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大ブームとなったビックリマンチョコ

ロッテ・ビックリマンチョコは小学生の頃に熱中していた菓子である。ビックリマンチョコはチョコレートが挟まれた正方形のウエハースである。当時は僅か30円で購入できた。ビックリマンチョコには、おまけとしてシールが封入されており、チョコレートよりもシールが目当てであった。ユーモラスなキャラクターシールに熱中した。


私がシールを集め始めた時期はブームになった「悪魔VS天使シール」より一世代前の「まじゃりんこシール」からである。これは二つのもの(大抵は生物と物品)を結びつけたキャラクターを描いたシールである。


例えば「タコ」と「コーラ」を結び付けた「タコーラ」、「B29」と「クジラ」を結び付けたBニジュウクジラなど、ユニークなキャラクターで面白かった。この「まじゃりんこシール」はキャラクターを公募していた。私も「学校」と「牛」を結びつけた「ガッコウシ」というキャラクターを出した。


ビックリマンチョコのおまけシールは1985年から「悪魔VS天使シール」に変わり、大ブームを巻き起こすことになる。これは天使、お守り、悪魔の3種類がある。「悪魔VS天使シール」は天使と悪魔の対決というストーリー性と、ヘッドと呼ばれる希少なプリズム・ホログラムシールの存在が人気の理由である。私も流行に乗っかったが、お守りのシールが個人的な好みであった。


お守りは天使と悪魔に埋没して影の薄い存在である。ストーリー的には、お守りは悪魔に敗れ、天使に助けを求めるという損な役回りである。しかし、その分、お守りのデザインはヒーローまたは敵役として凝ったところがなく、「まじゃりんこシール」的な可愛さを残していた。


そのお守りは第19弾のシールからなくなってしまった。第18弾までで天使と悪魔の戦いに一旦終止符が打たれ、第19弾から新しいストーリーに入った。ここではお守りに変わり、新しい種族「次代」が登場する。次代は天使と悪魔の和合によって誕生した種族で、天使的な存在もいれば悪魔的な存在もいる。アニメ「新ビックリマン」の主人公のピア・マルコも次代であり、物語上重要な位置を占める。


しかし、重要なキャラクターとして凝り過ぎた結果、かつてのお守りにあったユーモラスさが失われてしまった。その結果、私のシール収集熱も冷めた。第19弾からのストーリーは過去のストーリーに比べて練られていることは事実である。しかし、子ども心にはストーリーに破綻があっても面白さがあれば満足であった。大人が緻密に構成してしまうと、かえって楽しめなくなってしまう。そのような思いを胸に私はビックリマンを卒業した。


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