軽食
ピザ(pizza)は、小麦粉などで作った生地を丸く薄く伸ばして、その上に具を乗せて焼いた食べ物。イタリアで発祥したが、米国文化と言っても良いものである。ピザと言えばサンドウィッチマンのコントの台詞「ピザではなく、ピッツァ」を連想する。
マルゲリータはピザ(ピッツァ)の代表格である。トマトソースの上に具材としてモッツァレラチーズとバジルの葉を載せる。ピザは様々な種類のトッピングがあるが、奇をてらわなくてもオーソドックスなものも十分美味しいと再確認させられる。
バジルの緑、モッツァレラチーズの白、トマトの赤はイタリアの国旗の色である。イタリア王妃マルゲリータが1889年にナポリを訪れた際にピザ職人から献上された。マルゲリータの誕生日の11月20日はピザの日になっている。
たこ焼きは小麦粉中心の生地の中にタコや紅生姜などを入れて球形に焼き上げた料理。たこ焼き粉に玉子を入れて混ぜた液体を、たこ焼き器の半球の穴に入れる。タコや紅生姜を加えます。焼きあがったらソースや鰹節、マヨネーズなどをかける。たこ焼き・お好み焼きは穀粉などの食用粉を調理した料理「コナモン」に総称される。
たこ焼きの魅力は中がトロっとしていて、その中に歯ごたえのあるタコがあることである。外がカリッとしていて中がジューシーは焼きウインナーや唐揚げでも感じることができる。タコという意外性は、たこ焼きならではの魅力である。
たこ焼きは英語では「Octopus ball」と称される。しかし、この表現はタコを球形に切ったものというイメージを与え、たこ焼きの実物とのギャップを与えないか心配である。もっとも日本語の「たこ焼き」も、そのままの意味ではタコを焼いたものとなり、たこ焼きの実物とのギャップがあるので問題ないかもしれない。
たこ焼きは2019年5月19日のNHK「ブラタモリ」で看板が映された。この回は大阪ミナミを取り上げた。看板に対してタモリさんは「脳味噌かと思った」とコメントし、林田理沙アナウンサーは「リアルですね」と応えた。たこ焼きを「おへその形ににている」と表現した絵本がある(安田真理『おへそよりもおいしいもの』新風舎)。
お好み焼きは庶民的な日本料理で、小麦粉とキャベツなどを使用する鉄板焼きである。各家庭の「お好み」 によって作られるために作り方も具材も多種多様である。焼き上がると外はカリっとしていて、中はフワフワした食感である。お好み焼きは大抵食べ過ぎてしまう。満腹になる。お好み焼の日は10月10日。「ジュージュー」の日に由来する。
『銀河英雄伝説』の二次小説『銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)』ではヨブ・トリューニヒトがお好み焼きを熱く語る。「お好み焼きを好んで食べる人達の間では、焼き方、入れる具材、食べ方を巡る対立がある。それもこの食べ物が無限の可能性を含んでいるからだろう。我が国では、自由と多様性を大事にする民主主義の精神が食べ物にも息づいている」(第24話:新たなる戦場 794年8月末~9月8日 お好み焼き店「ヨッチャン」~イゼルローン遠征軍仮オフィス)
「ちっちゃなお好み焼き」は「さくら茶屋」では「リンダ焼き」と称されます。「さくら茶屋」の店主が林田宗久である。
豚平焼は関西の鉄板焼きである。豚肉を巻いて焼き、ソースやマヨネーズをかける。
鉄板焼きは外国人に好評である。「外国人のなかにはベジタリアンなど食べられるものが制限されている人がたくさんいますが、鉄板焼きならベジタリアンの人も野菜だけ選んで食べられます」(小林真美『出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣』幻冬舎、2018年、138頁)
チヂミは韓国家庭料理である。外はカリカリしているが、中はフワフワである。韓国風お好み焼きとも呼ばれるが、独特の食感である。
チジミと表記されることもある。「外来語の表記」(平成3年内閣告示)は外来語の表記に「ヂ」や「ヅ」を使わないこととしている。この基準ではチジミが正しくなるが、むしろチヂミが普及している。「ATOK presents 日本語ドリル」では85.6%が「チヂミ」を選択した(株式会社ジャストシステム「「チヂミ」と「チジミ」、どちらが正しい? 約9割の受験者が誤答 「ATOK presents 日本語ドリル」の結果を本日発表」2006年10月26日)。政府が決めた画一的な基準に反する表現があることは言語文化の豊かさを示すものである。
チヂミかチジミかには学歴による差があるとの研究結果がある。大卒では86%がチヂミを選択した。これに対して非大卒ではチヂミは77%に低下した(塩田雄大、山下洋子「“卵焼き”より“玉子焼き”」放送研究と調査2013年9月号43頁)。




