。味噌のスープに美味しさを感じる。ラーメンは日本化した中華麺であるが、日本料理の主要な調味料を使った味噌ラーメンは一層日本的である。味噌は日本料理の主要な調味料で、主に味噌汁として利用されている。
味噌は大豆に塩と麹を混ぜて発酵させて作る。発酵調味料の味噌は代謝促進効果が優れている。主なラーメンの種類は塩と醤油と味噌になるが、全て塩が使われている。味噌を通した塩分摂取は、食塩を単独摂取した場合と比べて血圧上昇しにくいとされる。武田信玄が信州味噌、伊達政宗が仙台味噌を奨励したエピソードがあるように日本の歴史と結びついている。味噌はジャパニーズ・スーパーフードである(Lily「日本発スーパーフード「味噌」を加熱しないメリットとは?」MY LOHAS 2020/01/07)。
味噌ラーメンは味噌という美味の調味料を利用していることが魅力である。それが味噌ラーメンの弱点にもなる。味噌ラーメンは不味いものでも、そこそこ食べられる。逆に美味しく作っても圧倒的なものになりにくい(久部緑郎作、河合単画『ラーメン発見伝 3 札幌ラーメン・夏の陣』小学館、2001年)。
以前は塩ラーメンが好きであったが、最近は味噌ラーメンが好きになった。健康志向になったのだろうか。パンよりも、ご飯と味噌汁を好むようにもなった。昔から味噌汁を飲んでいたが、積極的に楽しむようになっている。味噌は温まる感じがする。毎月30日は味噌の日である。三十に因む。
味噌ラーメンは北海道札幌市の「味の三平」が発祥である。「栄養があり美味しいものを提供したい」との思いから、身体によいと言われていた味噌を使用したとされます(川島信広「札幌味噌ラーメンならここ!押さえておくべき3店」ぐるたび2016年3月1日)。
味噌ラーメンの全国への浸透は「どさん子」とサンヨー食品の功績が大きい。「どさん子」は北海道を身近に感じさせる店舗であった。フランチャイズラーメンチェーンの先駆である。支那そばと呼ばれていた時代にラーメンを普及させた功績もある。因みにパソコンの辞書では「しな」と入力して「支那」が出てこない。歴史的事実の呼称を表現したいだけあるが、Political Correctnessが徹底されている。
また、サンヨー食品は1968年9月に即席麺「サッポロ一番 みそラーメン」を発売した。サッポロ一番と言えば「みそラーメン」くらいのイメージになっている。実はサッポロ一番シリーズの第1号は1966年1月の「サッポロ一番(しょうゆ味)」である。
「おお、美味いじゃないか。これは良い味だ」
「そうですね。とてもコクがあって美味しいです」
「これは……ハマりそうだ……」
「おお、美味いじゃないか。これは良い味だ」
あっという間に食べ終えてしまった。
「さて、どうする? まだ食べるか?」
「いえ、もう十分です」
「私もお腹いっぱいになりました」
「うむ。では会計するか」
「はい!」
「お願いします」
「はいよー! ありがとうございましたー!」
店を出ると辺りは既に暗くなっていた。
「ふぅ……。食べたなぁ。しかし凄いな。こんなに美味しいとは思わなかったぞ」
「本当に美味しかったです。また来ましょうね」
「ああ、今度は別のメニューにも挑戦してみよう」
「はい!」